熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2024年04月09日(火)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時05分−作業終了:午後5時40分
 工房の気温:21度

 7日(日)は元職場のOB・OG会、8人が集まりました。今回は熊公は下から2番目の位置です。コロナ禍で中止していた2年間、去年再開しましたが熊公は都合で行けず、4年ぶりの参加に成りました。

 
最初は桜を見ながらお弁当を食べてビールを楽しむ                最後に記念撮影         

 いつもはBBQを楽しみますが、片付けが大変という事で今年からはお弁当とオードブル、飲み代は各自持ちよりという事で行いました。ヴァイオリン造りの『I先生』の工房には桜が2本あります。この花を楽しみながら食事をしてビールを楽しみました。昔の職員室のよう。会話が絶えない懐かしい一時でした。教え子の話は卒業しちゃうと何歳になっているか分からなく成っちゃうのですが、先輩方の色々な話から誰と一緒だったかが分かってきて、だんだん年齢が絞り込めていきます。みんな頑張っている事が分かってきます。力士になって居る子も居るという事を知りました。
 昨日はOB・OG会の楽しかった事思い出したりしていて、また、何か疲れもあって工房お休みにしちゃいました・・・。それにしても『ヴァイオリン工房』は鍛冶屋と違って本当に綺麗です・・・。『I先生』から『短刀』の本を貰いました。

 今朝、3時頃に目が覚めました。トイレに行って (そうだ、アメリカでは皆既日食が起きているはずだ・・・。) と、思い出しスマホで『YouTube』をチェックしたらライブで中継していました。中継地点では皆既になる20分位前でした。太陽の大きさと月の大きさ、それぞれの地球との距離が絶妙に関連して起きる日食本当に凄いです。2012年5月の『金環日食』の事を思い出しました。

 
      アメリカで観測された皆既日食の地域                ライブの映像をスクショしてみました

 皆既に入る前の太陽表面の模様、皆既に入る瞬間のダイヤモンドリング、そして皆既の際に見られるプロミネンスなど本当に素晴らしかったです。実際に見て居たらもっと凄いんでしょうが、ライブ配信でも凄さが伝わってきました。日本で皆既日食が起きるのは2035年9月2日 前橋−宇都宮−水戸辺りが良い感じのようです。11年後、生きていられると良いですが・・・。無理かな・・・?

 さて、今日も雨でした。作業室の屋根は波板トタンの屋根ですから叩き付けるような雨の音で怖いくらいでした。雨は降っていましたが畑を見に行きました。ジャガイモの芽が随分出てきていました。来週くらい芽欠きをしないといけないようです。また、玉ネギ畑はまたまた雑草に覆われてしまいました・・・。玉ネギも随分大きく成って来て来週あたりから収獲できそうな感じです。

 
    芽が出始めたジャガイモ                 来週あたりから収獲できそうな玉ネギ

 『伊蔵』さんから至急に欲しいものの連絡がありました。その中で『伊賀流十字手裏剣』 10枚と『鉄撒菱』 10個の依頼がありました。その他は既に作ってあるので、十字手裏剣は時間が掛かりますが、鉄撒菱は一日に10個作れそうと考え、今日は鉄撒菱を鍛造する事にしました。去年7個作るのに5時間かかったという記録がありました。ただ、ヤットコを作った事で時間短縮が出来るようになったという記録も、かなり遅くまで掛かる事覚悟で作業に取り掛かりました。

 素材の準備・加工から初めて黒染め完了したのは6時間少々掛かりました。しかも、時間に押された感じがあって気に入らないものも数個出ています。

 
作品No.1821〜1830 『鉄撒き菱』               裏の公園の桜 満開過ぎました・・・

 大きさも不揃い、どうも気に入らないので明日は5個作る事にします。その中で気に入らない物と交換して早ければ明後日発送しようと思って居ます。

 作業を終えた時、ほぼ雨はあがっていました。水道の元栓を閉めがてら裏の公園の桜の様子を見に行きましたが、今日の雨と風で花は散り出していました。満開は過ぎたようです。花見を楽しむ余裕が持てない感じ、今年は見るだけで終わっちゃうかな・・・。

 明日は『鉄撒菱』5個鍛造します。気合いを入れて鍛造して今日の10個の中で気に入らない物と交換しようと思います。今日は久し振りに遅くなったのでヘッドライト付けて帰って来ました。
2024年04月10日(水)
 工房着:午前9時30分  作業開始:午前9時50分−作業終了:午後4時35分
 工房の気温:12度

 今日は良い天気になりました。公園の桜は昨日の嵐のような風雨で随分散らせてしまったので、兄貴に桜が終わりそうであることを伝えたところ、午後来ることになりました。熊公は作業が立て込んでいるので一緒にはお花見は出来ないのが残念でした。初孫に会いに名古屋に行った際のお土産を渡すことが出来ました。

 今日は昨日鍛造した『鉄撒菱』が不揃いだったので5つ確り作って、駄目な物と交換することにしました。今日も『鉄撒菱』の鍛造です。昨日は素材を目分量で切り出したのが悪かったので、今日は確り印を付け作業しました。

