◆ドラゴンビート◆

 

 ● 製品データ
タイトル  ドラゴンビート レジェンド オブ ピンボール
発売日  1997年11月27日 メーカー  マップジャパン
定価  5,800円 ジャンル  3Dデジタルピンボール
廉価版  なし
関連商品  特になし。
   
 ● 評価
外見衝撃度  ポリゴンで構成されたピンボール台の背景のブルーがいい。
 ★
超越世界観  ドラゴンを倒してヒロインを救うという、子供にも安心のストーリー。
 ★
声優度  フィーチャー発生時や達成時にボイスが入りますが、全て英語。
 なんて言ってるかわからんです。
 ★
演出度  ドラゴンやモンスターが出現すると画面上で踊る?のは面白い。
 ★★
時間報奨  プレイ続けているとルールがなんとなくわかってきますが、
 その先が面白いかというとそうでもない。
 ★★
牽引力  ピンボールの場合はプレイ中が楽しいかどうか、それが全て。
 その意味では牽引力はかなり低いです。 
 ★
ゲーム性  それなりに役物があるので。
 ★★
快楽性  ホントはマイナス付けたいくらい。
 ストレス解消どころか、ストレスが溜まるピンボールってすごいよ。
 −
芸術点  ヒロインのイラストがアルフォンヌ・ミューシャをリスペクト。
 その勇気?を称えて、せっかくだから★4つあげます。
 ★★★★
所有価値  これ以外のデジタルピンボールをオススメします。
 ★
総合評価  昔のゲームだからこんなもん、と言いたいところですが、同じ時期に
 KaZeがSSでネクロノミコンとかラスグラ出してるんだよねぇ。

30点

   
 ● コメント
イントロ
ドラゴンビートは、エンディングのあるデジタルピンボールです。プレイできる台は3つ。それぞれの台に、倒すべき悪しきドラゴンと捕らわれのヒロインが3人います。全てのヒロインを助け出し、ドラゴンを倒して見事エンディングを迎えることが、このゲームの目的です。

各ステージの舞台と、そこに捕らわれたヒロインたちの説明は以下の通りです。

・CASTLE:かつては栄華を放った王国の跡地にそびえる城。トップレーンでカタパルトを起動し、サイドレーンの通過でカタパルトにパワーを溜める。パワーを溜めた回数によって、ボールホールド・ボールリリース(マルチボールの開始)・ドラゴンへの攻撃を使いわけられる。
捕らわれのヒロインたちは、不死の呪いによって怪物に変えられたお姫様ことプリンセス・ノーラ、火竜に焼き払われた森を憂い悲しむ森の精霊ことドライア−ド・リーフ、山腹の教会にてともに戦う勇者の出現を待つ孤高の聖女ことクレリック・サーシャ。

・OLD TOWN:岸壁にそびえる巨大な塔。その塔は、悪魔と取引した大臣が己の力を振るうためだけに存在するという。盤面を取り囲む水路と、ボールをホールドする大渦が象徴的な台。
捕らわれのヒロインたちは、偽りの信託によって水竜の生贄として塔に幽閉されている姫君ことプリンセス・カレン、水竜を鎮める歌声をかわれて捕らわれた人魚の歌姫ことマーメイド・リリス、水竜に襲われて壊滅した海賊の生き残りであるパイレーツレディ・マチルダ。

・LEGEND:巨大な獣が棲むという伝説の密林と、その奥に神殿の遺跡。ステージの一部が条件によってせり上がる、段差を伴ったフィールド。
捕らわれのヒロインたちは、かつての魔法帝国がドラゴンの難を逃れるために魔法をかけて石の彫像と化したプリンセス・アンジェラ、ドラゴンを倒すために立ち上がったが遺跡に閉じ込められた密林の女勇者ことヒロイン・エマ、2人の魔法使いの争いに巻き込まれて幽閉された精霊族の巫女ことエルフ・シャーリーン。
レビュー
私もこういうデジタルピンボールものって10本ほどプレイしてきていますが、その中でも最低の出来かも。遊んでいて楽しくないというか、ムカツクことのほうが多かったり。
まず何とかして欲しいのが、ボールがフリッパーをすり抜けること。高速で垂直に落下してくるボールに対して、カウンターを食らわせるようにフリッパーを弾くと、ほぼ間違いなくすり抜けが発生してボールロストします。ピンボールの実機をプレイしている人ならわかると思いますが、勢いつけて弾き返したいときやホールドから狙えない位置にシュートするときはこのようにカウンター気味に打つのですが、このテクニックが使えない。衝突判定があまりにもザルすぎですヨ。
あとは両サイドのアウトレーンにあるキックバック。スタート時に3回まで有効なのは親切ですが、キックバックが勢い良すぎて、逆サイドのアウトレーンへ直行することもしばしば。プレイヤーそっちのけで両サイドのキックバックがお手玉します。まぁ台揺らしを使えばいいんでしょうけど、アウトレーンお手玉防止の目的で台揺らしが付いているピンボールはすごく嫌。
フィールドの配置もなにかと気に入らないです。ステージにもよりますが、見た目よりボールの行動範囲が狭くて、常に画面下半分で遊んでる印象。打ち上げループの入り口も、中央にあることが多くて気持ちよく打てない。フィーチャーの開始タイミングも不明瞭だから、だらだらとボールを跳ね返しているだけの時間がある。ステージの俯瞰視点が固定で奥のほうがどうなっているか見えないし、モノクロのボールが飛び回るのに地の色が暗色できわめて見づらい。サイドレーンの入り口にボールが引っかかって止まる。マルチボール時にボール同士の当たり判定がなくてすり抜けるのは不自然。などなど・・・。

総評:
ピンボールのフィーチャーでヒロイン救出してハッピーエンド目指すというコンセプトはすごく魅力的だと思います。でもプレイした感触は最悪。あ、念のため言っておきますけど、それなりにプレイ時間割きましたよ。マチルダのフィーチャーを全てクリアしてアイテムをもらい、ドラゴンも倒したところまで進めたことがあります。
攻略ガイド
台をメニューから選択するときに、L1L2R1R2を押しながらスタートボタンで決定すると、最初の持球数が3個から7個に増えます。これはありがたい。
なお、PS2ではプレイできませんので、その点だけご注意を。
出演声優
不明
関連ソフト
球転界(SS/テクノソフト)、ラストグラディエーターズ(SS/KaZe)

 

   

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