熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2025年02月26日(水)
 工房着:午前10時15分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後2時40分
 工房の気温:9度

 昨日はワイフのアッシー君を務めることになって急遽お休みになりました。24日(月)の長男のお嫁さんご両親との飲み会、本当に美味しく、楽しい時を持つ事が出来ました。これまで我流で『ブリしゃぶ』をした事はありますが、お店で食べるのは初めての事でした。舌が味を覚えている間にもう一回自宅でやって見ようかと思って居ます。


野菜たっぷりの『ブリしゃぶ』
 左の写真のようにたっぷりの野菜が出て来まし
た。自宅でやるときもこんな感じに準備しようと思
っています。
 鍋のスープは熊公にはやや甘めに感じました。
この辺は調整出来ると思っています。

 それにしても長男がお嫁さんのご両親に可愛が
られているのが分かって嬉しい気持ちになりまし
た。お父さんもお母さんも気さくな方で、夏にイワ
ナ酒を飲みに行こうと旅行を計画することになりま
した。

 しかし、2月24日はロシアがウクライナに侵攻
始めて3年がたちました。トランプがアメリカ大統
領になってから全くおかしな状態になっています
ね。この後が不安です。

 国家のトップがウクライナ大統領 ゼレンスキー氏を独裁者呼ばわりして、なんだかこの戦争がウクライナが始めたことのように言う・・・。頭がおかしいのか? それともロシアの傀儡政権か? と思うような状態です。こんな人間を大統領にしたアメリカ国民の民度が分かる感じです・・・。
 ウクライナの地下資源を手中に収めることを第一に考えて停戦交渉するなんて人間じゃないですね。聖書のこの『世の終わり』の文章と本当に酷似した世界になりつつある感じです。次はキリスト者の迫害が始まるわけですが・・・。

 きっと『日米同盟』は有事の際には機能しないでしょうね・・・。自分の国は自分が守る。これが基本になるんだと思います。戦争は嫌ですが、それに備えることは重要なように思います。

 人を殺しても何の解決にもならないし、領土を増やすことを考えるのも中世に戻る感じです。しかし、お隣の半島北部の独裁者が王国を築こうとするのと同じように、やはり権力を持つと王様(独裁者)になりたいのですかね・・・。

 楽しく飲み会をしている熊公達と同じ時間に、国を守るために命を賭けて戦い、空爆から逃げ惑っている市民がいること、忘れちゃ行けないですね。
 23日に放送された 『NHKスペシャル 臨界世界−ON THE EDGE− 女性兵士 絶望の戦場』 は本当に考えさせられました。

 さて、今日は工房の行き掛けに牛糞堆肥と鶏糞堆肥を購入して行きました。この休み中にネットで牛糞堆肥と鶏糞堆肥の使い方を少し勉強しました。牛糞堆肥だけでは『窒素・リン酸・カリ』の補充が不足するという事だったので、これからは鶏糞堆肥も使用する事にしました。

 さて、今日は駐車スペースの破れたシートを剥がす作業です。その後、雪対策の為にシートの下に組んだ板を確り整列させて、新しいシートを張るときに簡単に作業出来るところまで持って行くことにしました。脚立に登ったり降りたりを繰り返さなければならず、今日は結構疲れました。

 
Before                                 After

 破れたシート剥がし、雪対策用の板の整列と固定、破れたシートの始末に結構時間が掛かり2時を回っていました。本当は柚子の枝などを焼却しようと思っていましたが疲れたのでやめにして帰って来ました。
 しかし、今日は暖かい一日で助かりました。これまでは防寒ベストを着込み、その上にオーバーコートのような作業着を着ていましたが、今日は作業着だけで充分でした。


