18,よく使われる乾電池。

(水素イオン)をだすものを酸といいましたね。
酸を溶かした水の中にはいっぱいH があるはずです。
その中にもっとイオンになりやすい金属を入れたらどうでしょう。
 
イオンになりやすさはK>Ca>Na>Mg>Al> Zn >Fe>Ni>Sn>Pb> (H )>Cu>Hg>Ag>Au>Ptだった。
@ 希硫酸の中にZn亜鉛を入れると、ZnはとけてZn2+ となり、2eの電子をだす。
  式で表せば  Zn→Zn2+ +2e
A 希硫酸の中にある2Hはこの2eの電子を受け取ってH2 となる。
  式で表せば  2H +2e→H2
 
亜鉛の周囲に水素の泡が出てくるが、炭素棒と亜鉛を針金でつないで、希硫酸の中に入れると炭素の方から水素が出てくる。針金の途中に豆電球をつなぐとつくよ。
これは亜鉛がとけた時に出来た2eの電子が針金の中を流れたって、ことです。
 
このような希硫酸、炭素棒(銅板でも良い)、亜鉛を使ったものを ボルタ電池 という。、
世界で初めて電池をつくったボルタさんはナポレオンT世にすごくほめられたそうです。
電圧の単位  Volt(ボルト) はボルタさんにちなんだ名前です。
 
その後、マイナス極に 亜鉛、プラス極にMnO2二酸化マンガン、電解液にNH4Cl塩化ア
ンモニウムを使った ルクランシェ電池 が考案されました。現在のマンガン乾電池の原形です。 (-) Zn | ZnCl2aq , NH4Claq | MnO2 , C (+)      aqは水溶液を表す。
 
電流が流れて発生した水素H2は二酸化マンガンMnO2 と反応し、亜鉛イオンZn2+
塩化アンモニウムNH4Clと反応して亜鉛にアンモニアが結合した[Zn(NH3)]2+ になって
反応したものが次々とへってゆくので乾電池は電気が流れ続ける。


そこで問題だ。
(−極)Zn→Zn2+ +2e 、(+)極 2H +2e→H2  を一つの式であらわせ。


今日はここまで。じゃ、また、会おうよ(^0^`)

2006.1.4         

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答え、 両式を辺々加えて、2e を消去する。
Zn + 2H →  Zn2+ + H2
亜鉛がイオンになり、水素イオンが水素になる。このような反応をイオン交代ともいう。


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