 
    素材に加工するための印を付ける           加工の最後の一手間 左の状態から右の状態に

 加工の最終段階で上の写真(右)のように一手間を加えます。赤で囲った部分の変化が分かるでしょうか、左を右の状態にします。良く分からないですね・・・。左の状態にした物を再加熱して両端を冷却し、縦に打つことで羽子板状になっている部分を『なで肩』から『怒り肩』にしてやっています。こうすることでコンターで切れ込みを入れ棘を加工して行く際に作業がしやすくなります。ただ、この作業が入る分素材の加工に時間が掛かるようになりました。右の状態にした場合両端を冷却してあるのでそのままコンターで切れ込みを入れると刃を悪くする可能性があるので、再加熱して歪みを取ってゆっくり冷却してコンターの刃を駄目にしないようにする手間が入ってきてしまいます。今日は素材を11個作りましたが、素材の加工で1時近くまで掛かりました。

 兄貴は2時頃に来ました。一人で花を見てもらうようにして熊公は作業を続けました。鍛造終了する頃に戻ってきたので少し話をしました。孫のことが中心になりました・・・。

 
        一人花見を楽しむ兄貴                     治具を使って撒き菱の成形をしている様子

 兄貴はノラボウ菜を収獲して3時過ぎに帰っていきました。熊公はそこから『鉄撒菱』を成形して黒染めをしました。終了は4時頃でした。

 熊公もノラボウ菜を収獲してから、水汲みがてら公園の桜を眺めに行きました。

 
公園の桜を独り占め・・・                カリンの花が咲き始めました

 本当はお弁当を食べながらゆっくり花見がしたいです・・・。工房付属農園のカリンの木も花が咲き始めました。雑草ももの凄い事に成ってきていますから、何処かで作業しない日を作り、除草作業をしなければ成らないです。

 明日も『鉄撒菱』を鍛造します。11個素材を加工しましたから、明日は6つ鍛造しようと思っています。
2024年04月11日(木)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時05分−作業終了:午後4時10分
 工房の気温:14度

 今日も『鉄撒菱』造りです。昨日は6つ造ろうと思って居ましたが、昨日作った『撒菱』で交換した物は3つでした。ということは8個作れば合計で20個に成り、伊蔵さんに依頼されている数になります。素材の加工は昨日済ませてありますし、暇な時にいつでも作る事が出来るように10個分くらいの素材は準備してありますから、8個鍛造することにして作業に取り掛かりました。

 火床の掃除をして鍛造に取り掛かったのは10時半頃からでした。最初の1つは棘を押し広げる最初の作業で棘を1本折ってしまい没になっちゃいました・・・。その後は順調に作って行くことが出来ました。でも、6個目、あと少しというところまで来て、棘の曲がりを直そうと、赤めずに作業したら見事にポキリと折れちゃいました・・・。横着するとこういう事に成ります・・・。棘が折れた『撒菱』ほど惨めな物は有りませんね・・・。

 
最後の最後で棘が折れた『撒菱』                 作品No.1836〜1842 『鉄撒菱』

 7つになっちゃいましたが、昨日交換した物で小さいから交換した物が有りました。大きさは揃っていないのですがとっいも良い雰囲気の『撒菱』なのでこれを復活させて20個にしました。

 鍛造して成形を終えたのは2時50分頃でした。素材が準備できていれば4時間半くらいで8個は作れる感じです。7個目を鍛造中『撒菱専用ヤットコ』の口先をハンマーで打ってしまい、ヤットコの首の部分にヒビを入れてしまいました・・・。焼きが入ってしまっていたようです。ヤットコが使えないので最後の1つは作りにくかったです。作業後ヤットコのヒビを溶接して、更に肉盛りをして強化しました。

 次の作業は『伊賀流十字手裏剣』の鍛造です。30枚も作らなければなりません。そこで、1日目6枚鍛造して、3枚ずつ2日で成形して行く、3日で1サイクルのペースで制作していこうと思っています。5月の中旬までに作業が終われば良いですがどんなにでしょうか・・・? 他にも『万力鎖』・『折り畳み十字手裏剣』・『猫手』製作の依頼を受けています。
2024年04月12日(金)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後4時00分
 工房の気温:16度

 今日からは『伊賀流十字手裏剣』の制作です。工房に行く途中に、これまでに作った忍具を『伊蔵』さんに発送しました。本来なら『伊賀流十字手裏剣』10枚も送らなければならないのですが、造ってから送ると遅くなってしまいますから、昨日までに仕上げた物を送りました。

 工房に着いてすぐに作業を開始しましたが、最終的に30枚作る事に成りますから鋼材をチェックしたところ25個分しかありませんでした。またまた鋼材を発注しなければ成りません。
 まずは素材の切り出し作業からスタートです。切り出したあと火床の掃除をしたりして、鍛造作業スタートは11時過ぎていました。

 6枚鍛造して、3枚ずつ2日で成形・焼入れと考えていましたが、上手くすると8枚鍛造できるかも知れませんから、素材は10枚分を用意しました。そして、6枚分を十字に成形する作業の段階で、8枚までは作れそうと踏んで、一気に8枚鍛造することにしました。4枚ずつ2日で成形・焼入れに変更です。

 
鍛造し終え焼き鈍しを待つ8枚の手裏剣                  3枚ずつ焼き鈍しを掛ける  

 焼き鈍しを掛け終えたのは3時40分位でした。8枚の鍛造は4時間半位掛かることが分かりました。『伊賀流十字手裏剣』は『卍手裏剣』等と違い、刃の加工が直線的ですから8枚一気に作れます。『卍手裏剣』だったら4枚が限度ですね。

 次回は4枚の成形・焼入れをします。しかし、月曜日は偶数月の15日、『年金支給日』ですから銀行に行かなければなりません。作業はお休みにすることになると思います。 

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