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6/4/2001 (Mon)

 日本代表はなんとブラジルとの試合をドローに持ち込みました。これで日本は、コンフェデレーションズカップ決勝トーナメントにB組1位で進むことになりました。ブラジルといえば言わずと知れたサッカー王国で、ブラジルとの対戦はどうしても引き気味で守備重視でいくというのがこれまでの定石だったでしょうが、かつての圧倒的強さはなくなり、日本代表チームものびのびといいサッカーをしていたように思います。時々ひやりとするシーンはありましたが、レッズ-アントラーズ戦の方がよっぽどひやひやものです。

 さて、昨日のつづきです。高槻に着いた私は彼女の車に乗り、家に向かいました。私の緊張が伝染したのか、彼女も緊張していました。心の準備をする余裕もなく、あという間に着いてしまいました。彼女の家に来るのは今回で2回目ですが、お母さんにお会いするのはこれが3度目なのです。実は先月のお茶摘みでお会いしているので、その分緊張度がいくらかやわらぐのですが、それでも、お父さん、お母さんを目の前にして、緊張度は最高潮に達しました。重苦しい空気が漂う中、話は核心に触れることなく、時間だけが過ぎていきます。このままではいけないと思いつつ、なんと切り出せばいいのか、その最初のきっかけがつかめないでいたのでした。

 お父さんはゆっくりしてもいられなかったのです。夕方から会合か会食か、出かけられるというのです。私は意を決して、土壇場になって切り出すことに成功しました。あとは勢いにまかせて、ここ数日間考えていた言葉を口から押し出しました。それに対する返答は、ま、おおむね良好な雰囲気でした。はぁ、今でも思い出すだけで緊張がよみがえってきます。

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 事情を知っている研究室の講師の先生が言いました。「いちばん緊張するんです。僕は2回も車ぶつけましたよ。」

 「母親がOKならまず大丈夫ですよ。父親が嫌な顔をしたときは誠意とかなんとかを示してなんとかなるんですけど、母親が嫌がった場合は生理的に嫌なことが多いから、これはどうにもならないんです。」

 なるほど、それなら私は大丈夫でしょう。私はどういうわけか、おばさまウケがいいのですよ。

 土曜日はお話しが終わってからしばくんの散歩に出かけました。夕陽がとてもきれいでした。あー、なんとか無事に済んだなぁという気分でした。さて、これからがまた忙しくなってきますね。

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6/5/2001 (Tue)

 今日は仕事の話です。先週は学会ウィークだったので、実験がぜんぜん進んでいませんでした。とはいえ、学会へ行くと何かと刺激を受けるので、学会が終わった翌週は、猛ダッシュを始めるかのように実験を始めます。昨日今日と大腸菌を増やしまくっています。増やしてはプラスミドを抽出し、細胞に導入するための準備を始めるのです。

 ダッシュをするには他にもわけがあります。学会中は、午前中に研究室にきてはちょこちょこっと実験して、夜、戻ってきてはまたちょこちょこっと実験をする繰り返しで、実験の進度にはあまり影響は与えていないつもりでしたが、うまくいくかいかないかはどれだけ集中してできたかできなかったに相関するようで、先週行った仕事のうち、うまくいったのは10%程度でした。うーむ。発現ベクターを構築するのに、制限酵素の反応がうまくなかったか、ライゲーションで失敗したのか、大腸菌をトランスフォームして培地に播き、出てきたコロニーをせっせと拾ってチェックしてみると、ことごとくハズレだったのでした。

 明日もプラスミドの抽出から1日が始まります。そして新たな発現ベクターの構築に手をつけて、PCR断片の精製をして、遺伝子が入ったES細胞のクローニングと、毎日やることがいっぱいです。

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シェーカー 大腸菌を増やすための培養器です。中には2 mlの液体培地が入った10 mlの試験管が数十本並べられていて、それぞれに独立した大腸菌のコロニーをピックアップして接種してあります。はじめは透明な培地が明日には白く濁っているはずです。大腸菌が増えたのです。

 増えた大腸菌を遠心分離で集めて、プラスミドDNAを抽出・精製して、制限酵素で切ったりして、目的のプラスミドかどうかをチェックするのです。毎日こんなことばかりです。

