13,持つ持たれつ共有し。

第1族の元素と第7族の元素が結合している化合物はNaCl(塩化ナトリウム)のように
電子を1個失ったナトリウムイオンNa1価の陽イオン)と
電子を1個得た塩化物イオンCl 1価の陰イオン)が1対1で結合しているが
 
第2族と第17族の元素が結合している化合物はCaCl(塩化カルシウム)のように
電子を2個失ったカルシウムイオンCa2+2価の陽イオン)1個と
電子を1個得たCl イオン2個が結合している。
 
第2族と第16族の元素が結合している化合物はCaO(酸化カルシウム)のように
電子を2個失ったカルシウムイオンCa2+(2価の陽イオン)1個と
電子を2個得たO 2−2価の陰イオン)1個が結合している。
 
第14族の炭素Cが他の原子と結合している場合はどうだろう。
4+ なのか?、 C4− なのか?。
実は、第14族の炭素Cやケイ素Si はイオンになりにくいんだよ。
 
では第14族の元素はどんな結合をしているのだろう。
炭素Cと水素Hの化合物には天然ガスに含まれるメタンCH
1個の炭素Cに4個の水素が結合している。
 
炭素Cは最外殻に4個の電子があったね。
そこに4個の水素から得た電子を共有して
あたかも最外殻に8個の電子がある閉殻のようになっている。
←水素原子4個が炭素原子1個とくっつく。

水素Hの方はといえば、それぞれが炭素原子Cの電子を1個共有している。
すなわち、K殻に2個の電子を持つヘリウムHeと同じ閉殻の状態です。
多くの炭素化合物はこのような結合をしている。これを共有結合っていうんだ。
 

そこで問題だよ。
水晶は二酸化ケイ素SiOといってケイ素Siと酸素Oが1:2で出来ている化合物だよ。
水晶はイオン結合でできているか、共有結合でできているか。

今日はここまで。じゃ、また、会おうよ(^0^`)

2006.1.2         

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答え、共有結合

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