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工房着:午前10時00分 作業開始:午前10時20分−作業終了:午後4時50分
工房の気温:27度
今日は『手甲』の部品を仕上げる作業です。まずは爪をカシメ止める作業からスタートです。カシメ止めだけだと爪がぐらつくことがあるので、カシメ止めた後は溶接して補強しました。
補強したところで爪にアールを付ける為、火床に火を入れました。昨日帰り掛けに作ったアール付け用の道具が役立ちました。

爪のカシメ止めの様子 爪のアール付け作業
爪にアールを付けたところで手首の輪を成形して合わせ目を鍛接していきました。鍛接したところで輪を出来だけ円になるようにして、補強のために鍛接した部分を溶接しました。溶接後はビード部分の不要なところを削り取りました。半自動溶接機は本当に小さく溶接出来て良いです。

仕上がった『手甲』の部品 |
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続いて爪の先を尖らせる作業をして、それが終わ
ったところで再度火床に火を入れました。そして、
ニギリ部分を輪にして鍛接する作業です。
鍛接が終わった段階で爪の先に焼入れしまし
た。その後はニギリの輪をできるだけ揃うように楕
円形にしていきました。
大体握の形が出来上がったところで鍛接部分を
溶接して補強して、ビード部分や飛んで付着したヒ
ュームを除去して作業終了にしました。この段階で
4時をまわっていました。
明日はロットナンバーを打ち、黒染めして革を取
り付けます。 |
作業後は片付けをして、男爵芋を2株掘りました。1.4kg収穫出来ました。とにかく新ジャガは美味いです。そろそろ本命の畑を掘っても良い感じかもしれないです。手を洗いがてら水を汲みに行き、今日の作業は終了しました。
明日は先輩が真竹の筍を掘りに来ることになっています。お昼はカレー屋さんに行こうと考えています。先輩もスピーカーの木材にサンダーを掛ける作業をしたいという事なので、午後は先輩はサンダー掛け、熊公は革の取り付け作業に成ります。明日はあんまり汚れない作業です。 |
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工房着:午前10時00分 作業開始:午前10時10分−作業終了:午後3時55分
工房の気温:26度
今日は先輩が真竹の筍を掘りに来ることになっています。今日の作業は『手甲』の組み立て作業ですからいつものように鉄粉を浴びたり、コークスの灰をかぶるようなことはありませんから、作業着には着替え無いことにして、まずは休憩室の掃除からスタートです。
ここのところ掃除をサボっていましたから、おそろしいほどの汚さでした。床などは箒で掃き・クイックルワイパーのドライで拭いて、次にウエットで拭いても真っ黒け、もう一度ウエットで拭いてやっと普通に近い状態になりました。
テーブルの上・冷蔵庫や棚なども水拭きしてちょっと綺麗になりました。その後、『手甲』にロットナンバーを打ち、革を握に固定する為の『銅鋲』の足を切って鋲止めに備えました。丁度鋲を加工し終えた時、11時15分に先輩は来ました。挨拶してすぐに筍掘りに行きました。

筍採ったド〜〜〜!! 本日の成果 20本少々
30分くらいで20本以上掘りました。先輩は本当に楽しそうに掘っていました。収獲は楽しいですよね。工房に戻り少し身体を休めてからカレーショップに出かけました。

スパイシーなカレー 美味し スピーカーのサンダー掛けをする先輩
カレーは美味しいですね。今月は息子夫婦・ワイフ・義妹夫婦が芋掘りに来ることになっていますから、その都度カレーを食べることになると思います。 )^o^(
カレーを食べて工房に戻り、先輩はスピーカーのサンダー掛けを、熊公は『手甲』の組み立て作業です。先輩には駐車スペースを使って貰いました。雨よけの為のシートによる屋根があるので先輩は「日陰で作業が出来て助かった」 と言っていました。
熊公はまずは『手甲』のニギリ部分に革を鋲止めして、その後は手首の輪とニギリを繋ぐ為の『お針子』作業です。2つ仕上げた時に先輩は作業が終わったという事で、少しお話しして2時40分頃に帰って行かれました。熊公は残りの2つを仕上げるため『お針子』を続けました。

