鍛冶作業記録

ワイヤーダマスカスナイフ 2005年6月19日

 一度はチャレンジしてみたかったダマスカス、その入門編のワイヤーダマスカス作りにチャレンジしました。18日にトライして、失敗したものの、何だか要領が分かった感じだったので、再挑戦してみました。今回はその記録です。

 要領というのは、縒りを引き締める(絞り込む)ように鍛接することが肝心であることです。それを心掛けました。

 
切断したワイヤーの断面(芯が入っています)          火床で芯と油分を燃やし尽くす たき火のよう

 
芯と油分を焼いて取りワイヤーブラシで酸化皮膜を取った状態            鍛接材をまんべん無くまぶす       
                                         何だか熊谷銘菓「五家宝」みたいです

 鍛接温度を高めにして、上の写真のように中が空洞になっていることを頭に置いて、縒りを引き締めるように鍛接します。切断面をばらけさせないように打ち、ワイヤーを回しながら(ワイヤーの縒りの方向に回す)鋼の棒にするように必要な長さ打っていきます。火床から出して打って、火床に戻す前に鍛接材をまぶすようにして 何回も鍛接する気持ちで打ちます。

 
       1100度強の温度で鍛接していく         縒りをしぼるように鍛接していく音が金属的になっていきます

 鍛接開始の時は頼りないボソッ、グサッ・・・と言った音ですが、鍛接が上手く行くと次第に金属音になっていきます。鎚に感じる感覚も金属を相手にしている感じになります。

 
必要と思われる長さまで鍛接していき切断します        ブレード部分を打ち広げ柄の先を細めていきます

 切断にはディスクグラインダーを使いました。鏨でポンと切ると切り口が汚くなりそうだったのでそうしましたが正解でした。中央部分に未だ空洞が有る状態です。切断後もう一度全体を鍛接する気持ちで絞るように打ちました。
 ブレードの鍛造をするときも高温にして鍛接する気持ちで打ちつけました。今回の形はナイフマガジン2002年6月号の赤堀さんの作品を真似ることにして、柄部分は蕨手にすることにして、ブレードを製作した後は柄の先端部分を鉛筆の先のように細めていきます。

 
         柄部分の蕨手と切っ先の製作          焼き鈍しをかける前に軽くサンダーをかけて様子を見ました

 蕨手を作った後、切っ先部分を切断します。今回は同日作った割り込み鏨(酔鍛磨庵日誌参照)を使って切ってみましたが面白いくらい簡単に、スパッと気持ちよく切れました。鍛造終了後サンダーをかけて鍛接の状況を見てみましたがなかなか雰囲気良く出来ています。刃の部分の鍛接もまずまず出来ている感じです。


刃先になる部分きちんと一枚の板になっています

 今日はここまで、焼き鈍しを掛けました。早く焼き入れをして仕上げてみたいです。
 焼き入れをして、焼き戻しをかけ、歪み取りをするまでは何とも言えませんが、出来上がったら良いナイフになりそうです。とにかく高温で鍛造していく、絞り込んでいくときは毎回鍛接材を蒔くといったところがポイントのようです。
(2005.06.19.)





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