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2/5/2001 (Mon)

 週末の列島大移動のせいか、今日は一日眠くて眠くてたまりませんでした。ちょっとなんだか腰も痛いし。今度の週末は研究室のメンバーでスキーツアーなので、風邪をひかないように気をつけなければなりません。スキーツアーは乗鞍高原へ1泊で行きます。毎日毎日培地を変えなければいけない細胞の世話も、ここで初めての中断です。

 中澤天童著「摩訶不思議シティ 名古屋の本」(PHP文庫)という本を見つけました(昨年10月発刊)。絶対的な知名度がありながらその正体が定かではない名古屋の実態を解明しよう、という本です。昨日、おとといの新幹線の中で、一気に読んでしまいました。名古屋の入門書としてはとても面白い内容でした。

 確かに名古屋という地名は誰でも知っているでしょう。それでは名古屋の何を知っているかと聞かれると、私だったらなんと答えるか・・・エビフライ、きしめん、みそ煮込みうどん、みそカツ、名古屋城、ドラゴンズ、グランパス、きんさん・ぎんさん・・・名古屋に引っ越してくる前はこんなものだったでしょう。それから、朝の日テレ系情報番組ではかならず名古屋からの中継がありますし、名古屋という地名を知らない人はいないでしょう。ところが、どんな街並みかを想像することはできないし、白地図上に名古屋の位置を正確に示すことすらできなかったでしょう。成田や関空は有名ですが名古屋にも国際空港はありますし、横浜や神戸に行けば港をデートしたいと思いますが、名古屋港がデートコースとして思い浮かべられるでしょうか。

 そんな名古屋、日本の中の名古屋の特徴、名古屋人の気質、慣習、名古屋の都市形成過程を詳細に解説してくれる本です。名古屋を首都として東海地方が日本から独立しても、ひとつの国家としての機能を十分に果たしていけるでしょう。それが名古屋です。

 なんだかまた中途半端になってしまいました。興味がある方は書店で探してみてください。

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京のネコ 昨日、京都で見かけたネコです。左のネコは左目が変でした。でも毛並みがよかったです。右の黒ネコは栄養状態がいかのも良さそうで、まるまるしていました。きっとこの家のご主人がからおいしいご飯をもらっているのでしょう。黒ネコの右側にはもう一匹いたのですが、植木鉢の陰に隠れて見えませんでした。

 フラッシュがたかれてしまったので、左のネコはセクシービームを放ちましたが、こんな、何でもないような光景が京都の路地裏によく似合います。

 今日は2/5。PowerBook G4の店頭展示が今日から予定通り始まっているはずですが、どなたか見た人はいますか?見たらBBSに書き込むこと。

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2/6/2001 (Tue)

 3月の末にバンクーバーに行く予定です。前に所属していたプロジェクトの最終シンポジウムがバンクーバーで開かれるのです。なぜ最終シンポジウムか?なぜバンクーバーなのか??前の仕事の財源が科学技術庁(現文部科学省)関連の特殊法人から出ているため、研究成果を公にしなければならないということ、それがカナダとの共同研究だったという理由です。

 今までなら伊勢原から小田急線に乗って、海老名で相模鉄道に乗り換えて、横浜からは成田エクスプレスには乗らず、快速エアポート成田で行ったものでした。これで約3時間。チェックインのことを考慮すると、たとえ夕方の便でもゆっくりと寝ていられないのです。

 昨日のこのページにも書いたように、名古屋には名古屋国際空港があります(実際には愛知県小牧市にあります)。国内第3位の便数を誇ります。アフリカを除くすべての大陸へ名古屋から飛び立つことができるのですよ。バンクーバーへも週に4便の直行便が出ていますし、ポートランド便なら毎日就航していますから、ポートランド行きで合衆国オレゴン州に入り、スターバックスの聖地シアトルとアメリカ-カナダ国境を飛び越えてバンクーバー入りするのが実用的でしょう。

 行き先によってはとっても便利な名古屋空港ですが、海外に行くとなるとどうしても成田が思い浮かぶのは、私が関東出身だからでしょうか?でもこれで、重たい荷物をゴロゴロ引きずって横浜駅をうろうろしなくて済むと思うと、気分的にかなり楽になるのです。

Picture of the day

名古屋の本 昨日紹介した中澤天童著「摩訶不思議シティ 名古屋の本」(PHP文庫)です。名古屋の入門書として、いい本ではないでしょうか。名古屋の名物メニューとおすすめの店名が載っているのもいいです。

 名古屋では車がないとやっていけない、といわれています。私もそれを実感しています。特に私が住んでいる緑区は坂が多いので、こちらに越してきてからだいぶ鍛えられたかもしれません。ちなみに、名古屋市の1世帯当たりの自動車保有台数はこの本によると0.97台。なるほど、ほとんど1家に1台です。

