熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2022年10月31日(月)
 工房着:午前10時15分  作業開始:午前10時35分−作業終了:午後3時00分
 工房の気温:16度

 今朝は新大宮バイパスの与野で事故のため一車線通行止めで渋滞して時間が掛かりました。また、耕運機に使ったベルトサンダーのVベルトを購入しなければならないのでホームセンターに寄ったりしたので、工房到着が遅くなりました。
 秋晴れで気持ちが良い一日でした。浅間山もハッキリと眺めることが出来ました。散歩に行こうかと思いましたが、到着が遅れましたし、今日の作業は単調な作業なのですぐに作業に取り掛かることにしました。
 『埼玉の村の鍛冶屋』の工房の所が明るいな〜〜と思ったら、工房脇の木の枝が払われていました。職人さんが居て来週全てを切り倒すということでした。熊公が工房を持って18年、その当時は屋根の高さくらいの木だったと思います。この木は20年少々の木ということで、高さは10m以上有ると思います。


伐採予定の木

 今日の作業は万力鎖の鎖の加工と組み上げです。市販の鎖を赤めて一旦丸く加工して、これを楕円にする作業、1つずつ作業するので時間が掛かります。

 
   加熱して押しつぶす                    押しつぶしたものを丸く加工する

 丸く加工したところで短径20mm位の楕円に加工して行きます。そして、分銅を取り付け、取り付け鐶の合わせ目を溶接して出来上がりです。
 鎖だけの長さを69.5cmに仕上げて、分銅を付けた全長を91cm程にして完成させました。しかし、帰宅して依頼された仕様をチェックし直したら、「全長70cm位で・・・」 ということでした。大失敗・・・。『全長』を『鎖長』と勘違いしてしまいました。長く作ったわけで、鎖を切ればいいわけなので良かったです。明日一番にサイズ変更の作業をするつもりで居ます。


作品No.1502 『万力鎖』  明日長さを変更します・・・

 思い込みは駄目ですね・・・。前にもこんなことあったな〜〜〜。これからは仕様を確りメモして工房の壁に貼り付けて作業することにします。

 依頼品は一応作り終えたので、明日は天気の状況を見て畑作業か屋根のペンキ塗りをしようと思って居ます。

 このところ自在バイスの調子が悪いのでそろそろ替え時かと考え、チェックしたところ、なんと工房で使っている自在バイスは製造中止になっていました・・・。今日、マトリックス・アイダに連絡してみたら、在庫は無くなったと言うことでした。交換部品のレバーだけは取り置きして貰うようにしましたが、この後は自在バイスを自分なりに修理しながら使っていくことになります。
 昨日この事を知りましたから、すぐにAmazonで『高儀 GISUKE ユニバーサルテーブルバイス V字溝付』 という3000円しない物を購入してみました。今日届いたので明日工房で使い勝手を見て見ようと思って居ます。安かろう悪かろう賞品かな・・・?
2022年11月01日(火)
 工房着:午前9時45分  作業開始:午前11時15分−作業終了:午後2時15分
 工房の気温:14度

 今日は昨日と違って曇天の一日でした。夜には雨になるとか・・・。工房に着いて散歩に出かけました。上尾周辺は紅葉が進んできました。今日から11月です。2022年も残すところ2ヶ月です。

 
紅葉が進んできました                      散歩途中に居るヤギさん

 散歩途中にヤギさんが居るのですが随分大きく成りました。春頃はチビ助で親ヤギから離されて淋しそうに泣いていましたが、今は人なつっこく寄ってくるようになりました。

 工房に戻って、万力鎖の長さの修正作業に取り掛かりました。長さを揃えて鎖を切れば良いのですが、それだと鎖の個数が少なくなりすぎる感じで、短径を少し広げてやることにしました。20mmのものを23mm程にしてやりました。そして、70cmに近づけるするように調整しました。鎖は6個ほど切り取り、26個に分銅を取り付ける感じになりました。

 
   長さを修正した『万力鎖』                   新しく導入した自在バイス(左側)

