熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2023年09月29日(金)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後2時40分
 工房の気温:29度

 今朝は荒川を渡るとき雲をまとった浅間山を眺めることが出来ました。これからは眺めるチャンスが増えていきますね!!

 行き掛けに予定通り白菜の苗を購入しながら行きました。幸いなことに最初のホームセンターでゲットすることが出来たのでそれ程遅くならずに済みました。

 工房に着いてまずは今日作業する『腸抉付十字手裏剣』の鍛造に備えて素材の検討をして、それから苗の植え付けをしました。昨日植え付けたサニーレタスの1株、根っこが切れてるな・・・と思っていた株、どうやら駄目のようです。残念です。此処にはサンチュを1株植え付けようかと思って居ます。
 長ネギの畝の間の畝にはカリフラワーを5株、そして、大根6本くらい育てるように種を蒔きました。

 
    苗を植え終えた師匠からお借りしている畑       腸抉付十字手裏剣(左)と直線型卍手裏剣(右)用の素材

 今日は鍛造だけにしますから『腸抉付十字手裏剣』と『直線型卍手裏剣』の2枚を鍛造することにしました。以前、伊賀の手裏剣打ち大会の賞品として造った『錨型十字手裏剣』は錨部分が結構大きかったので造るのが少し手間でしたが、今回の『腸抉付十字手裏剣』の方は結構スリムで少し幅を持たせて十字を打ち出せば良さそうなので割合簡単に製作出来そうです。鍛兵衛手裏剣 『隼』の素材取りを基本にして若干長めに切り出して作業することにしました。

 
卍手裏剣の鉤の打ち出し準備             T字アンビルを使って卍を打ち出す

 
卍の打ち出し完了                     焼き鈍しを掛ける直前

 今日は卍を打ち出す様子を写真に撮ってみました。『直線型卍手裏剣』を鍛造するためにはどうしてもT字アンビルが必要になります。忍具を製作するようになってから本当に色々なアンビルや打ち出すための治具など準備してきました。

 鍛造作業は12時から始めましたが、焼き鈍しを掛け終えたのは2時でした。火床の掃除をして、ハンマーに注油して、早めに帰路に着きました。

 今日は『中秋の名月』です。我が家近くの和菓子屋さんの『お月見団子』を買って帰ってきました。今日はお月見してこの団子を食べようと思って居ます。

 来週月曜日は今日鍛造した2枚を成形焼入れしようと思って居ます。
2023年10月02日(月)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時05分−作業終了:午後3時25分
 工房の気温:24度

 10月に入りました。今日は湿度低めで爽やかでした。今日も荒川渡る際に雲をまとった浅間山を眺めることが出来ました。
 行き掛けに駄目になったサニーレタスの代わりにサンチュを植えることにして一株買っていきました。着替えをしたらすぐに植え付けて、シシトウ・甘唐辛子・唐辛子を収獲、沢山採れすぎるのでこれはいつも御世話になっているお医者さんの事務の方にプレゼントすることにしました。
 シソの穂が随分大きく成って来ました。今日実を割ってみましたが、まだ種は白かったので少し置かなければ成りませんが、今週末には収穫出来そうな雰囲気です。今年のシソは出だしは良かったものの、暑さによって背丈は大きくならず、葉っぱも小さくて本当に残念でした・・・。

 10時半頃から手裏剣の成形作業に取り掛かりました。予想通り『腸抉』を成形するのは少々手間が掛かりました。でも、『錨型十字手裏剣』を造るのからすると随分と楽でした。
 『直線型卍手裏剣』は何枚も作って来ていますから結構スムーズに作業出来ました。ただ、久しぶりにコンターの刃が切れました。刃を溶接する手間がプラスされちゃいました。しかし、随分長い事切れずに使えるようになってきました。

 
『腸抉付十字手裏剣』の焼き入れ

 
『直線型卍手裏剣』の焼き入れ

 今日の焼き入れは焼き入れ台を使いました。まずまずの焼き入れだったと思います。いつものように焼き戻しは強めに掛けました。


作品No.1674 『腸抉付十字手裏剣』(左)
作品No.1675 『直線型卍手裏剣』(右) ・

 防錆油を塗る際『腸抉付十字手裏剣』はタオルの繊維が『腸抉』に引っかかって大変でした。これが刺さったらかなりダメージを受けることでしょうね・・・。

 明日は『旋盤手裏剣』を3枚鍛造します。早めに終わりそうだから、附属農園の畑に畝立をしようかと思って居ます。
2023年10月03日(火)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後3時00分
 工房の気温:24度

