@ 加熱した地金、鋼に出来るだけ万遍なく薄く鍛接剤をまく。
A 刃側の鋼を地金より1〜2mm程度出し、切っ先側上部も少し出る感じに置く。置いたら鋼中央部を
ハシでぐっと押さえ、右手のハシで地金・鋼両方を押さえ、火床に静かに入れる。
B 加熱はゆっくりと素材の芯まで加熱されるようにして、鍛接温度に持っていく。鍛接温度にするのは
一回勝負で!!
C 鍛接温度に上げていく途中で、ハンマーで本当に軽く、中央部、、そして回りを押さえるように、特に
四隅をしっかりと仮付けをする。この時鋼が動かないように注意する。そしてもう一度火床にもどす。
D 鍛接温度 ほどの火色にしたら、手前側の端から、先に向かって叩き、その後は鋼の回りを
打つように鍛接する。
ここで、親方秘伝の鍛接用ハンマーを使われていました。独特の形状をしていて、布川君は不思議
とこの形が使いやすいそうです。面より点で接触するようにして、力が集中する鎚だそうです。普通の
ハンマーを使っていく内にその形になったか、その形に整形したのかは分からないと話されていました
が、ハンマーの手前側の面で叩き鍛接すると言うことでした。
E 鍛接出来たところでスプリングハンマーで更に確実に付けて鍛接完了。素材を切り取り自然冷却し
ます。