熊 公 鍛 冶 工 房


熊公の工房における鍛冶作業の日誌
特別な事柄は印を付け『鍛冶作業記録』にも書き込みます

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2022年05月31日(火)
 工房着:午前9時50分  作業開始:午前10時20分−作業終了:午後3時00分
 工房の気温:17度

 今日は雨で涼しいというか寒いくらいの気温でした。5月も今日でお終い、『五月晴れ』は全くなかった感じです。本当に残念な5月でした。
 雨ですから散歩には出ず、先ずは休憩室の『足温器』を片付けることにしました。その際に不要な段ボール箱があったのでこれを潰して焚き付け用にカッターで細かくしました。
 続いて『棒取り付け十手鉤』の鍛造に取り掛かりました。さすがに作り続けてきましたから要領は掴めている感じ、イメージ通りに鍛造出来ました。鉤足は計画通り28mmで作る事が出来ました。

 
 作品No.1445 『棒取り付け十手鉤』               ヒビが入った金敷受けのコンクリート枡

 鉤の鍛造は黒染めまでで二時間半くらいです。その後、櫃抜きの鏨の養生などをするので3時間少々という感じです。

 コンテナのコークスが無くなったので作業後コークスを補充しました。そして、今日は金敷の受けのコンクリート枡のヒビが、此までよりも大きく成った感じがするので、焼け石に水だと思いますが太い針金2本でこれ以上ヒビが広がらないようにしました。でも、締め付けは不足していると思います。そろそろ枡を交換する時期のようです。
 金敷の重さは100kgです。チェーンブロックを使って金敷を持ち上げながら枡を外さなければならないです。金敷の固定は土壌固化剤を混ぜた土なのでそれ程大変なことは無いと思いますが、色々物が有りますから手間が掛かりそうです。コンクリート枡を交換するよりも、3mm厚くらいの鉄板で枡ピッタリの箱を作り、それを外枠にして、隙間をコンクリートか何かで埋めるのが簡単かも知れないです。これ真剣に考えた方が良いかもしれないですね・・・。L字アングルとフラットバーで固定するのも簡単かも知れないですね。

 明日は最後の1つを製作します。ただ、作品No.1441は鉤足が34mmになっているから作り直した方が良いかも知れないです。明日作って見て、5つ並べて違和感があったら作り直しを考えます。
 兄貴がお昼を持って遊びに来ると言っていますから、畑の師匠にお借りしている側の畑の除草作業をお願いしちゃおうかと思って居ます・・・。
2022年06月01日(水)
 工房着:午前9時40分  作業開始:午前10時30分−作業終了:午後2時30分
 工房の気温:23度

 6月になりました。5月は雨が降り、寒暖の差が激しく、五月晴れがまったく無く残念でした。今日は爽やかな一日でした。空気が乾燥していたためでしょうか、荒川を渡る時、浅間山を遠望することが出来ました。雪は消えたようでした。

 今日は兄貴が工房に遊びに来ると言うことで先ずは休憩室を掃除しました。そして、散歩に出るか考えましたが、お昼を一緒に食べることにしていることもあり、作業のことを考えると散歩に出ずに作業した方が良い感じがしました。
 兄貴は10時に来ました。そこで、筍を掘ってきて貰うようにお願いして、熊公はすぐに作業に取り掛かることにしました。

 武蔵一族 忍士団の『Yさん』に依頼を受けている『棒取り付け十手鉤』5本目の製作です。連続して同じ物を造ることはやはり慣れが出てきます。今日も目標通りに鉤足(鉤のL字部分と棒との間)を28mmに仕上げることが出来ました。

 
  作品No.1446 『棒取り付け十手鉤』              『Yさん』に送る5つを『七支刀』のように・・・

 送る5つを七支刀のように並べてみました。上の写真右がそれですが、左から順に作品No.1442〜6です。並べてみるとやはりNo.1442の鉤足は広すぎる感じがします。35mmですから7mm広いわけです。


正面から比較

 正面から見ても少し広すぎる感じです。真ん中のNo.1444も少し広い(5mm)ですが、こちらはギリギリ許容範囲かと思います。と言うことでもう1つ作り直ししようと思って居ます。

 作業は1時には終了したので、そこからは兄貴との時間に・・・。お弁当を持って来てくれたので、それを食べて色々話をしました。ほとんどは熊公の手術に関してとオヤジ様の墓参りの予定のことでした。

 
お稲荷さんと筍ご飯、筍の煮物                 ノンアルコールビールで乾杯!!

