鍛冶作業記録

メールで工房拝見 2004年9月〜10月

 今回は直接鍛冶作業ではありません。掲示板開設以来ずっと常連さんとして書き込み下さり、熊公にとって大切な鍛冶仲間であり、沢山の情報を下さっている徳島県にお住まいの『しか』さんの工房訪問です。直接お会いしたことはありませんが、本当に色々なことをお教えいただいております。
 割り込み鋼付けのことも、冷間鍛造のことも、セン掛け台のことも・・・・、まだまだ沢山の情報を送って下さっています。
 改めてここに感謝申し上げます。

 6月に『熊公のホームページ』を通じてお友達になっていただいた、『埼玉の村の鍛冶屋』さんの工房を直接現地に遊びに行かせてもらい、見学したことは書きましたが、実は『埼玉の村の鍛冶屋』さんのご尽力で、ついに9月30日、熊公も工房用地を手に入れることが出来ました。『埼玉の村の鍛冶屋』さんの工房北側斜め前、およそ15mの所です。
 ここに工房を作るに当たっても、『しか』さんのアドバイスは非常に役立ちます。そこで今回は『しか』さんが送って下さった工房の写真をご紹介することに致します。

 まずは熊公の工房用地の紹介です。

 
熊公の工房用地から見た『埼玉の村の鍛冶屋』さんの工房          ここが熊公の工房用地 約40坪      

 場所は埼玉県上尾市です。熊公の自宅から25km程の所で、国道17号線のバイパス(新大宮バイパス)を使い、空いていれば40分、通常1時間で行ける場所です。鍛冶工房を持つにはもってこいの場所、一番近い人家は50m以上離れています。北側が公園で、トイレはここを使うことが出来ます。
 用地取得後まず最初に行ったのは草刈り、続いて境界線をハッキリさせるために虎ロープを張る事。次にやったのはトイレまでの道を造ることでした。公園までは一段下がりますから、ここに階段を設置しました。


トイレまでの道
トイレまで最下段から20歩で行けます

 上の写真の白い紐で囲っている場所は、3坪の大きさで、ここにユニットハウスかプレハブの小屋を建てるつもりで居ます。ここを休憩場所、工具置き場として、火床はその向こう側に足場パイプを組み、波板で囲いを作って置くつもりで居ります。ここからが『しか』さんの工房を参考にすることになるわけです。

 まずは送っていただいた写真を見てください。鍛冶場の中心部『横座』の写真です。『しか』さんはスプリングハンマーをお持ちなのです。金床部分の重さが300kgと言うことで、その重さに驚いてしまいます。スプリングハンマーがあると作業能率はグンとアップしますから、小さい物でよいので是非手に入れたい物です。

 
           横座の様子                    熊公もいつかは手に入れたいスプリングハンマー

 ご自宅のお庭に工房を作られていて、地下の配管の関係で工房の形が三角形に近い形になってしまったと言うことですが、プロの工房という感じです。

  
工具類

 
鋼などの鋼材類も充実してますね・・・

 
   割込と切断の両方に用いるタガネ              鍛接材 自分で作られているのです・・・

 鍛冶屋さんのお師匠が居られ、その方の作業場に倣って作られたと言うことです。工房をお引っ越しされたばかりで片づけがまだ出来ていないと言うことですが、工具類など充実していますね。
 熊公の鍛冶場も足場パイプを『しか』さんのように組み、波板で覆う事になりますから、この工房の写真は実に役立ちます。5坪程度あると良いと『しか』さんが言われていますが、熊公の用地は市街化調整区域なので、大々的に建設できませんから、鍛冶場の広さは2坪程度でスタートするつもりです。足場パイプの小屋ですから、手直しは楽でしょう・・・・。

 最後に『しか』さんの作品をご紹介します。 『しか』さんは包丁や鉈、小刀類を作られています。なんだか本当の鍛冶屋さん見たいです。

 



 一番下の鑿をのぞいて、割り込みで作られた物です。熊公のこの夏の作業を考えると、『しか』さんの技術の高さに脱帽です。頑張らなくちゃ!!

 熊公はこのホームページを通じて、本当にすてきな方々と出会っていることを嬉しく思っております。沢山のアドバイスによって熊公の鍛冶作業が出来ていること、本当に感謝しております。これからもどうぞ宜しくお願いいたします。また、今回工房を紹介させていただくことを快く受け入れてくださいました『しか』さん、本当に有り難う御座いました。これからもアドバイス宜しくお願いいたします。

 鍛冶作業されている皆さん、どうぞ熊公の所に工房の紹介写真・メッセージをお送り下さい。また、工房建設に当たってのご苦労や注意点などもお教えいただけると嬉しいです。
 9月末現在で、鍛冶作業仲間は1都14県に広がりました。もっともっと仲間が増えると嬉しいです。

 次回はおそらく『熊公鍛冶工房の建設記録』になるものと思います。11月には作業できるようにしたいと思っています。早くここでの鍛冶作業記録をアップしていきたいものと思います。
(2004.10.03.)





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