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工房着:午前9時50分 作業開始:午前10時10分−作業終了:午後3時25分
工房の気温:27度
今日は『伊蔵』さんに至急で依頼された『万力鎖』の仕上げです。工房に着いてすぐに『分銅』を製作しました。今回は鎖取り付けの丸鐶を除いた分銅の長さ90mmという指示です。いつものものより10mm位長いだけですが、バランスが違うためかちょっと苦労しました。重さの差が3gも有ったので調整が少々大変でした。
分銅製作の際の火床の火を使って鎖のメッキを焼き切りました。線径に変化が出るかと思いましたがまったく有りませんでした。やはり加熱して一旦丸く加工し、それを楕円にする場合、丸くする際に少し打つ作業が有るので鎖が延びるようです。これからは『鎖加工用治具』が有りますから、今回作った鎖が基準になります。仕上がった『万力鎖』もなかなか良い感じです。
作品1936 『万力鎖』
雨が3日降っていないですから土が乾いてジャガイモ掘りには良い状態です。昨日兄貴にジャガイモ掘りのお誘いを掛けました。今日は午前中は用事があったとかで12時半頃に来ました。熊公は鎖の面を仕上げ、重さの調整をはじめようとしている時でした。
勝手知ったる場所ですから芋掘りは勝手にやって貰い、熊公は分銅を仕上げました。先にも書きましたが重さの差が3gも有ったので調整は少し大変でした。
銘を打ち、ロットナンバーを刻印して先端部分を焼き入れします。その後、鎖を取り付け、取り付け鐶の口を溶接して黒染め、終わったのは2時になろうとしていました。兄貴もジャガイモを掘り終えて重さを量ったりしていました。
兄貴は試掘分を含めて11.4kg程収穫できたようです。熊公は記録を付ける前に床屋さん用にシソを収穫して、その後記録付けをしました。2時半頃から少し兄貴と話をして3時25分に帰路に着きました。
さて、明日からの作業は熊公の本来の鍛冶屋の仕事、『刃物鍛冶』です。畑の師匠は長野県 佐久にも畑を持っていらっしゃいます。鹿・イノシシは以前から出ていたそうですが、最近は熊の出没が気になると言うことで、万が一の際に対応できるように槍状のものを造って欲しいと言われました。槍は銃刀法に抵触するので、普段は鉈として使い、畑仕事の際に柄を取り付けそばに置いておけるように『袋ナガサ』を製作することにしました。
仕様は両刃で切っ先諸刃、刃渡り21cm位刃厚は6mm位を考えて居ます。鋼は白紙2号を使うつもりでいます。上手く作り上げることが出来ると良いです。明日は素材を準備して、鍛接作業が出来ればそこまでは行いたいと考えて居ます。袋部分の鍛造は時間が掛かるかと思うので、明日以降にしても良いかと考えて居るところです。本当に久しぶりに鍛接作業が出来るのでワクワク・ドキドキしています。 |
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工房着:午前11時35分 作業開始:午前11時45分−作業終了:午後1時50分
工房の気温:28度
今日は鍛冶作業では無く長男夫婦にジャガイモ掘りを楽しんで貰いました。曇りでムシムシはしましたがあまり暑くなく良かったです。
10時半に熊公の最寄り駅近くで合流して工房へ向かいました。何と長男は17分も遅れてやってきました。ちょっとその辺ルーズですね・・・。(`_´メ)
工房に着いて着替えをして、すぐに芋掘りをはじめました。良い感じにゴロゴロと掘れました。地面からお芋が出て来るのは宝探しのようで大人でも楽しくなりますね・・・。
芋掘りを楽しむ長男夫婦 デッカいメークイーン採ったド〜〜〜!!