 お弁当はお稲荷さんと筍ご飯のおむすび、筍の煮物です。飲兵衛兄弟ですから、ノンアルコールビールで乾杯しました。

 お昼を食べたら畑の作業とかもしたくなくなりましたからサッサと帰ってくることにしました。兄貴は2時20分過ぎに帰りました。熊公も2時半には工房を後にしました。

 夜、兄貴から写真が送られてきました。作業終盤『十手鉤』の櫃の径を調整している写真と、乾杯直前のもの。それから太陽に掛かった暈の写真等です。

 
櫃の径を確認する                           一緒に昼食を摂る


『暈』 天気は下り坂のようです

 明日はもう一度『棒取り付け十手鉤』を作る事にします。これが鉤足28mmに揃ったら、No.1444も気になっちゃうかも知れないです・・・。
2022年06月02日(木)
 工房着:午前9時35分  作業開始:午前10時10分−作業終了:午後2時30分
 工房の気温:24度

 今日も散歩には出ないで、すぐに作業を始めることにしました。畑の見回りでこのところシソや枝豆の新芽が切られてしまうことがあるのですが、今日はオクラの芽が2本切られていました。虫の仕業のようです。ネキリムシはそういう事をすると聞いています。ネキリムシの仕業でしょうか・・・。どうしたものでしょう。調べて対処しないといけないようです。

 さて、昨日『棒取り付け十手鉤』5つ作り終えましたが、No.1442の鉤足が広すぎることが気になりましたから作り直しすることにしました。写真を取りながら作業しました。

 
      @ 櫃を抜く部分の準備               A 鉤部分を打ち延ばし櫃の位置を決める 若干鉤側に空ける

 
B 櫃抜き第一段階 赤丸が捨てられるカス               C 『櫃穴』を大きくしていく    

 
    D 『櫃穴』9割くらいまで広げる              E 鉤を打ち出し『櫃穴』を所定の大きさにする

 櫃抜きは若干鉤側に寄せて開けるようにします。それでも櫃の大きさを広げていく作業で鏨に引っ張られるように櫃の幅が狭くなってしまいます。Aの段階で25mmにしてありますが、Cの段階では15mm位になってしまいます。CとDの間に櫃の幅を打ち出す作業をして、Dの段階で21mm位までに戻します。
 櫃穴の径を9割くらいまで広げたところで鉤を打ち出し、Eの段階で櫃の径を所定の大きさにすると共に、鉤足の幅の調整をします。

 
   作品No.1447 『棒取り付け十手鉤』            武蔵一族忍士団の『Yさん』に送る5つの鉤

 合計7つ『棒取り付け十手鉤』を鍛造しました。さすがに要領も確り掴めて鉤足も28mmに揃えることが出来ました。これで武蔵一族 忍士団『Yさん』に依頼された『棒取り付け十手鉤』は作り終えました。今日は櫃抜きの第一段階櫃穴貫通の際に気持ちよくカスを打ち出すことが出来ました。

 今日の作業でギロチンの溶接部分にヒビが入ってしまったので、作業後にその部分の溶接をし直し、更に他の部分の溶接の補強もしました。1月の緊急入院以来作業出来なかった時期に溶接のテクニックを動画などで調べました。これが随分役に立って、ビードが綺麗に出来るようになってきています。溶接も楽しくなってきました。

 また、今日は作業中に厚物を掴むヤットコを使い易くするように調整しました。おかげで今日は作業がしやすくなりました。

 畑の師匠にお借りしている畑の雑草が気になりましたが、湿度は低めでしたがかなり暑くなってきていたのでやめにして帰ることにしました。

 明日からは『手甲鉤』(3つ)を作ることになります。明日は素材の打ち出し作業をして、来週早々に組み立てられるようにしようと思って居ます。ただ、油断してしまい、爪にする材料がドンピシャのものが2つ分(8本分)しか無く、明日は別の素材から1つ分(4本)を作らなければならないです。チョット無駄が出てしまうのが残念です。

 手甲鉤の制作のあとはいよいよ最後、『しころ』(4つ)の製作です。やっと武蔵一族 忍士団の皆さんにご依頼を受けた物を造り終えられそうです。
2022年06月03日(金)
 工房着:午前9時35分  作業開始:午前9時55分−作業終了:午後1時15分
 工房の気温:24度

 昨日は日誌のアップ作業の後、『ネキリムシ』について調べました。ネット上に示されている被害の様子とほぼ同じ状態、やはりオクラ等の芽が切られたのは『ネキリムシ』の仕業のようでした。『ネキリムシ』はヤガ科(夜飛ぶ蛾)のカブラヤガ・タマヤナガを代表とする蛾の幼虫ということで、写真が有りましたが、そっくりな芋虫を確かに見たことがありました。
 駆除する方法は捕殺することが一番良いということでした。薬としては自分が持っているものであれば『オルトランの顆粒』が良いようでした。
 夜、幼虫が地表に出てきた時にオルトランの顆粒に触れることで退治出来ると言うことでした。