『あまりん』 一粒 214円也・・・ (;¬_¬)
 帰路に着き工房から2km位の場所のトマトやイ
チゴを良く購入する農園の入り口に『イチゴの幟』
が出ていました。普段は幟が出る前に工房に行っ
て、帰りは幟がしまわれている状態で、幟が出てい
てもイチゴを買うタイミングでなかったりして、このと
ころなかなか買えずに居ました。
 ワイフは埼玉で開発されたイチゴ『あまりん』
食べたい食べたいと言っていたので、今日は有っ
たら買うことにしました。そうしたら有りました!! 
あと2パックという所で購入出来ました。
 『あまりん』は値段が良いですからそう簡単には
食べられません。1パックに7つ、1つ214円余り
の計算です。初めて食べるイチゴ、今日は味わっ
て食べようと思います。

 明日は兄貴が畑仕事を手伝いに来てくれるという事です。耕運機を使って鶏糞堆肥をすき込んで貰い、ジャガイモの植え付けが出来るように畝を立てようと思っています。明後日は『柔兵衛親方』と『酔鯨』さん、『K君』が遊びに来ることになっています。『忍士団』の依頼品造りは来週からです。
2025年02月27日(木)
 工房着:午前10時40分  作業開始:午前11時00分−作業終了:午後3時00分
 工房の気温:12度

 今日の作業は『研ぎ部屋』の屋根先端部分の垂木の交換と柚子などの枝の焼却です。兄貴が畑仕事を手伝いに来てくれるので、鶏糞堆肥を撒いて攪拌してもらうのと、熊公家用のジャガイモ畑を耕してもらうことです。熊公家用のジャガイモ畑にはブロッコリーがまだ植わっているので、脇芽を収穫して貰い、引き抜いて耕して貰います。ブロッコリーは長ネギと合わせて日当として渡すことにしました。

 工房の行き掛けにホームセンターに寄って垂木を雨から守る方法を考え、材料をゲットしました。その為に工房到着は随分遅くなってしまいました。兄貴には10時半頃になると思うと伝えておきましたが、40分になってしまいました。随分待たせてしまいました。

 挨拶してすぐに作業に取り掛かりました。兄貴には耕運機を掛けて貰い、熊公は屋根の修理です。風に耐えるように先端の垂木を出来だけ前に持っていったので、モロに雨が当たってボロボロになってきましたから交換して雨に直接当たらないように工夫する事にしました。

 
研ぎ部屋の屋根先端部分の垂木の交換

 上の写真の矢印が垂木の雨よけです。矢印は交換した垂木です。これによって垂木が雨に濡れるのを防いでくれると思います。しかし、たったこれだけの作業ですが脚立に登ったり降りたりの繰り返しなので今日も疲れました。

 屋根の修理のあとは柚子などの枝の焼却作業です。法面下に積んで置いた物は『埼玉の村の鍛冶屋』さんが竹を焼却する際に一緒に焼いてくれたので、今日は純粋に農園内に積んで置いた物だけの処分です。カラカラに乾いていますから、燃え広がらないように枯れ草などは全部中央に集め、延焼を防ぐようにして、その上に焼却する物を置きました。本当にカラカラになっていて、火を着けるとアッと言う間に燃えてくれました。

 
         枝の焼却作業                   熊公家用のジャガイモ畑を耕してくれる兄貴

 焼却後はタップリ水をかけ確実に消火しました。兄貴は耕運機を掛けるのが上手になりました。これであとは畝を立てればジャガイモの植え付けが可能になりました。3月中旬になったら植え付けをしようと思っています。今年のジャガイモも上手く(美味く)育つと良いですが・・・。

 作業が終わったのは2時になっていました。ここで昼食にしました。この後は作業しないから着替えをして昼食にしました。今日も義姉がお昼を作ってくれました。今日は『焼きうどん』でした。

 
今日のお昼 『焼きうどん』                     いただきま〜〜〜〜す!!

