熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

トップへ
戻る
前へ

2024年06月27日(木)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後3時25分
 工房の気温:27度

 今日は『伊蔵』さんに至急で依頼された『万力鎖』の仕上げです。工房に着いてすぐに『分銅』を製作しました。今回は鎖取り付けの丸鐶を除いた分銅の長さ90mmという指示です。いつものものより10mm位長いだけですが、バランスが違うためかちょっと苦労しました。重さの差が3gも有ったので調整が少々大変でした。
 分銅製作の際の火床の火を使って鎖のメッキを焼き切りました。線径に変化が出るかと思いましたがまったく有りませんでした。やはり加熱して一旦丸く加工し、それを楕円にする場合、丸くする際に少し打つ作業が有るので鎖が延びるようです。これからは『鎖加工用治具』が有りますから、今回作った鎖が基準になります。仕上がった『万力鎖』もなかなか良い感じです。


作品1936 『万力鎖』

 雨が3日降っていないですから土が乾いてジャガイモ掘りには良い状態です。昨日兄貴にジャガイモ掘りのお誘いを掛けました。今日は午前中は用事があったとかで12時半頃に来ました。熊公は鎖の面を仕上げ、重さの調整をはじめようとしている時でした。
 勝手知ったる場所ですから芋掘りは勝手にやって貰い、熊公は分銅を仕上げました。先にも書きましたが重さの差が3gも有ったので調整は少し大変でした。

 銘を打ち、ロットナンバーを刻印して先端部分を焼き入れします。その後、鎖を取り付け、取り付け鐶の口を溶接して黒染め、終わったのは2時になろうとしていました。兄貴もジャガイモを掘り終えて重さを量ったりしていました。

 兄貴は試掘分を含めて11.4kg程収穫できたようです。熊公は記録を付ける前に床屋さん用にシソを収穫して、その後記録付けをしました。2時半頃から少し兄貴と話をして3時25分に帰路に着きました。

 さて、明日からの作業は熊公の本来の鍛冶屋の仕事、『刃物鍛冶』です。畑の師匠は長野県 佐久にも畑を持っていらっしゃいます。鹿・イノシシは以前から出ていたそうですが、最近は熊の出没が気になると言うことで、万が一の際に対応できるように槍状のものを造って欲しいと言われました。槍は銃刀法に抵触するので、普段は鉈として使い、畑仕事の際に柄を取り付けそばに置いておけるように『袋ナガサ』を製作することにしました。
 仕様は両刃で切っ先諸刃、刃渡り21cm位刃厚は6mm位を考えて居ます。鋼は白紙2号を使うつもりでいます。上手く作り上げることが出来ると良いです。明日は素材を準備して、鍛接作業が出来ればそこまでは行いたいと考えて居ます。袋部分の鍛造は時間が掛かるかと思うので、明日以降にしても良いかと考えて居るところです。本当に久しぶりに鍛接作業が出来るのでワクワク・ドキドキしています。

トップへ
戻る
前へ

鍛冶作業記録

熊公の独り言  熊公アニメの部屋  好きな所入り口

高山植物のページ 菊谷さんのMIDIの部屋 リンクのページ  お便りのページ