 新しく導入した自在バイスの様子をみてみました。使い勝手は今まで使ってきた武藤工業の『FVA−40』の方が使い易いです。でも、『高儀 GISUKE ユニバーサルテーブルバイス V字溝付』 も使えなくは無い感じです。口金に焼入れした鋼を取り付けたいので、その方法を考えなければなりません。
 『FVA−40』は2013年11月から使ってきています。9年くらい使うとガタが出て来る感じです。今後は過酷な使用に耐えるようにメンテナンス・加工しながら使っていきます。一台目の『FVA−40』もとってありますから、部品取りは可能かと思っています。それにしても、なんで生産停止しちゃったんでしょうか・・・。

 万力鎖の長さの調整、自在バイスの具合の確認のあとはノラボウ菜を植える畝を立てました。今回はマルチも掛けることにしました。また、鳥に喰われるので防鳥ネットも張りました。これでいつでも植え付けできます。4日(金)にオヤジ様のお墓参りに行きます。その帰りにジョイフル本田でノラボウ菜の苗を購入する予定です。

 ノラボウ菜の畝を作った後は小さな畝を二つ作り、二十日大根とラディシュの種をまきました。時期的にはちょっと遅いですが、何とかなるだろうと思っています。駄目であればトンネルを掛けようと思います。

 
ノラボウ菜と二十日大根の畝                     里芋 2株分の試掘結果

 最後に里芋2株を試掘してみました。今年の里芋はまったく大きく成りませんでした。いつも立派に育つ畑の師匠の里芋も今年は駄目でした。季候によるものらしいです。2株分のイモは数は良い感じですが、イモがいつもよりも2周りは小さい感じです。

 帰り道は荒川右岸コースをたどり、朝霞のカインズに寄ることにしました。ここは造花が揃っています。オヤジ様のお墓に毎回造花を飾ってきます。生花は持っても一週間ですから、次の墓参までの間、この造花が役に立ってくれます。

 明日は天気になるようです。3日は晴れの特異日だし、屋根の錆びたところを塗装するにはもってこいの天気だと思います。そこで、明日はペンキ屋さんです。
2022年11月02日(水)
 工房着:午前10時10分  作業開始:午前11時20分−作業終了:午後2時00分
 工房の気温:17度

 今日はポカポカ日和で良い天気でした。頭を白くした浅間山も確り眺めることが出来ました。富士山は雲から頭を出している感じでした。
 紅葉も、昨日も綺麗でしたがやはりお日様の光が葉っぱを通して見え、鮮やかで綺麗でした。『堤防コース』の散歩はヤッパリ楽しいです。でも、紅葉を楽しむのであれば『秋葉の森公園コース』かな?

 
    浅間山                           昨日より鮮やかな紅葉

 工房に戻り、まずは水道の元栓部分の水漏れを修繕する作業からです。元栓から『研ぎ部屋』に配水するジョイント部分から水が漏れています。ジョイントを外して見るとホースを固定するための樹脂製のリングが割れていました。そこで以前使っていたジョイントの樹脂製リングを使い修繕しました。水漏れは無くなりました。古い物は取っておくべきですね・・・。

 この後はいよいよ今日のメイン作業、『ペンキ塗り』です。まずはベルトサンダーの鉄粉が飛び、その鉄粉の錆が錆を呼んでいる場所と、コークス搬入口の以前屋根に散水する水がしたたり落ちて錆を作って居る部分の塗装です。工房の水は地下水なのですが、浅いところから取水しているので鉄分がもの凄く多いです。勿論、飲用不適です。この鉄分が錆を呼んでしまいます。
 地下水は鉄分が多過ぎなので、作業用の水や手を地下水で洗ったあと濯ぐ為にも公園から水道水を汲んでくる必要があります・・・。 

 
 
Before                                   After

 ベルトサンダーの場所とコークス搬入口の塗装の後はいよいよ屋根の塗装です。ペンキは1.6L 今日全てを使い切ります。その為、まずは錆の強く出ている部分の塗装をして、その後、地下水の散水によって鉄分が沈着して錆を呼んでいる場所に塗布します。