長男達はメークイーン 5.2kg 男爵 4.9kg トカチコガネ 2.5kg その他傷を付けちゃったりしたもの 0.8kg、合計で13.4kg収穫しました。去年は9.1kgでしたから良い感じに掘れたわけですね。来年もまた芋掘りを楽しめるように計画しようと思って居ます。
枝豆の収穫 本日収穫した野菜
芋掘りの後はピーマン・シシトウ・シソ・キュウリ・枝豆なども収穫しました。枝豆は小さいですがやっぱり採り立ては甘いです。収穫の後は、『埼玉の村の鍛冶屋』さんの工房を訪問しました。彼は鉄砲を撃ちますから、ライフル射撃をした的や彼が作る鉄道模型の台車など興味深そうに見て居ました。
『埼玉の村の鍛冶屋』さんの工房見学
1時50分頃帰路に着きました。カレー屋さん人手不足で食事は金・土曜日の2日だけになっちゃいましたから食べることが出来ないので、スパイス類を購入してきました。また、途中ホームセンターに寄って買い物をしました。
新大宮バイパスが結構渋滞しているようだったので、今日は久し振りに首都高速を使って帰って来ました。高速に乗っている時間は8分くらい、与野から美女木まで下を走ると普通で20〜25分位でしょうか、渋滞分を入れてきっと20分位早く帰れたものと思います。
夜は掘って来たお芋の小さいものを唐揚げにしたり、採り立て枝豆を食べたり、ワイフが作っておいてくれた『ジャガイモ餅』を食べたり、我が家のカレーを食べたり、楽しい夕食タイムになりました。今日はワインを楽しみました。 |
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工房着:午前9時50分 作業開始:午前10時10分−作業終了:午後2時55分
工房の気温:27度
今日は雨が降ったりやんだりの天気でした。今日からは『袋ナガサ』作りです。久し振りに刃物鍛冶です。大好きな鍛接が出来るのでワクワクしていました。
工房に着いて、再度素材の大きさなど検討し直して、前に計算した通りで良しとしてすぐに作業に取り掛かりました。鋼はヤスキ鋼 白紙 2号を使います。地金は極軟鉄、まずは火床を暖めるのも兼ねて素材を打ち出していきました。地金は厚さ 9mm 幅 30mm 長さ 150mm 鋼は厚さ 6mm 幅 30mm 長さ 80mmを準備します。
先80mmが三枚打ちで、後ろ側は地金 2枚を合わせて打ち広げることになります。厚さがあるので鍛接材を撒いて加熱して行き、まずは後ろ側軟鉄部分をスプリングハンマーで軽く打ちます。すると鋼を挟んだ方が開く形になりますからそこをスプリングハンマーで軽く打ってやり全体を密着するようにします。その後特に鋼の終わる部分や軟鉄のお尻部分に鍛接材を撒き、鍛接温度まで持っていき、手ハンマーで馴染ませて再加熱して、スプリングハンマーで鍛接しました。鍛接不良箇所が出ないこと祈りたいです。
まずはブレード部分を鍛造して行きます。ブレード部分が鍛造できたところで袋部分の打ち広げ作業です。計算で出した素材の大きさはちょっとピッタリ過ぎた感じで、打ち広げ作業が少々窮屈になってしまいました。無駄になっても良いから後1cm位大きめにした方が良かった感じです。
7寸 袋ナガサ
上の写真は袋部分を作る前段階の状態です。以前『袋ナガサ』を製作した際に赤○の部分潰しすぎて袋とブレードとの強度に問題が起きました。そこで今回は確り肉を残して有ります。また、先に書いたように袋部分の素材取りが窮屈だったため黄色線の左側台形になっちゃっています。袋にした際に此処はV字に隙間が出てしまうことになります。黄色の線の所で切断しても柄の長さは12cmは取れるので切り捨てても良いと思います。これは実際に袋にして判断しようと思って居ます。
蒸し暑くて袋部分を切り出した後、火床に再度火を入れるのはきついので今日の作業はここまでにしました。次回は袋部分を成形して、ブレードをもう一度加熱して馴らし打ちをして、焼き鈍しを掛ける予定で居ます。『石突』も作ることにして居るので、焼き鈍しを掛けた後は『石突』の製作をするつもりです。
ブレード側も少し成形してやりましたが今のところ鍛接不良の箇所は見当たりません。このまま上手く行ってくれると良いですが・・・。
さて、明日は天気が気になるところですがオヤジ様の命日が近くなってきているのでお墓参りに行こうと思っています。今回も兄貴を『指扇駅』でピックアップして、圏央道で『日の出IC』までいきます。帰りはいつものように下を走り、ジョイフルホンダによって出来れば耐火レンガのハーフを6個くらい購入してこようと思って居ます。