 私はトヨタの車ばっかりかと思っていましたが、そうでもないのですね。まぁ、以前住んでいたところもかつては「日産城下町」と呼ばれた近所でしたが、日産車ばかりではありませんでしたからね。

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2/7/2001 (Wed)

 今日は教授と仕事の話を少しだけすることができました。春からもう一人ポスドクが入ってきます。その人と仕事をシェアしなければなりません。プロジェクトという、目標のはっきりした研究テーマの中で、仕事内容が重ならないよう、役割分担しなければなりませんが、そのことで話をしたのです。

 人にはそれぞれ得意分野があるわけで、私の場合は分子生物学よりも生化学、in vivo(生体内)よりもin vitro(生体外)の系の方が得意で、でも実験動物を使った手技もある程度こなすことができます。春から来るポスドクはばりばりの分子生物学者ですから、まぁ、それなりに棲み分けができるでしょう。

 手間のかかるデリケートなES細胞の扱いも慣れてきました。不用意に分化してしまうこともなくなりました。とりあえず準備が整いつつあるので、ちょっと考えていたことを教授に話したら、すんなり認めてもらえました。考えていた展開は、どうやら研究室の方針に外れていなかったようで、来週からまた新たな準備を始めることにします。いくつか転写因子のcDNAをクローニングしてこなければなりませんが、これがGCリッチでやっかいなのです。とりあえず、試薬を注文しまくります。

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地域限定タンブラー 写真のネタに困ったときは、これに限ります。スターバックスの地域限定タンブラーです。左から仙台、東京、横浜、名古屋、京都、大阪、神戸、そして福岡です。こんなに集めてどうするの?という意見もありましょうが、それは個人の好き好きですから、言わないこと。

 今週末は研究室のスキーツアーなので、ちょっと写真を撮りためてきましょう。乗鞍高原へ1泊で行きますので、今から更新のお休みを予告しておきます。

 ところで、今日の日記は専門用語が多くなってしまいました。おそらく実験が順調に進むと専門用語が多くなると思います。今日の文章を書いている間にも、実験計画のことを考えています。新しい研究テーマに適応してきた証拠ですな。

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2/8/2001 (Thu)

 このホームページは私の日記のようなものですので、三日坊主にならず今日まで続けているのも、私にしてみたら快挙に違いありません。そんな中で、中身も膨れてきたのでそろそろリニューアル、とはいきませんが、中身を整理しなければなぁと考えています。一日最低一枚の写真や画像を掲載すると、それが100枚もたまると1メガ越えてしまうのですよね。

 それに、このホームページは特に何かにこだわっているわけではないのですが、どうしても話題に偏りが生じてしまいます。日記形式をそのままとどめつつ、Macの話題、スターバックスの話題、仕事の話題などなど、をひとまとめにできるようにリンクさせるとか、いろいろと考えているのです。

 今、私のiMacにはDreamweaver、Fireworks、Flashというmacromedia勢と、GoLive、Photoshop、IllustratorのAdobe勢のソフトがインストールされています。どれもオークションで安く手に入れたものですが(PhotoshopとIllustratorは秘密!)、せっかくですからこれらを使わない手はありません。もっとアトラクティブなページを作りたいなと思う今日この頃。とはいえ、なかなかホームページ作業に時間も割けないので追い追いやっていきますが、ある日突然トップページが変わっている可能性もあります。

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コンセプト 今日はものすごくいい加減な画像で申し訳ありません。専門書をスキャナで取り込んだだけですが、私の仕事のおおよその概念が図になっているのです。ちょっと見にくいですね。

 いちばん上のちょっとピンクがかった丸いのが、私が実験に使うことになる幹細胞です(図では神経幹細胞)。体の中では、この幹細胞は直線の矢印で示された方向に分化していきます。そして、この矢印は細胞そのものに備わっている運命によって、あるいは確率論的に左の矢印か右の矢印か、に方向付けられていきます。

 私の仕事は、この矢印をどちらか一方だけ(特に左側の矢印の方向)にすることをめざしているのです。幹細胞がたどる運命を人為的に自在に操り、これを難治疾患治療に応用するのが目標です。おもしろいのですよ。

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2/9/2001 (Fri)

 明日、1泊でスキーに行ってきます。研究室のメンバーで乗鞍高原へ行きます。上高地にも近い乗鞍高原、今年は雪も深そうです。おそらく、今年のスキーはこれが最初で最後になると思いますが、それだけに楽しんでこようと思っています。去年はレンタルでスノーブレードを試してみましたが、あれは楽しかったです。今年は何を試してみようかな?

