工房着:午前10時00分 作業開始:午前10時20分−作業終了:午後3時15分
工房の気温:15度
今日は『伊賀流十字手裏剣』 3枚を仕上げます。鎚目付け作業からスタートです。鎚目付けを終えたところで『電気炉』のスイッチを入れました。手裏剣の仕上げ作業は1枚40分位でしょうか、3枚の成形を終え、ロットナンバー・銘を刻印する頃2時間経過で『電気炉』は1000度近くに成っていました。炉の扉を少し開放して、温度調整のダイヤルを少し下げ、成形し終えた手裏剣を入れて炉内温度が800度になるのを待ち、なったところで扉を閉めて10分くらい待ちました。これで焼き入れ温度になります。

作品2162〜2164 『伊賀流十字手裏剣』 |
|
電気炉での加熱は全体が均一に赤まってくれるの
で部分焼入れしたい時はチョット不便ですが、手裏
剣の場合は刃先を2本ずつ交互に冷却して中央部
分の赤みが取れたところで全体を冷やします。
『焼戻し』は30〜35秒間、炉の中で保持すること
で180度くらいになります。水の跳ね具合で温度を
確認しますが、扉を開いた状態になると最後の手裏
剣の加熱はちょっと時間が掛かるようになります。
黒染めを終えたのは2時半過ぎでした。3枚の仕上
げ作業はやはり3時間位の作業です。
これで『忍士団』依頼の『伊賀流十字手裏剣』20枚
は作り終えました。 |
『忍士団』の依頼品はまだありますが、十字手裏剣や卍手裏剣などの制作に一つ区切りが付いたので発送することにしています。
明日の作業は『柔兵衛親方』に早めに制作してほしいと頼まれている木の丸棒に装着する『十手鉤』を制作します。夏にスイスに行かれ、向こうの道場で稽古をするという事、その稽古に使用するという事です。
『十手鉤』はしばらく作っていませんし、丸棒の太さが29mmなので、このサイズは初めて、一回で作り上げられると良いですが・・・。
|