 兄貴は2時40分頃に帰りました。熊公も記録を付け、明日の来客に備え少し掃除をして帰路に着きました。明日は『酔鯨』さんの奥さんも来られるということで4人の来客です。酔鍛磨庵のキャパシティーをはるかに超えています。どうしたものかな・・・。

 明日は少し早めに工房へ行き休憩室の掃除をしようと思っています。
2025年02月28日(金)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後5時20分
 工房の気温:10度

 今日で2月もお終いです。本当に早いですね。2025年も1/6が過ぎました。

 さて、今日は『柔兵衛親方』・『酔鯨』さんとその奥様、そして『柔兵衛親方』の道場生の『K君』の4人が11時に工房に来ることになっています。そこで少し早めに工房へ行き、机を拭いたり、床を掃除したり、スリッパを出したりして居ました。
 あと15分位だなと思っていたらヒョッコリと『柔兵衛親方』が顔を出しました。いつもと雰囲気が違うぞと思って居たら、「今日突然に、もう一人(K君のお母さん)増えちゃいました・・・」 と、悪そうに伝えられました。
 熊公の工房、休憩室は基本1人で使い、来客は2人までを想定しています。最大でなんとか3名なんですが、そこに5人です・・・。超過密状態になっちゃいます・・・。
 もう来てしまっているわけでお断りすることは出来ませんし、親方は「今日は暖かいし、僕は外でも後ろの方でも何処でも良いから・・・」 と、本当に申し訳なさそうに伝えられました。親方の気持ちも分かるし、『酔鍛磨庵』に興味を持って頂き、遊びに来て下さることは本当に有り難いことですからキツキツで座って頂くことにしました。親方は作業台の前に脚立に座って貰うことにしました。

 まずは親方が発注したいという物についてうかがいました。4点の発注でした。その内の1つは至急ということなので頑張って作ろうと思って居ます。
 そうこうしている間に『酔鯨』さんご夫婦も到着、まずはギュウギュウ詰めの休憩室に入って頂き、来訪者名簿に記入して頂きました。リピーターはカウントしないで107人の方が工房に来られたことになります。

 
  『Sさん』親子                           『酔鯨』さんの奥様

 『K君』は鍛冶作業に興味があると言うことだったので、鋳鉄(銑鉄)・鋼・鉄(軟鉄)等のことや人類が鉄を使うようになった歴史、その初めが『隕鉄』を用いたと考えられること等を話し、実際に『隕鉄』を触って貰いました。また、鉄鉱石の出来る状態や日本の鉄生産に『砂鉄』が使われるようになったことを話し、実際に『真砂砂鉄』や『赤目砂鉄』を見てもらったりしました。そして、『たたら製鉄』の事などを話しました。ちょっとマニアックすぎたかな・・・。

 12時を過ぎたところでカレーショップに行きました。皆さん美味しいと言って食べてくれました。熊公は最後にワイフに頼まれた冷凍のカレーを購入して来ました。

 カレーショップから戻って『K君』に鍛接作業を見せることにしました。『鍛接』は熊公が一番好きな作業です。神秘的な部分を分かって貰えれば嬉しいですが・・・。しかし、『酔鍛磨庵』の火床はシャイなんです。熊公以外の人が見て居る時の火の着き方がメチャクチャ悪いんです。今日はそれを見越して焚き付けの木片を多めに入れて火力が本当に充分になった所でコークス投入しましたが、なんと2回も火がポシャりました。何ででしょうか・・・。調子が良いときは5分くらいで本調子になるのですが・・・。今日は3回目が5分くらいで本調子になりました。本当に不思議です。

 極軟鉄に青紙2号を鍛接して切り出しを鍛造するところを見てもらいました。ここでまたまた上手くないことが、仮付けした鋼が火床の中で動いてしまい、鍛接後のチェックで鍛接不充分なところがあったので没に。もう一度トライしてなんとか上手く着きました。そこから焼き鈍しを掛けるところまでの一連の作業を見てもらいました。興味を持ってもらえたかな・・・。

