熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2025年06月11日(水)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後4時35分
 工房の気温:21度

 今日は『鉄貫』の再鍛造です。昨日と少し手順を変えて作業してみました。

 
ニギリ部分の穴開け

 
角とニギリ部分の加工                       焼入れを待つ『鉄貫』

 ニギリ部分の加工ですが昨日は平たがねで切るようにしましたが、今日は両端に丸穴を開けてその間をディスクサンダーで切り抜くようにしてみました。その結果、丸穴はもう少し大きく、穴の間隔を広くするべきでした。後からニギリ部分の成形するのに時間が掛かってしまいました。

 角の部分も切り込みを入れずに作業してみましたが、切り込みを入れなくても良い事が分かりました。今日は面・コバを整えて作業終了にして、明日ゆっくりと焼き入れ、そして、刃の部分の磨きを掛けようと思っています。明日は晴れるようですから焼入れした後はキュウリの棚の除草作業をする予定で居ます。
2025年06月12日(木)
 工房着:午前10時05分  作業開始:午前10時25分−作業終了:午後3時15分
 工房の気温:25度

 今日のメインの作業は昨日鍛造した『鉄貫』の焼き入れと仕上げ作業です。工房に着いてまず『鉄貫』の刃部の厚さが少し厚い部分があったのでそこを削る作業をしました。その後、ロットナンバーを刻印して焼き入れに取り掛かりました。
 前回ヒビを入れてしまったのは冷却する時間が長かったためと考え、刃部を赤めてニギリ付近までを4秒ぐらい冷却して一旦外に出して、しばらく置いて完全に冷却するようにしました。その結果、ヒビは入らずに焼入れ出来ました。

 
      作品2189 『鉄貫』                前回ヒビの入ったところを溶接して仕上げる

 直ぐに刃部の磨きを掛けて黒染めをして、800番くらいの砥石までで刃部を磨きました。途中で硬度を測ってみたところHRC-55〜60位出ている事が分かりました。

 刃部の磨きをかけたあと、前回ヒビの入った所を溶接してみることにしました。まずヒビの部分をルーターで削り凹みをつけ、その上を溶接して肉盛りをしました。右の写真がヒビ部分の溶接と磨きを掛けた様子です。ビードはなかなか良い感じに付きました。そして、これを削り取り磨いたところ、ルーターで削った筋状に色合いの違いが出るかと考えましたが、ほぼビードの形プラスαの色の違いが出ました。これは溶接時の高温で現れたものと思われます。再焼入れすればまた違ってくるものと思います。また、前回磨いたときには気付かなかったのですが、焼入れ時のテンパーラインが現れていることが分かりました。刃先だけ焼入れすること考えて作業しましたからその結果かと思います。
 焼きが強く入った部分はHRC-55〜60位、弱い部分はHRC-50位でした。


除草し終えたピーマン・シソの畝
 『鉄貫』の焼入れ・磨き・黒染めと前回のヒビの修
正の作業は12時半頃までで終わりました。

 休憩をして昼食を摂り、いよいよ除草作業です。
まずはシソとピーマンに液肥を撒いてやりました。
そして、ピーマンの畝2本、シシトウと甘唐辛子の畝
1本、シソの畝1本の除草をしました。結構汗をか
きました。

 ジャガイモの茎が倒れてきています。来週あたり
から収穫出来そうです。21日(土)晴れていればワ
イフと義妹夫婦で芋掘りをしようと考えて居ます。

 続いてメインのキュウリの棚周辺の除草作業で
す。ここは気合いを入れて作業しました。

 
Before        《 キュウリの棚周辺の除草 》         After

 キュウリの棚 2本と枝豆の畝 1本を除草するだけで作業着が汗でグショグショになりました。無理はしないことにして、作業はここまでにして鎌を研いだあと、水汲みがてら公園で手や顔を洗いました。

 明日は『苦無』の鍛造です。2本依頼されています。明日2本鍛造できるでしょうか・・・。あまり無理せずに作業していこうと考えて居ます。
2025年06月13日(金)
 工房着:午前10時20分  作業開始:午前10時40分−作業終了:午後3時50分
 工房の気温:23度

 今日は『苦無』の制作です。一日に2本作ることも可能なんですが無理はしたくないので、まずは1本鍛造して、様子を見てもう一本も鍛造し、『成形・焼入れ』を次回に廻す事も考えて作業に取り掛かりました。


最初は柄の部分から鍛造する
 『苦無』は柄尻の鐶を曲げて作るものと穴を開け
るものと一つずつ造ります。『苦無』を鍛造して行く
ときは柄の部分をまず鍛造して、それからブレード
部分を鍛造します。

 素材はS45Cの 幅 32mm 厚さ 22mmの鋼
材で長さは100mmですが、作業に余裕を持たせ
るのであれば110mmの方が良い感じです。

 柄を鍛造してからはブレード部分をひたすら打ち
広げて行くことになります。
 幅 45mm 厚さ16mm位の鋼材の方が作業し
やすいかもしれないです。ただ、保持するヤットコを
作らないと作業は出来ないですね・・・。

 
ブレードを打ち広げた状態 (まだアールは付けていない)

 上の写真の様にブレードを打ち広げ、ブレードに
まだアールを付けない状態にして最終確認をして、
それからブレードにアールを付けていきます。ここま
でで一本鍛造するのに一時間半という感じでした。