 工房に着いてすぐにオクラとシソの畝を手で5cm位掘っていきました。しかし今日は芋虫を見付けることは出来ませんでした。そこでオルトランを散布することにしました。
 先ずは駄目になってしまったオクラの場所に、間引きしたものを植え付けました。ちゃんと育ってくれれば20株分になります。シソはあちこちから芽を出しているものを移植しました。
 シソは今日から収獲を始めるつもりですから、捕殺することで対応することにして、オクラはあと1ヶ月は収穫出来そうにありませんから、オルトランを撒きました。

 オルトランを撒いたあとシソを収穫しました。今年初めての収穫です。我が家用にも収穫したので床屋さんに持っていくのは少なくなってしまいました。でも、来週からは週に1度は持って行けるものと思います。また、トマトの為に植えたバジルを収穫しました。

 
オルトランを撒いたオクラの畝                   大汗かいて除草した結果・・・

 『ネキリムシ』の対応のあとは畑の師匠にお借りしている畑の除草作業をしました。師匠は本当に綺麗にしていますから、雑草がよく目立ちます。枝豆・ピーマン・里芋の畝を中心に除草作業しましたが今日は暑くて湿度も高め、大汗かきました。除草作業は50%位しか出来ませんでした。

 除草作業の後、長ネギの土留めの畔板をV字型にすることにしました。上の写真のようにこれまでは垂直に立てた状態で、日当たりが悪くなっています。そのためアブラムシが発生して随分駄目になった苗が有ります。植物は日光が重要ですからV字にすることで日当たりが良くなると思っています。
 畔板の作業を始める頃上空の雲の底がかなり黒くなって雷が来そうな感じになってきていました。雷が来る前に終わらせるため頑張りました。

 
   畔板をV字型にした状態                   来週収獲が出来そうなキュウリ

 畔板の作業でもこれでもかという感じに汗をかきはました。作業終了する頃に遠くで雷鳴が聞こえてきました。時刻は12時半になっていました。キュウリの棚を見て見ると来週収穫出来そうなものが何本か有りました。早く瑞々しいキュウリをバリバリと食べたいです。トマトも来週収穫出来るかな・・・。

 休憩室に戻り身体を冷やしながらお昼を食べました。作業着はグショグショですから冷えてくるともの凄く不快になりました。そこですぐに来週製作する『手甲鉤』の材料の準備をすることにしました。ところがです。有ると思っていたフラットバーが無かったのです。これはまずいです。作業着がグショグショで気持ちが悪いですし、フラットバーをゲットするために帰ることにしました。この頃ポツポツと雨が降り出しました。

 工房からの帰り道、『カインズ』・『島忠』・『コーナン』と3つのホームセンターがあります。先ずは『カインズ』に行きました。『カインズ』にはフラットバーは有りませんでした。
 次は『島忠』です。ここに有ることを知っていましたが、帰り道だと少し面倒です。朝、行き掛けに買うのがベストなんですが開店時刻が10時で工房に着くのが遅くなってしまいます・・・。そこで『コーナン』に向かいました。
 『コーナン与野店』が『ドイト与野本店』だった時はほとんどの物が揃えられました。もの凄く使い易いところだったのですが、『ドンキホーテ』に吸収されてからは店の規模はそれまでの1/5位になって、品揃えも悪くなりました。それでもフラットバーやL字アングルは置いて有りました。しかし、今日確認したところ置かなくなっていました。確かに『コーナン』に変わる時、在庫処分して居ました。その時にフラットバー購入したのでした・・・。現在では異形鉄筋φ8mm・10mmの2種類くらいしか手に入りません。
 結局買えず終いで帰ってくることになりました。笹目橋を渡る際に8km位遠回りになりますが、和光市の『島忠』に行くことにしました。ここには確実に売られています。和光市の『島忠』には本当に久しぶりに行きました。フラットバーと一緒に金敷受けのコンクリート枡の補強のためL字アングルも購入しました。

 コンクリート枡の補強は3mm厚の鉄板を使うことにしました。色々探しましたがいつも鋼材を購入するお店には丁度良い物が無くて、結局ヤフオクでゲットしました。300mm角の鉄板です。
 枡は300mm角なのでそのままでは使えません。そこで、L字アングルを四隅に持って来て、それに鉄板を溶接することで内寸310mm角にしようと考えて居ます。
 鉄板は来週早々には届くと思いますから、来週のどこかでコンクリート枡の補強作業をすることになると思います。綺麗に溶接が出来ると良いですが・・・。隙間充填用のセメントも購入しないといけないですね・・・。

 来週月曜日は『手甲鉤』の材料準備、火曜日に組み立てになると思います。水曜日は慶應義塾大学病院に受診、いよいよ本命手術の日程が決まるものと思われます。

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