 
         焼き鈍しを待つ切り出し             左から『Sさん親子』・『酔鯨さん夫妻』・『柔兵衛親方』

 焼き鈍しを掛けてから作業に使う道具類を見てもらったり説明したりしました。その後休憩室に戻り『酔鍛磨庵』において有る珍しい品、カモシカの角・ツキノワグマの下顎の骨・マッコウクジラの歯・・・等を見てもらったりしました。最後に『K君』に撒き菱を一つとコークスをプレゼントしました。親方達は4時40分頃に帰路に着かれました。

 熊公も出した物を片付けたりして5時20分に帰路に着きました。今日の日没は5時35分、工房を出るときはライトは点灯しないで済みました。日が長くなってきて嬉しいです。あと20日程で『春分の日』ですね。

 来週は駐車スペースの上にトラックシートを張りたいのですが天気が悪いという予報です。どうなるでしょうか・・・。『忍士団』の依頼品造りを始めますが、最初に今日鍛造した切り出しを作っちゃおうかと思って居ます。
2025年03月03日(月)
 工房着:午前10時00分  作業開始:午前10時15分−作業終了:午後4時20分
 工房の気温:5度

 今日はおよそ一ヶ月ぶりの本格的な雨の朝でした。昨日までは暖かい日が続いて居ましたが今日は寒くなりました。そして、上尾ではお昼過ぎから雪になりました。

 今日からの作業は『忍士団』の依頼品を作っていきますが、まずは『万力鎖』からスタートします。『伊蔵』さんから依頼される『万力鎖』は長さの指定で鎖の数の指定はありませんが、『忍士団』の場合は長さ・鎖の数の指定があります。これがやっかいでどの鎖を加工して作っていくかを考えなければ成りません。そこで今日は工房にある鎖を使って確認する作業をしました。そして、それと併行して『切り出し』の仕上げをすることにしました。

 
鎖の試しの加工                         久し振りの雪景色

 鎖は『伊蔵』さんに送る『万力鎖』のものは指定された数・長さには成りませんでした。少し小さい鎖は『忍士団』依頼の『万力鎖』の大きい物に使えそうです。しかし、小さいものには更に小さい鎖を探さなければならないようです。

 作業をしていて雨音がいつの間にかしなくなって外を見てみると雪景色になっていました。明日もまた雪が降るような予報です。

 『切り出し』の仕上げ作業は本当に久しぶりです。最近の作業はほとんどが『忍具』作りで刃物造りは年に2回か3回という感じです。鍛接作業が鍛冶作業で一番好きですがなかなか出来ないで淋しいです。裏スキのセン掛けも久し振りで要領よく出来ませんでした・・・。

 焼き入れ前に少し反りを着けて焼き入れすることにしました。今日の『火床』の火は5分くらいで本調子になりました。本当におかしいです。酔鍛磨庵の火床は恥ずかしがり屋のようです・・・。

 
作品2126 『切り出し』

 反りを着けて焼入れして正解でした。ほとんど反りは無くなっていました。付けないで焼入れしていればシャムキとなって修整中に鋼が割れてオジャンに成るところでした。焼き入れ水の水温は11度でした。ちょっと冷たすぎたかな・・・。

 今回の『切り出し』は刃を曲線にしました。また、銘の打刻は小さい銘切り鏨で打刻しました。右側、ソングホールの近くに打刻しました。

 研ぎを掛けている間に硬度を見ましたがHRC−65以上出ていました。ヌメ革をスクッと切ることが出来満足です。この切り出しは自宅で使おうかと思って居ます。鋼の出方も良い感じです。鍛接不良箇所も有りませんでした。

 帰路に着いて、雪で渋滞していると思っていましたが、スイスイと走って45分で帰って来ました。自宅に近くなるにつれて雪が積もった感じは無くなっていました。明日はどんな状態になるでしょうか・・・。

 明日はホームセンターで鎖を物色してから工房へ行くつもりです。そして、良い鎖が見付かったら鎖の加工をするつもりで居ます。『分銅』を作るのが先の方が良いかな?

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