今日から研究室の人が少なくなります。講師の先生1名と私らポスドク2名だけ。パートの秘書さんは今日はお休みでした。この他、MD取得のためにうちのラボで実験をしているお医者さんが何名かおりますが、常にいるわけではありません。静かな研究室で人も少なく、これは仕事がはかどりそうだ、と期待していたのですが、工事が始まるとその期待は裏切られました。うう。
うちの大学に限ったことではないと思いますが、大学の設備工事にはいろいろと手続きが必要で、この部屋にエアコンを設置したいというと、その部屋でエアコンを使う妥当性を問われます。それが通ると、実際にどのくらい能力のエアコンが必要か、その部屋にある機器類が発生する熱量を概算し、その熱量に見合ったエアコンの機種が選ばれます。そうすると今度は入札にかけるわけです。ところがうちのラボで申請していた工事はエアコンひとつというわけではなく、具体的に、コンセント増設1カ所、同移設多数、照明器具移設1カ所エアコン設置1基、エアコンのリニューアル1基、不要配管の撤去1件・・・。これだけあると、ひとつひとつを違う業者が担当していたのでは効率も経済的にも悪いので、これらすべてを一括して入札にかけた結果、すべての工事が同時に始まることとなったのです。
PCRの後、電気泳動を行って目的のDNA断片が増えたかどうかをチェックしますが、これには暗室で作業する必要があります。電気泳動を始める前に、ちょっといやな予感がしたので暗室をのぞいてみたら、案の定、コンセントは移設のためにすべて解体されていました。危ないところでした。
明日も工事です。やれやれ。
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研究室の西部屋から望む夕陽です。写真は昨日のものですが、今日もいい天気でした。日中はぐんぐん気温が上がりましたが、夜になるとひんやりとしていました。
工事のおかげで、実験の順序を変えてしまったので、明日は早く研究室に行かなければなりません。そうしないと、培地に播いた大腸菌ひとつひとつのコロニーが大きくなってつながってしまうからです。
人が少ないことをいいことに、実験器具や機械を使いまくっています。稼ぎ時です。
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工事2日目。今日は私の実験台の横に水道をつけました。もともと備え付けの水道があったらしいのですが、使い道がなく配管を撤去してあったのです。私のようなポスドクが増え、実験の頻度も高くなるので、その撤去してあった水道を復活させるというのです。
私はその工事の時間帯を避けるべく、早めに研究室に行きました。そして、昨日12枚の寒天培地に播いた大腸菌のうち、8枚から6個ずつのコロニーをピックアップして液体培地に植え付けました。この培養は12時間で終了させる予定なので、12時間の待ち時間ができたことになります。いつもならば、この間にいろいろと実験をするわけですが、今日は私は名古屋都心に行ってしまいました。
といってもスターバックスでのんびり、ではありませんでした。私、とある地方銀行に口座を持っていて、それは前の仕事の給与振込口座になっていたわけですが、その地銀の名古屋支店が伏見にあるのです。名古屋に引っ越してきてからまだ1度しか記帳していなかったので、そろそろ記帳したいなぁと、ここ最近思いつづけていたのです。
平日の名古屋はやはり、歩いている人の服装が違いますね。とくに伏見の辺りはオフィス街ですから、OLさんやサラリーマンの姿ばかりが目につきました。昼間はとても暑かったので、せっかく伏見に来たのですから三井住友銀行ビルのスタバに行ってフラペチーノでも、と思ったのですが、研究室では工事の騒音に悩まされながら実験にがんばっている人がいるわけで、ここは我慢して、クリームパフをお土産に買って帰りました。
12時間の待ち時間、12時間も名古屋にいたわけではありません。伏見に行って用事を済ませて、本屋に寄ったりして、研究室に帰ってきて、これで正味4時間。残りの時間は、なんだかんだいいながらやはり実験をしていたのでした。
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このサイトを見て下さる方の中には私と同業者の方もおりますので、こういう写真を見ても、とくにどうということはないのでしょうね。
ラックに並べられた試験管の中に、黄色く濁った液体が入っています。もともとその液体は、写真の左に写っているガラス瓶に入った黄色の透明な液体(ちょっと輝いて写ってますが)だったのです。これが大腸菌に汎用される液体培地です。
ラックの試験管は、大腸菌を液体培地に植え継いでから12時間培養したものです。濁っているのは大腸菌が増殖したためです。菌は通常、目に見えないものですが、数が増えると透明な液を濁らせることによって、その存在が目に見えるようになります。この液体を遠心分離すると、大腸菌が白い沈殿となって落ちてきます。
ちなみにこの大腸菌には病原性はありません。
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今週末、彼女の家に行くことが決まりました。これで3回目になります。今度はどんな用件かといいますと、彼女のiMacの調子が悪いのです。インターネット関連のソフトウェアがうまく起動しないというのです。症状を訊いてみると、タイプ何番かのエラーが出て突然異常終了してしまうということなのです。
となると考えられる原因はおおよそ見当がついてくるので、これまでに初期設定のファイルを捨てたり、設定項目のある部分のチェックを外したりと、いろいろ指示を送ってきたのですが、状況は一進一退です。根本的に解決するには、やはり実機に触って実際にエラーを経験し、その上で手をくだすのが最も確実です。
彼女のiMacはRev.BのボンダイブルーiMacです。初めて買ったパソコンがiMacで、周りに知る人がいない中で、メーカーに問い合わせたりいろいろ手を尽くして、使ってきたんですね。発売から3年は経過しているでしょうか。ファイルの階層構造にたまった歪みが影響しているでしょう。ノートン先生にも登場してもらって、診てもらわなければなりません。
iMacがなかったら、私達はおそらく出会ってないでしょう。早く治してあげないとー!
