◆牧場物語 ハーベストムーン◆

 

 ● 製品データ
タイトル  牧場物語 ハーベストムーン
発売日  1999年12月16日 メーカー  ビクターインタラクティブ
定価  5,800円 ジャンル  牧場経営SLG
廉価版  PlayStation the Best/2000年12月7日/ビクターインタラクティブ/
 2,800円
関連商品  主人公が女性の「ハーベストムーン for ガール」(2000年12月7日/
 ビクターインタラクティブ/3,800円)もあります。イベント等は同じ。
   
 ● 評価
外見衝撃度  ほのぼのしてます。誰が手にとっても問題なし。
 ★
超越世界観  パラメータは調整されてますが、牧場の生活を忠実に表現してます。
 コロボックルや女神様がいるのはご愛嬌ってことで。
 ★
声優度  人間の声はないけれど、家畜(牛、羊、鶏、馬、犬)が鳴きます。
 
演出度  親しくなった女の子とのお月見や花火大会のイベントは、
 派手な演出こそないものの感動的です。
 ★★★
時間報奨  毎日の水やりが収穫に、給餌や毛づくろいがおいしいミルクに、
 プレゼント攻勢がヒロインとの結婚に、結びつきます。
 ★★★★★
牽引力  始めたばかりの頃は何もできずに一日が終わってしまうけど、
 体力やお金が増えて自由度が上っていく様が楽しいです。
 ★★★★
ゲーム性  一見同じことの繰り返しのようでも、曜日や天候で計画の修正は
 余儀なくされるし、またそれを考えたプレイは結構アツイ。
 ★★★★
快楽性  お料理シーンのデータ読込みが長いけど、それ以外は良いです。
 キー操作も練りこまれています。
 ★★★★★
芸術点  どこが面白いのか、うまく人に伝えられないけど、面白い。
 それが悔しくもあり、今後の研究の課題でもあるのです。
 ★★★★★
所有価値  あまり中古市場には出回っていません。放出する人少なそうな
 ゲームです。
 ★★
総合評価  人間関係シミュレータとして、お百姓さんの苦労シミュレータとして、
 お手元にどうぞ。

62点

   
 ● コメント
イントロ
子供の頃に遊びに来たことがあるおじいさんの牧場。それから十数年経て成人したあなたは、いまや荒れ果てたこの牧場を立て直すため、再びこの地を訪れる。3年という期間の中で、町の人々と触れ合いながら、あなたは昔のような楽しい牧場を取り戻すことができるのであろうか。

早い話が、岩や切り株・雑草が散乱する廃墟のような牧場を整地し、隣接する町ミネラルタウンの住民と触れ合うゲームです。「幸せ度」というパラメータがあり、これを上げていくのが目標。幸せ度は、町の人々との親密具合、家の増築、家族が増える(結婚・出産・家畜が仔を産む)等、様々な要素で上がっていきます。

嫁さん候補としてミネラルタウンにいる年頃の娘は、以下の5人。
・カレン:雑貨屋の娘。姉御肌で酒癖が悪くて気風のいい女性。美人タイプ。
・マリー:都会から引っ越してきた本好きの眼鏡っ娘。
・ポプリ:養鶏所の娘。母親がぽわぽわしてるせいか、幼い性格。牧場仕事が嫌い。
・ラン:宿屋の娘。父親と二人暮し。ボーイッシュで元気な性格だが料理上手。
・エリィ:町の診療所で看護婦見習いをしている。ドクターとできてるっぽい。
 
レビュー
牧場の朝は早いです。6時に起きて鶏や牛の世話をしつつ、タマゴやミルクの回収。畑に出て作物に水をやってるとそれだけで昼を回ります。実がなっていれば収穫。これはもう1日仕事です。収穫の無い日は町へ出て人々と会話しつつ買い物。狙っている女の子がいる場合はプレゼントの付け届けも忘れずに。夕方にいったん家へ戻り、今度は裏山でタケノコやキノコを拾ってきます。冬なら洞窟で鉱石の採掘。そして夜、温泉に浸かって一日の疲れを取った後に就寝。
標準的な一日はこんな感じで進んでいきます。が、これはあくまでもひとつの生き方。牧場には一切手をつけず、釣りや落ちてるものを拾ってくるだけでも生計は立てられますし、いっそのこと何もせずに毎日過ごすのもいいかもしれません。ゲームシステムはそのような生き方も許容しています。働かないことでゲームオーバーにはなりませんので、現実とは違う世界を生きてみたいプレイヤーには、それもありかと思います。

仕事しなくてもゲームは進みますが、こまめに仕事をすれば収穫は上がります。努力の成果がはっきりわかるから、いつのまにか仕事に熱中しています。もちろん、お金稼ぎだけがゲームの楽しさではないんですが、女の子を口説くためにプレゼント攻勢しかけるのも、嫁に来てもらうために家を増築するのも、全てお金あっての話です。まぁそれほどシビアに金稼ぎしなくても、まじめにコツコツ仕事していれば資金は溜まるのでご安心を。あまり早く結婚しすぎちゃうと後半はイベントが少なくて退屈かも。ちなみにこのゲームでは、季節が1ヶ月で変わっていくため、1年=120日です。

総評:
牧場生活シミュレーションをベースに、町の人々との様々なイベントを見つけていく楽しさが、このゲームにはあります。町の人々は曜日と時間帯で行動範囲が決まっていますから、それを見つけて会話したり、定期イベント(季節ごとに2〜3回開催されるお祭)へ参加することで、彼らの暮らしぶりが見えてくるのはなかなか面白いです。
攻略ガイド
基本的なテクニックはマニュアルに記載されており、これ以上のテクニックは自分で見つけること自体が楽しみだと思うので、明記しません。が、序盤は指針がないと不安になる人向けにアドバイスを3つほど。
・ジョウロとリュックの2つを優先してレベルアップしておくと、農作業が楽になります。
・何度も収穫できるタイプの作物は、9マス全部に種をまくのではなく、サイコロの6の形に撒いておくことをオススメ。収穫が楽になります。
・疲れたら温泉。1時間も浸かっていれば気分すっきり。
出演声優
なし。
関連ソフト
どうぶつの森シリーズ(N64、GC/任天堂)

 

   

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