きりんぱれす・PS1000_カードキャプターさくら

● 評価
外見衝撃度	原作そのままのさくらちゃんがお出迎え。
★
超越世界観	普通の小学四年生が突然、カード使いに。夢があってイイデスネー。
★★
声優度	セリフは豪華な声優陣がフルボイスで。　しかもポケステにダウンロードすることもできます。
★★★★★
演出度	ところどころに挿入されるアニメムービーが、展開にメリハリ　つけてます。ムービーのクオリティも問題なし。
★★★★
時間報奨	ストーリーやミニゲームをプレイすると、コインが手に入ります。　集めたコインは、さまざまな「おまけ」と交換することができます。
★★★★
牽引力	プレイ中に得られるものや感じることが、非常に”ぬるい”んです。　これはゲームというより、知育ソフトなんでしょうね。
★
ゲーム性	簡単なミニゲームがいくつかあります。
★★
快楽性	操作性は悪くないんですが、対象年齢が低いせいか、ひらがなが　多いです。あとディスクアクセスが頻繁なところが気になりました。
★★★
芸術点	ソフトのクオリティは高いけど、誰が作ってもこうなるだろうって　ことで、芸術点は低いです。ママコンはちょっとよかった。
★
所有価値	ゲームという分類の外だと思うので、オススメはできません。
★
総合評価	マルチメディア製品ではあるけど、本来「ゲーム」が持つ娯楽性や　快楽性をこのソフトに求めちゃいけません。
４８点

● コメント

イントロ
	元気がとりえの女の子、木之本さくらはある日、パパの地下室にあった不思議な本から無数のクロウカードが飛び立っていくところを目撃してしまいます。本の表紙でカードを守っていたケルベロス（ケロちゃん）により、カードキャプターに任命されたさくらは、さっそく襲ってきた「フライ」のカードを収集。ところがそれを見ていた親友の知世ちゃんもカード収集を手伝うといい、毎回異なる魔法少女のお洋服を持ってくる始末。更にはさくらをライバル視する香港からの転校生、李くんも現れて、さくらのカードキャプター使命は前途多難のようです・・・。このゲームは、「カードキャプターさくら」のストーリーを主人公さくらとなって追体験する全14話のアドベンチャーゲームです。クロウカードとの対決シーンはミニゲームとなっており、ゲームをクリアするとクロウカードを捕まえることができます。

レビュー
	ジャンルとしてはアドベンチャーですが、話の展開が原作をなぞっているので、次になにするかを考えるでもなし、怪しい場所はマップ画面で点滅するマークが付いてるし、ゲーム性という点では皆無のソフトです。基本は街中や建物の中で人と話したり、何かを調べて情報を収集し、いざクロウカードとの対決シーンではミニゲームが展開します。またところどころでTVアニメのムービーシーンが流れ、演出にメリハリをつけてます。なお、このゲームには「ママコン」というオプション項目があります。この項目をオンに設定すると、コントローラ１よりコントローラ２の操作が優先されるようになり、例えば、子供のプレイを母親がサポートすることができるわけです。また、このソフトでは、集めたボイスをポケットステーションにダウンロードして、外で聞くことができるようになっています。あいにくポケステを持っていないので、実際にポケステから音声を聞くことはできませんでしたが、本体からサンプルを聞いてみたところ、サンプリングレートが低くて、これはちょっと子供だましかな？というのが正直な感想。しかし面白い試みではあります。総評：ママコンからもわかるように、このソフトはゲームというより教育ソフトです。ミラクルステッキであなたもカードキャプターさくらよ！と同じく、小さい女の子がさくらちゃんになりきるための商品なのです。そう考えてこのソフトを評価すると、なるほどよくできています。チビキャラの細かい動きや単純だがいたるところに隠されたリアクションメッセージは、確かにお子さんが喜びそうです。そのくせ定価が普通のゲームソフトより500円高いのはちょっと嫌らしいですけど。

攻略ガイド
	攻略の指針って、書くことないです。ケロちゃんやともよちゃんが口うるさい姑なみにヒント教えてくれますし、マップ画面では何かあるところに必ず印が付いていますから、そこで調べるだけ。ミニゲームも難易度は非常に低くなっています。

出演声優
	丹下桜、久川綾、岩男潤子、くまいもとこ、緒方恵美、皆口裕子、伊藤美紀、三石琴乃、川上とも子、本井えみ、松本美和

関連ソフト
	魔法騎士レイアース（SS／セガ）

● 製品データ
タイトル	アニメチックストーリーゲーム① カードキャプターさくら
発売日	1999年8月25日	メーカー	アリカ
定価	6,300円	ジャンル	アドベンチャー
廉価版	多分なし
関連商品	原作はコミック、ＴＶアニメ