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上の話とは関連のない写真で申し訳ないです。これは京都駅の夕景です。右の建物は伊勢丹が入っている京都の駅舎ですね。すごい建物ですよね。中の構造も、空間を贅沢に使った作りで、あのエスカレーターを最上階から降りてくるだけで、かなりのスリルを感じました。
左に切れているあたりが新幹線ホームになります。私が撮影しているところからホームに進入してくる上りの新幹線を見ることができます。700系のひかりか望みが入ってきたときに、隣で見ていた子供が「アヒル号入ってきたー」というのです。うまいこと言うなーと思いましたね。700系車両は、先頭の形状がカモノハシみたいになっているやつです。
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今日も暑い一日でした。昼間からビールでも飲みたいぐらいでした。が、お酒にはあまり強い方ではなく、しかもほんの少しのアルコールで顔が真っ赤になってしまうので、そんな状態で学内を歩けませんし、仕事もできません。それでも、最近の暑さで冷えたビールを飲みたい!という衝動に駆られます。一口でいいので。最初の一口だけ。
今日で京都の学会は終わりです。工事が一段落したのも束の間、明日から教授が研究室にみえます。したがって、人の少ない研究室の平穏な空気も今日までです(といっても、教授がいると緊迫した空気になる、というわけでもありません。なにかと気を遣わないでも済むのも今日まで、という意味です)。そこで、今日のお昼はお寿司にしようと講師の先生が言い出し、近くの宅配寿司屋へ買い出しに行ってくれました。私はにぎり寿司の上、1人前をお願いしました。
講師のT先生は「お吸い物がわりに」といって、冷蔵庫に入っているお中元の缶ビールを2本、空けていました。こういうとき、顔色の変わらない人がうらやましくなります。ポスドクのTくんは上ちらし寿司でした。これにはでっかいぼたんエビがのっかっていましたが、私の上にぎり寿司には、弁当箱ぐらいのパッケージに折り畳まれた大きなアナゴが入っていました。見かけで喜ぶ私にとっては、ちょっとうれしかったです。
そんなこんなで、研究室のお昼のひとときが過ぎていきました。ほんのちょっと、贅沢な昼食でした。
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私の実験台を別角度から。ここ何週間と同じようなことを繰り返しているのですが、いっこうにアタリが取れません。経験ではある一定の確率でアタリが来るはずなのですが、ダメ。自分の経験じゃ当てにならないのかと、教科書通りの方法でやっても、これもダメ。時間とお金がムダに費やされていきます。
確実にアタリが取れる、という方法もあります。しかし、その方法はそのあとにいろいろステップを踏まないといけないのです。私が今行っているのは、いわば「ショートカット」実験なのです。それがうまくいかない。
「急がば回れ」ということで、確実にアタリが取れる方法で、今日も大腸菌を播いてきました。
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今日は13日の金曜日。昨日の実験がうまくいっているので、私はちょっと気分がいいです。うまくいっているということは、まだ結果は出ていないということなんですが、十中八九の確率でアタリが取れるでしょう。今まではPCR断片を直接発現ベクターにサブクローニングしていたのですが、これがどうもうまくいかないので、同業者の方ならよくご存知のTAクローニングにしたら、白いコロニーがあっさりとたくさん出ました(明らかにハズレのコロニーは青くなるのです)。したがって、この後の手間は増えるのですが、一度プラスミドに入ってしまえばあとはいろいろと使い道があるわけで、とりあえずこれで穏やかな週末を過ごせそうです。
さて、明日は研究室にちょこっと寄って細胞の顔を見た後、大阪・高槻まで、iMacの出張修理に出かけます。修理といっても筺体を開けて中をいじるのではなく、主な症状であるインターネット関連のソフトウェア起動時に発生するエラーの正体を突き止め、その病巣を除去することにあります。初期設定フォルダを点検する必要もあるでしょう。そののちにMac
