今回も実際の鍛冶作業ではなく、作業に備える準備の様子です。
インターネットで細かいところまで見ていらっしゃる、鍛冶屋の友第1号の幸光(ハッピーライト)さんに刺激されて、12月1日(日)インターネットの世界で鍛冶屋の事柄を色々検索しました。そうして行き着いたのが台東区役所 産業部 産業振興課のホームページでした。ここに『下町に息づく伝統の技』と言うシリーズの伝統工芸制作のビデオがあることを発見しました。このシリーズの一番お終いNO.24に、『東京打刃物』という物がありました。
早速、翌日の月曜日に電話をしてみたところ、郵送での貸出もしてくださると言うことで、借りることにしました。貸出のお願いはFAXでするか、直接出向く事になります。熊公は板橋−清瀬の生活ですから、FAXでお願いしました。
水曜日に待望のビデオが「ゆうパック」で送られてきました。代金着払いです。
お役所もなかなか粋なはからいをするな!!と思ったのは、熊公の頼んだのは「東京打刃物」・「東京銀器」の2本だったのですが、別にもう1本、鍛冶師が自己制作したビデオも同封されてきました。付箋が貼られ、「ご参考にご覧ください。」とありました。とても暖かい気持ちになりました。
さて、区役所編集の打刃物のビデオは、包丁と鋏の制作の様子が紹介されていました。鍛接の様子は実に興味深い物でした。また、焼きなましの様子もなるほどあのようにすればいいのか!!と、実に参考になるビデオです。ナレーションも入り良くできているビデオだと思います。
熊公はこの他に興味のある「東京銀器」のビデオも借りました。こちらは3種類の制作の様子が紹介された物で、職人さん達の真剣な姿が印象的です。物を作り出す事は本当に尊いことだとまたまた思いました。
区役所から同封された鍛冶師自己制作ビデオは『菊和弘 総火造刃物』という物でした。こちらはナレーション無し、テロップが作業の様子を伝える物で、職人さんは横座・先手ともに言葉無くして、最初から最後まで鎚の音だけが流れてきます。仕上がった製品の試し切りも、全く無言の中で・・・・。横座(親方)の鍛冶師と先手が絶妙な間合いで作業する様子は言葉にならない感動があります。このビデオには、「裁ちばさみの制作」・「包丁の制作」・「9cmの鋏の制作」の3種類が収録されています。
鋏の取っ手の部分の制作の様子は神業のようです。ウ〜〜〜〜ム!!と、唸っちゃいます。
趣味で鍛冶作業をする方は、横山 祐弘氏の「鍛冶屋の教え」の本と、このビデオは、大きな力になるものと思います。鍛接時の温度管理の重要性が良く分かります。
最後に、台東区役所のデータを記載しておきます。
台東区役所 産業部 経営支援課
〒110−8615
台東区東上野4−5−6
TEL:03−5246−1131
FAX:03−5246−1139
URL:http://www.aurora.dti.ne.jp/~ssaton/index.html
http://www.city.taito.tokyo.jp/sangyou/denkou/video.html
↑下の方のURLでビデオの番号の一覧を見ることができます。
FAXで申し込むときは、住所・氏名・貸出希望のビデオのナンバー(東京打刃物はbQ4)と、ビデオの使用目的を記入すること。貸出のビデオは3本まで、貸出期限は10日間です。
菊和弘 総火造刃物の方にもホームページがあります。
URL:http://www.hasami.tv です。
(2002.12.07.)
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