鍛冶作業記録

回想編 1  2000年9月〜2001年6月

 鍛冶作業記録を新設することにしました。
 まずは回想編から

 思えば初めて鍛冶作業をしたのは2000年の9月のことでした。普通の七輪を使い、ドライヤーを送風機として使い作業したのでした。その辺のことは 『熊公の独り言』 ◆ 鍛冶屋願望 ◆ の所で書きました。その時から約2年を経過し、かなり良い製品を作ることが出来るようになりました。

 
普通の七輪を火床として使った第1回目の鍛冶作業               初めて出来た作品          

 上の写真のナイフは焼き入れを強くしすぎて、焼き鈍し不充分で、焼きぞりをとる段階でポキリと折れました。
 しかし、普通の七輪+ドライヤー送風機でも、羽口近くでは鋼を溶かす温度が出せることを知りました。ただ、普通の七輪では深さがあっても、広がりがないので温度にムラが出ますから、せいぜい10cm位の物を作るのが精一杯であることを知りました。そこで、四角い七輪を手に入れることにしたのでした。

 下の図は自分なりに考えた火床の中の様子です。

 

 普通の七輪では、鍛接に都合の良い温度の部分はおそらく2〜3mcm位です。上下ひっくり返して鍛接したとしても4〜6cm位、これを打ち伸ばして作っても10cmが精一杯と考えました。



 このように四角い七輪であれば鍛接に都合の良い温度の部分が広がるであろうと考えました。池袋の東急ハンズをのぞき、丁度良さそうな四角い七輪を見付け出しました。それが下の写真左のものです。

 
四角い七輪 新品状態                   1日使用後の七輪の状態

 上の写真は、2001年6月のものです。珪藻土岩くり抜きの七輪。羽口となる穴あきの床部分が1日でボロボロでした。珪藻土岩が溶けてしまうのです。しかし、この四角い七輪は広がりがありますから上手く作れば25cm以上の作品を作り出せることが分かりました。
 ただし、このように珪藻土岩が溶けてしまうということは、このままではすぐに穴が開いて使い物にならなくなることは明白です。そこで補強する事を考え、高温に耐えられる粘土を探すことになりました。 

(つづく)

(2002.08.18)





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