39,デンプンとセルロースだよ。
 
デンプンセルロースはブドウ糖など単糖が、鎖状に多数連結したものだ。
ブドウ糖(グルコース)の炭素に番号をつけてみるよ。
           
α−ブドウ糖(α−グルコース)の炭素の1と4で結合しているものがデンプンなんだ。共
に同じ方にある1と4の炭素についている-OHから水がとれて脱水縮合した形をしてい
るからデンプンはブドウ糖がらせん状につながっているんだ。
 
β−ブドウ糖(β−グルコース)の炭素の1と4で結合しているものがデンプンなんだ。こ
ちらも1と4の炭素についている-OHから水がとれて脱水縮合した形をしているが、-OH
の位置が交互にあるためにセルロースはブドウ糖が真っすぐにつながっているんだ。
 
でんぷんには「アミロース」と「アミロペクチン」の2種類があり、これらの配分比率に
よってうるち米だったり、もち米だったりする。アミロースは直鎖状の分子で、分子量が
比較的小さい。アミロペクチンは枝分かれの多い分子で、分子量が比較的大きい。もち米
はほとんどアミロペクチンでできています。
 
アミロースはほとんど分岐を持たないが、アミロペクチンは平均でブドウ糖部分の5個に
1個の割合で1と6の位置で結合して分枝した構造をもつ。そのために柔らかいモチは枝
がからみあってよくのびるんですよね。
 
セルロースはβ−ブドウ糖が次々とくっついた形をしている。

枝分かれのほとんど無いまっすぐで安定した化合物だが濃硫酸の触媒などで6,3,2な
どの炭素に酢酸、硝酸などをくっつけて酢酸セルロース硝酸セルロースなどをつくる。
 

そこで問題だ。
硝酸セルロースは成形してセルロイドとしてキューピー人形などオモチャに使われた。火
気にふれるとどうなるか。

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答え、硝酸セルロースは綿火薬などともいわれるよ。激しく燃える

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