OSのバージョンをアップしたり、ソフトをインストールしたりします。最後にノートン先生に来ていただいて、システムの診断と最適化を行い、デスクトップの再構築をして終了です。
そして大事なことは、明日、私は彼女の家に泊まってくる、ということです。もちろんご両親も一緒ですから、粗相のないようにしなければいけません。
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右の写真は明日の往診グッズです。黄色いCD-ROMのノートン先生にも同行していただきます。ATOK14でことえりを置き換えましょう。ほんとはOffice:Macが欲しいところですが、研究室のものなので今回は見送り、代わりにAppleWorksにします。
右下の青いプラスティックの箱。これは、システムの手術に欠かせない外付けハードディスクです。もともとはiBookに搭載されていた内蔵ハードディスクをケースに入れただけです。3.2
GBじゃ小さいですもんね。ハードディスクの換装は自分でやりました。iBookの内部構造は初代も現行iBookも大変複雑で、そこがMac改造心をあおることとなったのです。
まずはデータのバックアップから始めましょう。
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昨日、今日と高槻の彼女の自宅へ行ってきました。彼女のiMacのメンテナンスのためです。3回目になる高槻の家へは、今まではスーツを着てネクタイを締めて、そんな格好で来たわけですが、今回は普段の格好で行きました(といっても、シャツはその日おろした新しいのを着ていったのですが)。
朝はいったん研究室により、細胞の顔を見て、培養器の大腸菌を冷蔵庫に入れました。今回も大腸菌は、よさげなコロニーがたくさんできていました。その後、大学からバスに乗り最寄りの名鉄の駅へ行き、電車に乗りました。名駅には直行しません。納屋橋の近くにある豊橋名産「ヤマサ」のカマボコを買うために、金山から地下鉄に乗り、伏見まで行きました。地下鉄の駅から地上に出ると、あまりの暑さに足が勝手に三井住友銀行ビルのスターバックスに向かっていました。
時間は午前11時。店内には3人の客しかいませんでした。しかも奥のソファーに腰掛けているので、テーブル席やカウンター席には誰もいないという、目を疑う光景でした。そこで私はラズベリーモカフラペをいただきながら汗がひくのを待ち、お腹が空いていたのでクリームパフ1個をオーシャンサイドブレンドのアイスコーヒーで食べました。ちなみにこのペアリングはちょっと合わないような気がしましたです。
飲み残ったアイスコーヒーを持ち、店を出ました。広小路通を名駅へ向かって歩き、納屋橋を渡って少し行くと左手に「ヤマサ」はあります。ここのカマボコやさつま揚げをお土産にするととても喜んでくれるのです。確かにおいしいです。さつま揚げは生で、わさび醤油でやるのがいいです。しかしこの日はとにかく暑い日でした。「ヤマサ」に着く前に、すでにアイスコーヒーの氷も融けてなくなっていました。
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名古屋を発った14日もとても暑い日でしたが、名駅のマリオットアソシアホテルの1階車寄せ(広小路口のところ)を大勢の人々が囲んでいるところに遭遇しました。人垣から見るとたくさんの警官がおり、黒塗りの車が何台かとマイクロバス2台が停まっていました。マイクロバスにはフロントウィンドーの上、観光バスなら「○○御一行様」と書かれるところに、「自由民主党」の文字が見えました。もしやと思ってしばらく待っていると、小泉首相が出てきました。
この日の小泉首相の動きは知りませんが、おそらく参院選の応援に駆けつけたのでしょう。テレビで見ると長身のイメージがありましたが、実物は華奢な感じがしました。
こんな暑い日だというのにスーツ上下着て、大変な仕事です。政治家もタフでないとやっていけませんな。
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