 何度も言うようですが、私がこのような仕事をしていることが自分でも不思議、というか、大したもんだと思ってしまうことがあります。学生の頃は研究室で維持しているヤギを当番で世話していた私がですよ。「またアルファルファだけ食いやがって〜。ちゃんとオーチャードも食えよぉ〜!」とヤギに怒鳴っていた私がですよ。

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6/6/2001 (Wed)

 私が高槻に行った先週末は、夕陽もきれいないい天気でした。めちゃくちゃ暑いわけでもなく、寒くもなく、さわやかな週末でした。が、昨日今日とじめじめとした雨模様で、高い湿度のせいで気温が上がっていなくても蒸し暑く感じられます。そのせいか体調を崩す人が多いようです。先日も私がついてES細胞の世話を習っている先生もぐったりとしておりましたし、今日の午前中に予定されていたJournal Seminarの担当の先生も体調を崩し、セミナーはキャンセルになりました。おかげさまで私は朝から実験しまくっていました。

 ところで、昨日のニュースステーションで、昨年の名古屋大水害のことを特集していました。水没した野並地区の映像が映し出されました。その水位はバスの天井部分が見えるか見えないかという高さに達し、交通機関は完全に機能を失っていました。住民は避難を強いられ、浸水というよりも水没した家屋を手放さざるを得ませんでした。微地形が複雑な名古屋市南部にあって、野並地区はとくに低く、10年前の台風でも同じように浸水被害が出ています。その対策として排水ポンプ場を設置し、強制的に水を川に排出する策が講じられましたが、昨年の水害では予想を上回る増水によりポンプ場が浸水し、排水ポンプが動かなかったというのです。

 今年はポンプの位置をさらに高いところに設置したそうで、昨年のような豪雨でもポンプの機能は発揮されるということですが、梅雨を迎え、これから台風の季節になっていくにつれ、野並地区の住民の不安はつのっていくことと思います。国内はもとより海外でも都市計画のお手本ともされている名古屋市の都市計画には、こんな盲点があったのです。

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スタバハガキ

 スターバックスコーヒージャパンからハガキが送られてきました。スタバのコーヒー豆の袋と同じ柄です。これと同じ柄のグランデサイズのタンブラーも持ってます。

 「このたびは弊社アンケートにお答えいただき・・・」とあります。アンケートに答えた記憶を辿ると、マイカル桑名店に行ったときに、コンディメントバーに置いてあるご意見カードに記入した覚えがあります。

 その時は、マイカル桑名店のバリスタさんのきびきびとした働きぶりと、オーダー時の対応がとても丁寧で親切だったことを褒めちぎったのです。思いがけないハガキでしたので、ちょっとうれしくなりました。

 思いがけなかったことといえば、「デンジャラス・ビューティー」の試写会が当たったのですが、これは仕事で行けませんでした。とほほ。

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6/7/2001 (Thu)

 コンフェデレーションズカップ準決勝、A組1位の日本はB組2位のオーストラリアと当たりました。今までのごくごくふつうの見方からすると、オーストラリアは日本よりも格下と思われます。しかしながら、欧州でプレイする選手もいればJリーグで活躍する選手も輩出するほど、オーストラリアは年々その実力をつけています。そのオーストラリアに、日本は1-0で勝利し、決勝進出を果たしました。フル代表が国際カップ戦で決勝に進出するのは初めてです。

 とにかくすごい雨でしたね。ゲーム開始直前から雷雨が降り出し、ピッチ状態は最悪。ボールを蹴ったり止めたりするのも、いつもと勝手が違うというか、思い通りにできなくなります。そればかりでなく、スライディングタックルなんかされるといつもより芝生の抵抗がないので滑ります。ですから、普段は何でもないタックルも、雨が降ると足が深く入ったりして危険度が増します。森岡も削られて交代させられましたね。

 雨が降るとボールの革が水を吸って重くなります。前半43分の中田のフリーキックはピッチの表面を這っていき、思わず飛んだオーストラリアの壁にできた隙間をくぐりゴールへ飛んでいきました。そこへ飛び込んだオーストラリアのディフェンスに止められるかと思ったら、足に当たってコースが変わりながらも、ボールの勢いはそのままでネットを揺らしました。これはおそらくボールが重くなっていたからだと思います。ドライなときなら軽くクリアされているでしょう。思いボールをあんなグランダーに蹴ることのできる中田の技術もさすがというところです。