 私が生まれて初めてスキーを履いたのは大学時代です。私は大学の4年間と修士課程の2年間を岩手県盛岡市で過ごしました。出身大学である岩手大学では、保健体育の時間、スキーは必修でした。スキー教室やスキー合宿という課外活動が企画され、それに参加して試験に合格すると単位を取得できるのです。参加すると、上級者、中級者、初級者、初心者の4つのグループに分けられます。このうち、少しでもスキーをやったことがある人は初級者、まったく初めての人が初心者になります。私は当然、初心者からスタートです。ボーゲンで曲がれるようになるのが目標です。つまり、曲がれれば単位がつきます。

 岩手大学のいいところはその立地でしょう。世界アルペン競技会が開催された(暖冬でまったく不評でしたが)雫石スキー場まで車で30分、全国的に有名になった安比高原スキー場まで高速利用で1時間。それから八幡平も田沢湖高原、秘境ともいわれる夏油高原もすぐ近くです。スキーするには恵まれた環境でした。

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けん玉 けん玉。私はけん玉がちょっと得意でした。大学時代、私は学生寮で暮らしていました。その部屋の先輩に教え込まれたのです。その先輩はまた研究室で仕込まれたようで、けん玉は先輩の研究室の伝統なのだそうです。

 写真に示したのは、けん玉の正しい持ち方です。手で持っている部分はけん玉の胴ですが、握ったりせず、このように指を添えるように持たないと、技をこなすことができないのです。

 けん玉を始まると時間が経つのを忘れるほど集中してしまいます。自分で納得がいくように技が決まらないと、止められないのです。体操と一緒です。着地がきれいに決まるまで、何度も何度も繰り返してしまうのです。

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2/10・11/2001(Sat・Sun)

 スキーから帰ってきました。乗鞍高原温泉スキー場へ1泊2日で行ってきました。けっこうハードなスケジュールでしたが、足腰は意外と快調です。日頃、自転車や徒歩で通勤している甲斐があったといえましょう。首が痛いのはなぜだ。

 土曜日、朝5時、総勢7名の一行(子供2名含む)は車2台に分乗し、名古屋を出発しました。行程は、名古屋から松本まで中央自動車道、松本からは国道158号で、大休止・小休止を入れて所要時間益時間でした。名古屋ICで中央自動車道に乗ると、東へ向かう車の多いこと。どの車もスキーやスノーボードをキャリアに積んでいました。天候に恵まれた週末は今年初めてですから、連休も重なって、待ちに待ってたと言わんばかりにスキー場へ出かけたのでしょう。

 ところが乗鞍高原温泉スキー場に着いてみると、無料駐車場はどこもがらがらで、ゲレンデも「これが連休初日?」というほどの人出でした。私は昨年に引き続きスノーブレードをレンタルして存分に滑ることができました。それにしても、昨年に増して、スノーブレード人口が激増しています。スキーヤーにとっては板だけ換えればよいという手軽さ、持ち物の軽減、見た目の格好良さ、などなど、ここ数年で大ブレイクしていますね。私がスノーブレードをやってみた印象は、板の取り回しが容易だということ。あまり上手くない私でも、「ここはちょっとやめとこ」と今までなら思っていたような斜面でも滑ることができるのは、板が短くて軽いので、変に交差してコントロールを失うことなくバランスを保つことができ、その結果ターンも容易になるためです。少なくとも私は、はまりました。来年のスキーツアーには、私は間違いなくマイブレードを持っていくね。

 今日、日曜日は前日と様子が全く異なり、チケットを購入するのに30分も待つほどの混雑ぶりでした。そしてゲレンデは猛吹雪。私は早々に切り上げて日帰り温泉へ行ったのでした。

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スキーの宿 暗闇に浮かび上がる民宿「渓流荘」の看板とつらら。スキー場からは車で20分と、少し離れていますが、さわんど(沢渡)温泉地区にあるこの宿は梓川渓谷沿いにあり、もちろんお風呂は天然温泉です。上高地への玄関口ともなる沢渡は、夏になるともっと賑わうのでしょうね。

 お料理は、豪華ではありませんが山の幸がふんだんに使われたちょっと珍しい品が出て、とてもおいしかったです。イワナの塩釜。シラカバであしらえた木槌で塩釜を割り、中の岩魚を食べるのです。ハチノコの佃煮。よ〜く見ると、確かに昆虫の姿をしていました。佃煮であるのが救いです。

 私達以外に、冬山重装備の登山客、観光客らしき中高年の団体さんが宿泊していました。登山家はとにかくでかいザックを持って、民宿のご主人にどこかへ送ってもらって今したが、観光客の団体さんは、この季節、どこへ観光に行くのでしょう。

 
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