熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2025年05月30日(金)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後2時10分
 工房の気温:15度

 今日は2時20分過ぎに兄貴を指扇駅に迎えに行くことになっているので、作業は『角手』を3つ鍛造して、荒削りくらいまで行う事にしていました。


荒削りまで終えた『角手』
 鍛造は1時間半位で終了しました。12時頃から成
形に取り掛かりました。
 今日は荒削りまでと決めて作業したので1時50分
頃には作業は終えました。

 次回は細かい部分の成形をして、鐶の内側の成
形、そして、面取りをして焼き入れです。

 工房から指扇駅北口までは10分ほどなので、2
時10分過ぎに帰路に着きました。北口に着いた時
丁度電車が到着するところでした。無事兄貴と合流
できました。

 途中で酒の量販店に寄って今日の得物をゲットし
て帰宅しました。

 オフクロ様は96才になりました。いつ帰天してもおかしくない年齢です。熊公は毎日一緒ですが兄貴はそうも行かない状態です。時々こうやってオフクロ様に会いに来て貰うようにして居ます。どちらが先かは分かりませんが、必ずお別れする時があるわけで、その時に残念な気持ちには成ってほしくないです。
 鍛冶作業を始める時に御世話になった須賀川の伯父は88才くらいから「死亡適齢期だ!!」 と言っていました。熊公もそれ位達観して生活したいと考えています。

 来週は『角手』を仕上げ、その後は『苦無』でも制作しようかな・・・。今日残念だったのはキュウリがまだ収獲には早すぎたことです。月曜日にはちょっと大きく成りすぎているかもしれないです・・・。
2025年06月02日(月)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後2時35分
 工房の気温:20度

 さて、今日はキュウリの初収穫です。お化けになって居ると思っていましたが、金・土と寒いくらいの気温だったからか、まだ小さいくらいでした。


キュウリの初収穫
 収獲を明日にしようかと考えましたが、一本だけ
収獲して帰ることにしました。

 去年はあまり収穫出来ませんでしたが、今年は
どんなでしょうか・・・。新鮮な棘が痛いくらいのキュ
ウリを食べちゃうと八百屋さんのキュウリだと少し
物足りないくらいに感じます。今日はどうやって食
べようかな・・・?

 『うどんこ病』が出ているようなので薬を散布して
やらないといけないようです。
 これから毎日収穫出来るようになってくれると良
いですが・・・。明日は二本収穫出来そうです。

 今日の作業は『角手』の仕上げ作業です。荒削りした状態のものを番手の細かいサンダーで仕上げていき、鐶の内側をルーターで磨き、面取りをしました。『焼き入れ』終了は12時頃でした。ここから何の作業をしようか考えましたが、『撒菱』を7つ作る事になるので、その素材の準備をすることにしました。明日鍛造する予定ですが、7つ作る事出来るでしょうか・・・。5時間位の作業と考えて居ます。

 
天面を磨き上げた金床と『撒菱』の素材             作品No.2173〜2175 『三本短爪角手』

 『撒菱』の素材作りをした後は金床の天面を磨きました。焼きが入っている部分は既に磨き上げてしまったので、本当は焼きを入れたいのですが、100kg以上有るものですからそう簡単に焼入れは出来ないです。傷が付いたら磨くようにして使っていくしか方法は無いのかも知れないです。

 天面磨きの後は『角手』の黒染め作業をしました。写真のように『三本短爪角手』は2種類有ります。そこで、右側の2つの形を『三本短爪角手(ストレート)』と呼ぶことにしました。

 早い時間でしたが、作業用の水を汲みに行って帰路に着きました。明日は『撒菱』の鍛造作業です。電気炉を使って加熱して作業しようかと考えて居るところです。
2025年06月03日(火)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後3時55分
 工房の気温:19度

 今日は雨の一日に成りました。天気予報などでは来週『梅雨入り』するという予報が聞かれます。いよいよ一番嫌いな季節がやってきます。
 今朝は巨人軍の終身名誉監督 『長嶋 茂雄』さんの訃報が有りました。やっぱり子供の頃にヒーローみたいに感じた方、ご冥福をお祈りします。