 決勝は10日、フランスと戦います。3月のお返しをお見舞いしたいところです。

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柳橋交差点 右の写真には何が写っているでしょうか?といっても、とくに何かを撮ったものではありません。名古屋の柳橋交差点を東を向いて撮っています。頭上の影は名古屋高速都心環状線の高架です。ここからさらに200 mほど東へ歩くと納屋橋があります。

 博士課程の頃、名古屋大学で開かれた学会に参加しました。その時、研究室の技官のおばちゃんに「納屋橋のおまんじゅう買ってきてね」と言われ、探したのを思い出しました。結局、名駅の地下で買って帰りました。

 さらに東へ歩いていくと地下鉄伏見駅があり、三井住友銀行名古屋ビル店、広小路本町店、栄東急イン店、ちょっと間があいてホテルプリシード栄4丁目店と、4つのスタバの看板を見ることができます。

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6/8/2001 (Fri)

 今日は総毛立つような事件が発生してしまいました。ニュースを見るたびに腹が立ってきてなりませんでした。大阪で、刃物を持った男が白昼堂々小学校の教室に上がってきて、無言で子供達を刺したのです。小学校1、2年の、まだ夢や希望を語るには早すぎるほどの子供達8名の尊い命が奪われてしまったのです。

 他にも、教職員を含む十数名が重軽傷を負ったとのことですが、子供達はショックだったに違いありません。心に大きな傷を受けてしまいました。出刃包丁を振りかざして斬りつける男、斬られて出血している友達の姿、私達も見たことのない光景を見てしまったのですから。こういうときは心のケアが大事といわれますが、なんとしても立ち直って欲しいと願わずにはいられません。

 「何もかも嫌になった。何度も自殺を試みたが死にきれなかった。死刑にしてほしい。」こんな大人がいることに憤りを感じます。

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ダーク・エンジェル試写券 試写会、当たりました。「タイタニック」のジェームズ・キャメロン監督の「ダーク・エンジェル」です。手当たり次第に申し込んでいるのでストーリーはあまりよく知りません。なにせ「タイタニック」も観ていないのですから。日付は6/12の火曜日です。今度はなんとか行けるでしょうか?さて、試写会応募、往復ハガキで応募するのは今のところ全戦全勝です(といっても3回ですが)。試写会は平日が多いので、なかなか観に行けません。とくにミーティングなどがなければ仕事を早めに切り上げればいいのですが、そういうときに限って実験を中断したくないような、けっこう調子がいいときだったりするのです。

 この試写会は名古屋テレビが主催です。名古屋テレビといえば今夜の「夜だMONDE」ではおいしそうな安い店を紹介してましたね(東海ローカルでごめんなさいね)。「夜だMONDE」といえば、その中に「何人」というコーナーがあります。偶然出会った人をスタートに、ある条件を満たすであろう人を紹介してもらい、条件を満たす人に出会うまで何人?というコーナーですが、週末、栄の交差点やクリスタル広場に行くとその収録をしていたりします。

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6/9/2001(Sat)

 今日は土曜日でしたが、私はいつも通りの時間に研究室へ行き、いつも通り仕事をしてきました。昨日から培養していた大腸菌からプラスミドを抽出して、昨日かけたPCRのチェックをして、遺伝子を導入したES細胞を凍結保存用とゲノムDNA抽出用に播き直して、それから細々としたこともやり、これで1日が終わりました。

 本当は週末ですから、ちょっと実験を仕掛けてからスタバにでも行きたかったのですが、いったん仕事を始めると止まらなくなることがあります。実は、ES細胞の仕事がうまくいっているようなのです。「ようなのです」というのは、うまくいっているかどうか、まだわからないのです。見た目にはうまくいっていても、実際には意図したことが達成されていない場合が多いのです。

