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私の見た中国
 〜上海留学記 その1 日記篇〜

by 荒川愛花         

執筆者
荒川愛花

20029月〜20039
;上海大学留学

 

;執筆者よりご挨拶

第一回  有り難迷惑・国慶節200210月)     

 ご存じの方も多いと思いますが、10月1日から約一週間は 国慶節のため連休になります。しかし、真面目な中国人民、決してただでは休みません…。
 
 上海大学では土日に「振り替え授業」を決行し、月曜から月曜まで「八連学」と相成りました。去年は二週間続けて週末がつぶれ、二十日近く、休日なしで授業を行ったそうです。まさしく「月月火水木金金♪(歌える方はご一緒に!)」の世界です。
 日本の大学とは気合いの入れ方が違うなあと骨髄の奥まで実感致しました。       

 中国にいる間に連休が嫌いになりそうです。。。

第二回  上海大学新校舎・宝山校舎200211月) 

 上海大学はに現在、三つの校舎があり、それぞれバスで一時間ほど離れています。
 宝山校舎は最も新しく、最も大きく、そして最も交通の不便な郊外に位置する校舎です。このできたてホヤホヤの新校舎。 一体どれだけのお金が注ぎ込まれたのだろう…と、下世話な事を考えてしまう程、広くてきれいです。

  噴水が虹を浮かべ、木立に深緑が萌え、陽が暮れると暗い湖面に橙色の外灯が揺れ、刈り揃えられた芝生に正体不明の岩がそびえ、歩道には林檎の芯が転がり…いや、違いますね。
  とにかく、実際、連続ドラマのロケも行われるほど、その外観の評判は上々のようです。
  夕暮れ時ともなると、あちこちに「あなたしか見えないわ‘オーラ’」を漂わせたカップルの姿が見受けられ、散歩をしていると自分が透明人間になったような気にすらなります。いやはや、皆様お若くていらっしゃいますな。しみじみ。

第三回  寒いよ、上海!20031月)   

 上海の冷え込みも結構厳しいです。

 暖房設備のない極寒の教室での授業は、忍耐力の訓練以外の何物でもありません。「先生」ではなく「教官!」とか叫んで敬礼してしまいそうです。寒さで脳味噌が正常な判断を失っている証拠ですね。黒板・教科書・時計の三点のうち時計を見つめる時間が(心の声;まだ終わらない〜まだ終わらない〜)気温の降下と反比例して増えていくのが実態でございます。南国育ちの軟弱なもやしっ子です、はい。反省☆

 寒さの為か、授業に参加する学生の数も減少の一途を辿っております。人数が増えればもう少しは教室も暖かくなりそうなものですが、北向きの教室は時として陽光の降り注ぐ外よりも気温が低いです。真受不了〜〜〜!
 …とか言いながら、実は私も最近サボりがちだったりして。。。しかし留学生担当の先生方は慣れっこなのか「毎年こんな感じよ〜」と仰っていらっしゃいます。それでいいのか!上海大学☆

 地面は先日来の水たまりが凍りっぱなしです。足を取られて転倒する気の毒な犠牲者が後を絶ちません。友人の韓国人も、先日滑って転んで顎を強打しておりました。哀れなり(合掌)。コートのポケットに両手を突っ込んでいた為、顎から地面に激突したらしいのです。彼女の顎には何とも立派な青痣が…面倒くさがらずにきちんと手袋を着用し、両手の自由を確保する事の大切さを痛感させられる、冬の珍事(?)でした。

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