◆格ゲー野郎◆

 

 ● 製品データ
タイトル  格ゲー野郎 〜Fighting Game Creator
発売日  2000年2月17日 メーカー  インクリメントP
定価  5,800円 ジャンル  格ゲーコンストラクション
廉価版  なし
関連商品  なし
   
 ● 評価
外見衝撃度  格ゲーキャラの主人公が勢ぞろい。しかし原色がどぎつい。
 ★★
超越世界観  オリジナルモードの世界観はオーソドックス。
 しかしモブにあのキャラが!
 ★★
声優度  かけ声がちょっとあります。
 ★
演出度  ストーリーデモに用意されている画像が豊富で驚きました。
 ★★★★
時間報奨  オリジナルモードの格闘部分はちょっと物足りない。
 しかしこのゲームの肝であるエディトモードは遊べます。
 ★★★
牽引力  あくまでもツールなので、自分で格闘ゲーム作りたいという気持ちが
 ないと、一通りプレイして終わりになっちゃいます。
 ★★
ゲーム性  格闘ゲームを自作できるというコンセプトと、設定できる項目の
 バリエーションの豊富さに感心しました。
 ★★★★★
快楽性  操作感覚はごく普通。
 ストーリーデモのテキスト入力は、あれで仕方ないかな。
 ★★★
芸術点  格闘ゲームの面倒な部分を見せず、触って楽しい部分を拡大して
 ゲーム作りの面白さを体験させてくれます。そのコンセプトを評価。
 ★★★★
所有価値  女優を目指す彼女のゲスト出演のためだけに。
 ★★★★
総合評価  言わば、さわり心地の良いおもちゃです。ソツない作り。

60点

   
 ● コメント
イントロ
この「格ゲー野郎」は、格闘ゲームを作成できるコンストラクションツールです。「オリジナルモード」は、普通に対戦格闘として遊べるので、まずはこれで遊んでみましょう。選べるキャラは、以下の7人。
・矢都築 轍:正統派の青年格闘家。ボロボロぼ空手着に波動昇竜系。
・カイ・ミトニック:ストリートでならした流派なんでもありのキザ野郎。
・シア・テェン:チャイナ服からこぼれる太ももが眩しいお姉さま。中国拳法使い。
・鴫原 愛:ロリ女子高生。ごろごろあたーっく、とかねこぱーんち、とかそういう系。
・奥田 圭:真面目に格闘技やってる女子高生。とはいってもクラブ活動程度。
・バッテリー工藤:デブでガテン系のごついあんちゃん。プロレス技主体の重い奴。
・L・BISS:変形ロボ。アームの動きがトリッキーでパワーもある。

「エディター」ではこれらのキャラをベースに自分だけのキャラを作成することができます。作成できる項目は、通常技・野郎技(コマンド技)・超野郎技(ゲージ消費技)の他、カラーパレット・ストーリーなど。ストーリーはデモと対戦に大別でき、デモはグラフィックとテキストから成るADVゲームのワンシーンを、対戦はCOM対戦の内容(キャラ種類・強さ・背景・BGM等)を設定できます。
作成した内容は、「ユーザーゲーム」でストーリーを通して遊んだり、「バーサスバトル」で対戦キャラとして選択することができます。
レビュー
対戦格闘ゲームを一から作るとなるとそれはかなり大変なことだと思いますが、このゲームは実に簡単。技の設定はボタンと状態(立ち、しゃがみ、空中)の組合せに、ベースキャラが持っている技を当てはめていくのですが、種類が豊富でいろいろいじくってみるだけでも楽しいです。グラフィックやアタリ判定といった面倒な部分を考えなくていいのは楽チンです。
ストーリーで登場するCOMキャラも、同じように作成した別のキャラです。ですから、敵キャラの技までもエディトすることができるわけです。例えば必殺技のみを登録して、強いけれどスキの大きいボスキャラ、という演出も可能です。また、仮面エディタというものがあり、COMとして登場するキャラに32x32サイズの仮面をかぶせることができます。もちろんこのマスクのグラフィックも自分でデザインできます。キャラのベースは元のままですから、タクマ・サカザキ+天狗の面=ミスター・カラテのような演出ができるわけですね。ストーリー作成の想像力を掻き立てる、面白い仕組みだと思います。
作成したストーリーは、自分でプレイして楽しんだり、人にプレイして反応を見てみるのもいいでしょう。スタッフロールの最後に「ストーリー監督」として自分(作成者)の名前が出てくるのもニヤリとさせられる演出です。

総評:
このゲームの本当の存在意義、それは「でじこ」ことデ・ジ・キャラットが登場することです。ストーリーデモのグラフィックとして登場するほか、COM対戦時の背景で登場オン・オフの設定ができます。・・・ゴメン、本当はこれだけのために買いました。
攻略ガイド
オリジナルゲームモードの攻略を少々。基本は画面端でしゃがみ小キック連打。ヒット確認したら大キックに切り替えてダメージ稼ぎます。飛び込んできたら通常大パンチで撃墜。ほとんどのキャラがこれで何とかなります。キャラによってはより楽なパターンもあります(飛び道具連射とか)が、まともに戦うと後半はえらい強いので、覚えておいて損はないです。
出演声優
疋田典子、前田望、河野智美
関連ソフト
3D格闘ツクール(SS/アスキー)、CAPCOM VS. SNK ミレニアムファイト2000(DC/カプコン)

 

   

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