 明日は名古屋都心へ行きます。ほんとうはスタバ関係のオフ会が開かれるのでそれに参加しようと思っていましたが、申し訳ないですが今回はキャンセルします。高槻の彼女が名古屋にやってくるからです。明日は具体的に行くところも決めています。もしかしたらオフ会に顔を出すかも知れませんが、ほんとに顔を出すだけでしょう。その後は研究室に行って、大腸菌とES細胞の世話です。

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広小路本町店 先週、私が高槻に行くときに「しっかり!」と声をかけてくださった講師の先生は、昨日の大阪の事件があった小学校の辺りをよく知っているのだそうです。しかも、小学2年生になる女の子がいて、昨日の事件にはかなりショックを受けているようでした。「子供をもつと、ああいう事件は他人事ではなくなるんだよねぇ」と学食で一緒に昼ご飯を食べているときにポツリとこぼしていました。

 ところで右の写真。明日はここで、オフ会が開かれるということです。広小路本町店です。明日、オフ会の時間にここによるのは厳しいか。明日の行動エリアに栄は入っていないのです。でも、ドリンクカードのスタンプのこともあるし、オフ会でなくても寄りたい、という気もしています。

 そうそう「小泉内閣メールマガジン」の登録(今日から)は済みました?支持するしないはともかく、私は興味本位で登録してみました。官邸はこちら

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6/10/2001(Sun)

 今日は高槻の彼女が名古屋にやってくるので、朝から名古屋駅へ向かいました。私は何を勘違いしたのか、彼女が到着する時間を1時間早く思いこんでいて、ずいぶん早くに名駅に着いてしまいました(ま、1時間遅刻するよりはましですわな)。時間があればスターバックスにでも行くのですが、彼女は何も食べずにくるので、行かずに時間をつぶすことにしました。着いてから一緒にどこかでモーニングセットを食べるのが習慣づいているからです。

 名古屋駅は朝から人でごった返していました。おそらく修学旅行の中高生達でしょう。少なくとも3校分の大きな集団がありました。名古屋辺りの中高生は、修学旅行というとどこへ行くのでしょうね?そんな光景を眺めつつ、駅の中や地下街をうろうろし、やがて待ち合わせ時間になりました。

 今日の最大の目的は「指環」を買うこと。いちおう、私達は格式張ったことは何もしないので、高価なものも必要ない、ということに話は落ち着いているのですが、やはりそれに代わるものがあるべきということで、カジュアルなかわいいのを探しに行きました。欲しい指環はすでにサーベイしてあって、以前京都に行ったときに「これがいい」と内定していました。そのショップが名古屋タカシマヤにあります。そのショップには同じタイプの指環が2つありました。が、彼女の指にはサイズが合いませんでした。その指環は2001年モデルの人気の高いデザインで、全国的に品薄なのだそうです。しかも今後の入荷予定はないとのこと。したがってサイズがなければ他のショップにあたるしかありません。

 「三越のショップに問い合わせてみますねー」と店員さん。どうやら栄の三越にもあるようで、しばらく待っていると「1つだけあるそうです」とのこと。サイズもいい感じなので、私達は地下鉄に乗って栄へ行くことにしました。気の利くタカシマヤの店員さんは私達がすぐに行くことを三越のショップに伝えて、指環を取り置いてくれるよう取りはからってくれました。

 こうしてお目当ての指環は彼女の指にはまりました。サイズもピッタリです。あの指環は名古屋では残り2つです。

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スターバックスマニアックス 今日は結局スタバへ行かなかった上に、オフ会に顔を出すこともできませんでした。そのかわり、とあるサイトの掲示板でちょっと話題になっていた「スターバックスマニアックス(小石原はるか著、小学館文庫)」がamazon.co.jpから届いていました。

 まだぺらぺらと走り読みしただけなのですが、スターバックスの会長とスターバックスコーヒー・ジャパンの社長のインタビューは興味をそそります。この人達は普段何を飲んでいるのでしょうね。

 気に入らないのは、雑誌の特集などでも取り上げられる「オーダーの仕方」について。どうして初級、中級、上級などとクラス分けするんでしょうねぇ。「トールのラテを、低脂肪ミルクでお願いします」が中級で、「ダブルトールバニラ2%ラテください!」というと上級者になるんですかね?気に入らん。

 
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