この旅で多く出会ったのはヨーロッパからの旅人だった。まあ、地理的にみても、ヨーロッパからアフリカの方が近いものだけど。特に、東海岸のモンバサはヨーロッパの人に人気のリゾート地らしい。カロは、「イタリア人はモンバサビーチで日焼けするのが好き」と言っていたけど。
アンボセリロッジでは、日本人は私だけ、ほとんどヨーロッパ系、後は数人のインド系のお客さんばかりだった。
だから目立ってしまうのか?一人旅の日本人が珍しいのか?それとも淋しそうに見えたのか?(いやいや、私はハッピーでルンルンだったんだけど)ケニアの人は日本人がお好き?…とにかく、ロッジのスタッフは何かと私に話し掛けてきた。
ロッジのスタッフも土産物屋の兄ちゃん同様、挨拶程度の片言の日本語は話す。(これから訪れる全てのロッジがみんなそうだったけど)そして、土産物屋の兄ちゃんもそうだったけど、「日本のどこから来たのか?トウキョウか?」と必ず東京の名前が出る。「違う」と答えると、そこで「じゃあどこなのか?」と聞き返す人が多いが、中には「オオサカ?ナゴヤ?キョウト?ヒロシマ
?ナガサキ?」と聞いてくる人もいた。だから、私は「山口」とその都度答えた。今後、ケニアに行って「どこから来たの?ヤマグチ?」と言う人がいたら、それは私が会った人…なのかもしれない。(笑)
英単語だけや身振り手振りの会話が中心だったが、ロッジの人と色々お話した。
「ここはどうか?」と聞かれ、「暑い。日本は四季があって、今の時期寒くて雪が降る所もある」と答えると彼らは驚いていたし、日本の人口を教えるとえらくビックリしていた。富士山を知っている人はいなかったけど、トヨタやニッサン、ホンダ、スズキ、ヤマハは知っていて、「日本のテクノロジーは凄い」と言う人もいた。
ところで、カロに「ケニアの人は日本人が好きなの?」と聞いてみたら、「そんなことはない。日本人は英語が喋れないから親切に話し掛けているのだ」と言われた。ハイ、耳の痛い話です…。
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