 工房に着いてまずはキュウリ 2本・ピーマン 2個・シシトウ 1本・甘唐辛子 1本・唐辛子 1本収獲しました。まだ少ないですが、じき沢山収穫出来るようになります。

 今日は『撒菱』を7つ制作します。5時間位の作業と考えて取り掛かりました。電気炉を使って作業してみることにして、電気炉の温度が900度位に成るまでの間はコークスを使用して作業していきました。大体1時間半位で800度を超える感じでした。電気炉が900度くらいになるまでの間に4つ打ち上げることが出来ました。『撒菱』1つを打ち上げるのに25〜30分という感じです。その後、棘の成形などで10分という感じでしょうか・・・。

 5つ目から電気炉で作業、オーバーヒートする事はまずないので、4個位一度に赤めながら作業すれば赤まるのを待つこともなくスムーズに作業が出来ました。今日は1つ棘を折ってしまったので結局8個作った感じ、電気炉は良い感じに使えることが分かりました。

 
棘が折れてしまった『撒菱』                   作品2176〜2182 『鉄撒菱』

 『撒菱』作っていて、棘が折れた時の姿は本当に情けない格好になります。

 7つ打ち上げてから棘の成形をしていきます。結構先を尖らせるのは面倒です。

 いつもは焼き入れは特別行わないのですが、今回は電気炉で7つとも赤めておき、棘の先端部分だけを焼入れして、中心部分の赤み(熱)で焼き戻しを掛ける感じに作業しました。黒染めを終えたのは3時半頃でした。5時間かからない感じで作業が出来ました。

 明日の作業は『苦無』作りと考え鋼材を用意しようとしたら、何と『苦無』用の鋼材を準備して居なかったことに気付きました。今日中に発注しなければ成りません・・・。明日は『手甲』2組 4つを制作する準備をしようと考えて居ます。爪を固定するために潰す部分を四角にするのでちょっと作業が面倒です。明日は部品作りの一日に成りそうです。
2025年06月04日(水)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後3時50分
 工房の気温:24度

 今朝はこの時季としては珍しく『浅間山』を眺めることが出来ました。良い日になりそう・・・。

 工房に着くと兄貴が来ていました。「今週工房に行くから」 と言っていましたが今日とは知りませんでした。着いた時には兄貴は筍掘りに行っていました。熊公は着替えをして『手甲』を制作するための素材を切り出していました。

 
上尾に『タケノコ採りの翁』 という者ありけり・・・

 結構良い大きさの筍を掘ってきました。今日も3本貰いました。年々掘り方も上手になっています。今日は全部で22本も掘って来ていました。熊公は忍具作りで筍掘りに行けない状態です・・・。

 その後、余った種芋を植えた畝の試掘をして貰いました。はじめの2株分は収量が少なくガッカリしていましたが、もう一株試掘したところゴロゴロと出てきて喜んでいました。兄貴は山分けするつもりで居たようですが、全部あげると伝えたら大喜びでした。今日は2kg収穫出来ました。新ジャガは美味しいですね!!

 
試掘した男爵 今日の収量は2kg

 兄貴はお昼を食べたあと里芋の畝とその隣の枝豆の畝の除草をしてくれました。助かります。熊公はその間も『手甲』の素材を切り出し、部品作りをしていました。
 兄貴は2時20分頃帰っていきました。


準備できた『手甲』の部品
 『手甲』の部品で大変なのは爪の足部分の処理
です。カシメ止める訳ですが穴が丸だとヘタすると
爪が他所を向いてしまう可能性もあるので、穴もカ
シメ止める部分も四角にしていきます。今回4つ作
るので16本の爪の足を加工し、16個の穴を四角
に仕上げていくわけです。

 今回はカシメ止めた後、半自動溶接機で補強す
る様に溶接するつもりで居ます。

 革も用意して、縫うための穴も開けました。これで
明日は爪のカシメ止め作業からスタートです。カシ
メ止め終わったら溶接して補強して、爪の成形作
業です。今日は最後に爪をカーブさせるための道
具を作って終わりにしました。

 明日は手首を通す部分の金具と握る部分の金具の両端を鍛接をしなければ成りません。上手く仕上げられると良いですが・・・。お針子作業まで行き着くでしょうか・・・。

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