 
 
Before                                    After

 ペンキを使い切って屋根全体の半分くらい塗れた感じでした。マダラになっているから全面塗装した方が良いかも知れないです。
 このペンキは錆を安定化する(タンニン鉄にする?)薬が含まれていて、錆落としをせずにそのまま塗布することが出来る優れものです。とっても簡単でした。

 
メインの屋根の塗装の様子                     黄色くなり始めた柚子

 ペンキを塗りながら思ったことですが、庇に使っている樹脂製波板をとめる笠釘は錆でボロボロになった物が多いのに対して、波板トタンをとめている笠釘は錆は出ているものの健全でした。やはりトタンの亜鉛メッキによるイオン化傾向の影響を釘が受けて錆びにくいんだろうと思いました。ただ打ち込んだだけで防錆の効果が出るのは凄い事です。

 庇の樹脂製波板はかなり劣化してきて、笠釘もボロボロになっていますから張り替えをしなければ成らないようです。昨日で依頼品を作り終え、暫くはフリーに成りそうですから来週張り替え作業をしようかと考えて居ます。

 柚子がだいぶ黄色くなってきています。昨年枝をバンバン切ったので今年は20個無いです・・・。今年の柚子は貴重品です・・・。
2022年11月07日(月)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前11時10分−作業終了:午後3時15分
 工房の気温:14度

 4日の墓参は天気に恵まれて気持ちが良かったです。指扇駅 北口で兄貴とピックアップして、川島ICで圏央道に乗り日の出ICまで、日の出ICからはすぐです。途中『東京花壇』で生花を購入、同時に自宅のプランター用にパンジーの苗も購入しました。ノラボウ菜の苗は有りませんでした。

 お墓についてビックリしたのは7月に飾った造花がほとんど色あせしないで綺麗だったことです。これまではダイソーの造花を使ってきましたが、7月からは『朝霞のカインズ』のものにしました。値段は高いですがやはり品が良いようです。いつもならほとんど全部交換になりますが、今回は全て再利用しました。その為ボリュームタップリでメチャクチャ賑やかになりました。
     
      綺麗になったお墓                       ボリュームいっぱいの造花

 今回も『ACE-K』さんの所には寄らずに帰ってきました・・・。長いこと会っていないな〜〜〜。帰りに『ジョイフル本田』に寄りノラボウ菜を買うつもりでしたが、なんと翌日入荷ということで買えませんでした。わざわざまた行くのは大変ですし、ネットで販売しているところを探したところ、残り27株というものを発見、12株購入しました。ヤレヤレです。送料は掛かりますが再度ジョイフルまで行くことを考えれば良しとしました。これで来年3月頃美味しく食べることが出来そうです。

 万力鎖を作り終えフリーに成った!! と思ったら、武蔵一族 忍士団の『Yさん』から追加発注がありました。15品目 27品製作することになりました。発注が入ることは嬉しいことです。今日からまたしばらくは依頼品造りになります。

 散歩から戻って、今日は『鉤縄の鉤』を2つ製作することにしました。同じ物を造るのは多くて3つ位なので、同じ物を沢山作るのとは違い、気分転換が出来て良いです。


作品No.1503・1504 『鉤縄の鉤』

 縄取り付け鐶の合わせ目を溶接するのが少々手間です。溶接機が大きいので細かい部分の溶接はし難いです。今度『半自動溶接機』をゲットしようかと考えて居ます。

 『鉤縄の鉤』を作り終えてから、ピーマン・甘唐辛子などを収獲しました。11月に入ってもまだ収穫出来そうです。その後、里芋の一畝を掘りました。やはり芋は小さいです。今年は本当に残念です。

 注文して置いたノラボウ菜の苗が届きましたから明日は植え付け作業をします。その後は『鉢金』を3つ作ります。明日もそれ程時間は掛からないと思います。

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