作品2183・2184・2185・2186 『手甲』 |
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『手甲』は2年半ぶりに制作しました。今回は爪の
アール付けの道具を作り便利でした。次はニギリ部
分と手首部分の輪を綺麗に仕上げるための治具を
作る必要があるようです。それぞれの忍具のため
に治具を作って行くので作業室が治具だらけになっ
てきています。整理して使いやすくしないといけない
ようです。
今回は爪の元の部分と輪の合わせ目に溶接を加
えたので強度は増していると考えて居ます。ただ、
江戸の昔は溶接は無かったですね・・・。
『苦無』用の鋼材がまだ届かないので来週は『寸
鉄』と『鉄貫』を造ろうかと思って居ます。 |
『忍士団』依頼の忍具は、『寸鉄』 1本・『鉄貫』 1つ・『苦無』 2本と『火箸手裏剣』 36本に成りました。出口が見えてきました。しかし、伊蔵さんから次の依頼が入っています。これを作り終えるのは秋になっちゃうかな・・・。 |
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工房着:午前10時05分 作業開始:午前10時25分−作業終了:午後4時15分
工房の気温:26度
今日は『寸鉄』作りです。1本作るだけなので午後はキュウリの棚の下の除草をするつもりで工房へ行きました。
『習志野』さんが筍掘りに来たいという事で11時に来ることになっていました。その間に『寸鉄』の本体部分を鍛造して、指の鐶を作ることにして作業して居ました、本体を鍛造して、鐶作りに取り掛かろうとしたときに『習志野』さんは来られました。シャベルなどは勝手知ったる工房ですから自由に使ってもらい筍を掘りに行って貰いました。
鐶を仕上げる直前に戻ってこられ、そこからは作業の様子を見学されていました。鐶の穴が仕上がったところで休憩室で映画のことや忍具の話などしました。『習志野』さんは忍者に関する書物を読まれ研究していますから、色々楽しい話をお聞きすることが出来ました。
以前作った『秘匿忍器』は指導されている師匠に褒められたという事でした。また、映画 『英雄傳』の冒頭に熊公(鍛兵衛)の忍具が映し出されるという事です。雲の上の人と思っている合気道の『白川先生』が忍具を通して熊公(鍛兵衛)のことを知っていてくださること等、嬉しい話を聴きました。忍者関係の方々は鍛兵衛の忍具を高く評価してくださっているようです。色々楽しくお話しして居たら1時を過ぎていました。『習志野』さんは1時20分頃に帰られました。

作品2187 『寸鉄』 |
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ここから寸鉄の成形組み立て作業です。焼き入
れは先端のみガスバーナーで行いました。
この形の『寸鉄』は久し振りに造りました。鋲が無
くなってしまったので少し作り置きしておかなければ
成りません・・・。
明日は『鉄貫』を作りますが、以前作ったサイズの
鋼材が無いので、明日は別のサイズの鋼材を使っ
て制作するつもりです。
『鉄貫』制作は2014年8月以来ですから、10年
以上制作していません。上手く作る事が出来ると良
いですが・・・。 |
黒染めを終えたのは3時半頃になっていました。キュウリの棚の下の除草は結局出来ませんでした・・・。今日は中国・近畿・東海地域が『梅雨入り』しました。関東も間もなくだと思いますから、除草作業はしばらく出来ないかも知れないです・・・。
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工房着:午前10時10分 作業開始:午前10時30分−作業終了:午後4時45分
工房の気温:20度
今日は『鉄貫』を鍛造します。11年ぶりに作ります。元の素材は以前は(60×60×40)mmの角材から作りましたが、今日は厚さ12mm 幅75mm 長さ160mmの鋼材から作ります。最初の段階で台形のように鍛造しますが、スプリングハンマーを使うことが出来ないのでちょっと手間が掛かります。今日は写真を撮りながら作業することにしました。

手元に置いてある『鉄貫』と素材 まず最初は角を出すように鍛造する

角の下を切り取りニギリ部分になる長方形の穴を開ける ニギリの穴を押し広げる ・

角部分を潰して鉄貫の形状にしていく 作品2188 『鉄貫』 ・
今回の作業で、角の下に切れ込みを入れる必要は無さそうです。角をそのまま潰すようにするだけで良い感じでした。何と焼き入れ時にヒビを入れてしまいました。写真の赤丸部分がそれです。『鉄貫』は刃が付いているわけではないのでこのヒビを溶接してしまえば問題無いと思いますが、『忍士団』には渡すことは出来ません。でも、厚さや寸法は忍具の解説書などにある通りに出来ましたからこれは手元に資料として残すことにして作品としてカウントすることにしました。
さて、明日もまた『鉄貫』造りです。今度はヒビを入れないようにしないといけないです。部分焼き入れがいけなかったかな? 焼き入れ水から出すタイミングが遅かったんでしょうね。明日は危険温度帯を注意して作業します。今日はかなり遅くなってから焼き入れしました。それがいけなかったんでしょう、明日にすれば良かったです。明日の作業で遅くなったら焼き入れは明後日にすることにします。
帰宅したら『苦無』用の鋼材届いていました。明日は気分転換で『苦無』を鍛造しても良いかもしれないですね・・・。
今日は関東・甲信越地方も『梅雨入り』したと発表がありました。いよいよジメジメした大嫌いな季節がやってきました。傘持って歩くの大嫌いです・・・。(;¬_¬) |
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