ということで明日は作業はしません。明後日も明晩はきっと兄貴とオヤジ様語りで飲むだろうから、工房お休みにしちゃうものと思います・・・。明日天気になってくれると良いです。
そうそう、墓参の準備のために朝霞のホームセンターに寄って帰ることにして、荒川右岸コースを使いました。『上江橋』を渡る時に『浅間山』が眺められました。雨が降ったりしているのに不思議な感じでした。オヤジ様、息子二人が墓参に来るから喜んでくれている感じ・・・。明日は雨降らせないでくれるかな・・・? |
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工房着:午前10時00分 作業開始:午前10時20分−作業終了:午後2時30分
工房の気温:31度
2日(火)は思って居た通りオヤジ様が喜んで天気をくれました。全く天気を気にしなくても良い一日、暑かったですが時々風が吹き抜けてくれてホッとしました。
墓地の流しの所になにやら張られているのでよく見てみると、何と『熊出没』と書かれてありました。目撃されたのは昨年の11月13日ということです。オヤジ様のお墓から直線距離で400〜600m位の地点です。『アーバン ベアー』という奴ですかね・・・。御嶽山や大岳、三頭山の方から降りてきたんでしょうか・・・。東京にも熊が出没するなんて凄い事です。
熊公が 『熊出没』 を発見 大悲願寺境内ということ ここから400〜600m位の所
オヤジ様のお墓を掃除してしばらく兄貴とオヤジ様と話をして帰って来ました。お墓に行くとなんだか不思議と元気を貰えます。帰りは予定通り『ジョイフル本田』に寄って耐火レンガを購入、『ジャパンミート』でお肉を買って帰り、焼きながらお酒を楽しみました。
昨日は朝いつも通り起きてアルコールものこって居らずピンシャンしていましたから工房に行くこと出来ましたが、オフクロ様と兄貴、三人で色々話していたのでお休みにしちゃいました。
さて、今日は朝から30度超えの暑さ、かなり気合いを入れて作業に取り掛かりました。今日は『袋ナガサ』の袋部分を製作して、ブレードを焼き馴らしして焼き鈍しを掛ける作業です。袋部分、肉を残しすぎた感があり、袋にした際にブレードとの摺り合わせがイマイチ上手くなかったです。
焼き鈍しを掛けた後は『石突』の先端部分を鍛造しました。火床に火を入れると外気温より10度くらい高くなります。作業室の温度計を見た時は43度でした。おそらく最高潮の頃は44度には達していたと思われます・・・。湿度が10%位に下がるので作業が出来る感じです。
袋部分を鍛造し終えた『袋ナガサ』
『石突』の先端部分
袋部分の成形で『T字アンビル』を使いますが腕が短くブレード付近まで届かないので色々苦労しました。今回の作業でブレードから袋部分に残す肉の厚さ、薄くすべき場所など知ることが出来ました。
『石突』はあわせの部分は溶接します。また。柄を少し巻き込むように円筒形の部分も付けるつもりなので、此処も溶接します。
鍛造作業を終えて床屋さん用にシソとシシトウを収穫、そして、キュウリを収穫しました。畑で収穫していると汗がドバ〜〜〜ッと出てきて、作業着がアッと言う間にグシャグシャになりました。
最後にこの袋ナガサに取り付ける棒を考えました。長さ135cmの鍬の柄があります。素材は樫、『石突』を付けると140cm位、これに刃渡り21cmの袋ナガサを取り付けると全長は165cm位になると思います。畑の師匠は150cm位で良いと話していましたから、これを使うことにしました。実際熊が突進してきた時に冷静に突き出せると良いですが・・・。畑の作業の時は畑に突き立てておけるように『石突』を取り付けることにしました。
東京都 あきる野市にさえ熊が出没するわけで、長野県 佐久、それも『妙義山』に近い場所らしいですから熊は確実にそばに居ますね・・・。作っている『袋ナガサ』が使われないことを祈りたいです。
明日は焼き鈍しから取り出して冷間鍛造後、コバを整え、面を整えて刃付け作業をします。鍛接不良箇所が出ないことを祈りたいです。時間が有れば『石突』も仕上げられたらと思って居ます。焼入れ出来れば良いですが・・・。 |
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