 一本を仕上げるとして、一旦火床の火を落とし成
形して、また火床に火を入れて『焼入れ』をするの
はちょっと面倒なので、もう一本鍛造して、次回『成
形・焼入れ』をすることにしました。
 3時間の作業、今日は少し涼しかったですがやっ
ぱり少々きつかったです。

 最後に簡単な罫書きをしましたがほとんど削るこ
とが無い状態で鍛造することが出来ました。こういう
状態に鍛造できると嬉しくなります。(o^v^o)

簡単な罫書きをした『苦無』

 作業後、床屋さん用にシソを収穫しました。まだ小さく、収穫出来る株も10株くらいなので30枚くらいしか収穫出来ませんでしたが、それでも今年一回目のシソを届けることにしました。

 続いて、長ネギの畝と里芋・枝豆の畝の除草をすることにしました。長ネギの畝はまだ地面より低い位置ですから、膝をついて取らなければなりません長ネギは結構立派に育ってくれています。

 
 長ネギの畝                             里芋・枝豆の畝

 除草した後は長ネギに土を寄せてやりました。土寄せは二回目です。今度は畝の周りの除草をしないといけないです。『龍ノ髭』みたいな雑草はもの凄く成長が早いです。こいつは根っこから除草しないとどんどん増えてきます。
 今日も除草作業で作業着がグショグショに成りました・・・。これからはもっと汗をかくことになります。

 来週ですが、本当は月曜日に『銀行』に行きたいところですが、3日も開けるとキュウリがお化けに成ってしまうかもしれないので、『銀行』には火曜日に行くことにして、月曜日は『苦無』を仕上げようと考えて居ます。
 帰宅して床屋さんに『シソ』を届けに行ったら大喜びしてくれました。これからまた9月頃まで届けることが出来ます。
2025年06月16日(月)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後2時35分
 工房の気温:29度

 今週は『梅雨の中休み』みたいに天気が続くようです。気温が高くなるので熱中症には注意しなければなりません。

 熊公は前職時代に『防火管理者』の資格を取るように言われ、所得したものの、全く使わずに今まで来ていました。ところが昨年9月、教会の『防火管理』をしてほしいと打診され、OKしました。管理の仕事をせずに死傷者が出るような火災が発生した場合、管理者に刑事罰がくだる場合があるので、確り仕事をしなければ成りません・・・。今までは主任司祭が『防火管理者』になったのですが、資格を持っていない神父さんもいますから、信徒の中に資格を持っているものが居たら任せれば良いのでは・・・。と言うことになり、熊公に白羽の矢が立ちました。
 防火管理者になってからは、幼稚園の避難訓練に見学参加、消火器・通報装置の点検、自衛消防の組織の見直し、万一の際の備忘カード制作・・・等をしてきました。25年度になり、昨日は避難訓練と消火器の使用訓練を行いました。
 傘が要らない程度の雨が降っていて、消火器使用の訓練の際に濡れないスペースを作るため、昨日は本当に久しぶりにタープを持って行きました。持って行って良かったのですが、確り濡れましたから今日はこれを干す作業からスタートでした。

 
消火器使用訓練                          工房でタープ干し

 指導に来て下さった『光ヶ丘防災学習センター』の方達からは毎年このように訓練をするのは良いことですねと褒められました。(⌒‐⌒)
 次は7月末に『普通救命講習』を開催します。退職後は講習を受けていないので、『技能認定書』は7年位前に期限切れに・・・。これからは確り更新していこうと思っています。心肺蘇生をする側よりもされる側になる方の確率が大きい年齢ですが・・・。


作品2190・2191 『苦無』
 さて、今日は『苦無』の仕上げ作業です。削るとこ
ろはほとんど無い状態ですから、コバを整えてから
はディスクグラインダーで磨きを掛けていき、柄尻
の鐶の部分はルーターを使って仕上げました。

 左側の作品bQ190は刃は付けません。先端だ
け少し刃を付ける程度です。右の作品No.2191は
刃を付けてあります。焼入れは薄ら見えると思いま
すが、V字型に焼きを入れてあります。

 ダガーナイフ規制で『苦無』は少し難しい存在で
す。以前、警視庁のHPで確認した条件で作りまし
たから、これがおそらくギリギリだと想います。先を
尖らせたり、ブレードにアールを付けなかったりした
ら抵触するものと思います。

 黒染めを終えてから干したタープを取り込み、張り綱を丁寧にまとめて収納袋にしまいました。その後は公園に手洗いに行き、今日の作業を終了しました。暑かったのでサッサと帰ってくることにしました。

 いよいよ残りは『火箸手裏剣』の制作です。帰宅して確認したら54本、特注品2本、紡錘型棒手裏剣1本を作らなければならないことが分かりました。『火箸手裏剣』は一日に6本ずつ制作していこうと考えて居ます。終わるのは7月の半ばくらいでしょうか・・・。

 明日は銀行に行くため工房はお休みにします。近くに支店があったときは開店と同時に行ってくれば工房にも行けたのですが、駅向こうまで行くので帰ってくると工房へ行く気持ちが萎えてしまいます・・・。支店のあった所に自動機だけでも残しておいてくれればこんなこと無いのに・・・。誕生日月に行員さんがプレゼントを持ってくー来てくれるのですが、毎回 『自動機を設置して!!』 と、お願いしています。

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