 今日は爽やかな一日でした。最高気温も27度くらいだったと思います。湿度が低いのは本当に気持ちが良いです。今日も荒川を渡るとき浅間山を眺めることが出来ました。

 今日は『旋盤手裏剣』 3枚の鍛造です。この手裏剣の鍛造は楽なので、鍛造後は『伊蔵』さん依頼のV期目の『万力鎖』の分銅を鍛造しておこうと考えて工房へ行きました。その後は附属農園東西の畑に畝を立てることにしていました。

 まずは素材の準備から始めました。実際に鍛造に取り掛かったのは11時頃でした。素材は暑さ6mm 60mm角のS45Cの平板です。

 
         アルミ型と素材                   四隅を写真のように打ち延ばしていきます

 
   打ち広げ完了                         焼き鈍しを掛ける直前

 『旋盤手裏剣』は平板の四隅を写真のように打ち出していくのがポイントです。十字を造るのと比べると作業は楽です。切り捨てる部分もほんの少しで済みます。熊公は揃えて作るためアルミ型に合わせるから切り出すところが出ますが、昔の鍛冶職人(忍)はおそらくは打ち上げた状態に刃を付けて使ったものと思います。

 焼き鈍しを掛けたあとは『万力鎖』の分銅を鍛造しました。鍛造後は鎖取り付け鐶部分を荒削りするところまで行いました。その後、火床を掃除して、ハンマーに注油しました。

 
鎖取り付け鐶の荒削りまで行った分銅6個             付属農園東西の畑に立てた畝 7本 

 『万力鎖』は『伊蔵』さん依頼のV期目のものですから細かいところの成形などは後にすることにして、附属農園 東西の畑に畝を立てることにしました。

 畝を立てたあとは種蒔きをしました。@にはラディシュ ADはホウレン草 BCは小松菜 Eはノラボウ菜を植える予定 Fはチンゲン菜 を撒きました。チンゲン花菜の種は古いから発芽するかが心配です。
 西の畑は冬至の頃、南中時に工房の陰が半分くらいまで来るので南側の半分は畝は立てませんでした。また、現在シソが植わっているところにもノラボウ菜を植え付ける予定です。
 水をタップリ撒いてやり今日の作業を終了しました。

 明日は『旋盤手裏剣』の成形焼き入れ作業です。単純な形状なのでそれ程時間は掛からないものと思います。終わったら『手甲鉤』の材料を準備しようと思って居ます。 
2023年10月04日(水)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時00分−作業終了:午後4時15分
 工房の気温:17度

 今日は雨模様の一日、気温も低くて、日中も20度越えなかったかと思います。涼しいと言うより肌寒いという感じでした。暑かった夏はいよいよ終わったのでしょうか・・・。北海道 大雪旭岳で初冠雪と言うことです。

 今日は昨日鍛造した『旋盤手裏剣』の成形焼き入れ作業です。形がシンプルなので切り出してコバを整えるのは楽です。だから午後早くには終了するものと高を括っていましたが、内弯する刃付け作業に手間取りました。今までは一枚だけ作るような作業でしたから、三枚まとめてだとそれなりに時間が掛かること分かりました。黒染めを終了したのは3時半近くに成っていました・・・。

 
        焼き入れの様子                   作品No.1676・1677・1678 『旋盤手裏剣』

 焼き入れは『焼き入れ台』は使わずに全体を赤めるようにして焼入れしました。そして、焼戻しはいつものように少し強めに掛けました。
 『旋盤手裏剣』は刺突性はイマイチですが、全体に刃が付いて居ますからそれなりにダメージを与えることの出来る手裏剣だと思います。

 記録を付けたあと、次の作業『手甲鉤』作りの素材の準備をしました。本当は切り出すところまでやりたかったのですが、遅くなったのでやめにしました。明日からは『手甲鉤』 4つの製作です。明日は素材を切り出し、爪を鍛造する作業に成ります。組み立ては焦らず2日間で行うつもりで居ます。

 雨模様だったし、いつもより少し遅めでしたから途中からヘッドライトを点灯しました。これからは帰宅するとき暗くなっているわけですね・・・。日没が早いのはなんだか淋しくなります。

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