◆アクエリアンエイジ◆

 

 ● 製品データ
タイトル  アクエリアンエイジ 東京ウォーズ
発売日  2000年5月25日 メーカー  ブロッコリー
定価  6,800円 ジャンル  戦略SLG
廉価版  なし
関連商品  元ネタはトレカゲーム。攻略本あります。
   
 ● 評価
外見衝撃度  後藤圭二の瞳がくりっとしたイラストがいい感じ。
 ★★
超越世界観  東京23区オンリーの陣取り合戦です。
 キャラは何でもありですが地理は現実に忠実で、そのギャップがよし。
 ★★
声優度  固有名の与えられたキャラはよくしゃべります。
 組合わせによっては、戦闘前に会話のやり取りがあることも。
 ★★★★
演出度  一応、OPアニメがありますが・・・これだけなの?
 ★★
時間報奨  戦闘に勝つとレベルアップするので★付けましたが、
 敵も成長していくので、はまりやすい構造。
 ★
牽引力  都内23区住民なら、地元を制覇して楽しんだりできるかも。
 ★★
ゲーム性  マニュアルでも「じゃんけん」と明記しているが、その通り。
 戦闘シーンに関しては、戦術よりも運の要素が強いのでムカツク。
 ★
快楽性  マニュアルが不親切。ユニットに付くアイコンの意味が書いてない。
 セーブ・ロードも、もたもたしてる。
 ★
芸術点  元となるカードゲームがあるので、原画は綺麗。
 統制取れてないけど。
 ★★
所有価値  全然カードゲームじゃないし、オリジナルゲームとしても出来は
 よくない。プロモカード狙いでなければ、スルーしましょう。
 ★
総合評価  ゲームとして評価してはいけない商品のような気がする。

36点

   
 ● コメント
イントロ
時は21世紀初頭。地球の覇権をかけて古から戦ってきた3つの勢力「阿頼耶識」「WIZ-DOM」「ダークロア」。そして新興勢力である「E.G.O」と、異星から地球侵攻のために飛来した「イレイザー」・・・この5勢力が東京23区に集結し、戦いを始めようとしていた。

阿頼耶識に属する巫女・厳島美鈴は、たまたま助けたダークロアのティンカーベルとともに、勢力を超えた連合軍を結成する。主人公(プレイヤー)は彼女の依所であるマインドブレイカーとして、連合軍を率いて23区の制圧に乗り出すのであった。
レビュー
69個のヘックスに区分けされた東京23区を舞台にした戦略SLG(陣取り合戦)です。コーエー初期の戦略SLG(信長全国版とか三国志)を簡単にした感じ。1ターンに一回、自分の番が回ってくるので、「進軍」で攻め入るか、「探索」「募集」でパワーアップするか、「補給」でエネルギー補給をします。ときたま、相手から進軍されることがあり、その時は応戦するユニットを選択して戦闘に入ります。

戦闘シーンは3on3のチーム戦。通常攻撃、必殺技、必殺技返しがちょうど「じゃんけん」の関係になっており、読み勝つと多少の勢力差があってもひっくり返せます。ということは、弱いCPUに負けることもあるということで、これは正直ムカツキ。じゃんけんにして難易度の調整を放棄してるんじゃないの、これ?

システムの説明を一通りしたところで、不満点を列挙します。ます、ステータス確認の画面がありません。自分の勢力のユニット情報がわからない。「進軍」コマンドで戦闘参加ユニット選択の時に見られるけど、普通は個別にコマンドを用意するはず。しかも確認できても、ユニットについてるアイコン(自動発動スキル)の意味がわからない。マニュアルにもどこにも説明載ってない。戦ってみてやっと意味がわかる。デバッグ中のゲームがそのまま製品になったかのよう。

それと「探索」「募集」コマンドが使えない。2回に1回は「探したけど何もありませんでした」って返ってくる。1ターン無駄。見つかっても属性合わなかったり、ゴミみたいなものだったり。しかも取り置きできないから、その場で装備しないとやはり1ターン無駄。泣けてきます。

総評:
カードゲームの移植ではなく、元となるカードの題材(世界観、キャラ)を借りたバランスの悪いSLGです。元ネタのネームキャラ(鈴鹿御前とかラユューとか)が会話シーンでしゃべるけど、そのためだけにプレイするのはやめたほうがいいです。
一応パーティーモード(多人数戦)もありまして、じゃんけんの読み合いで勝った負けたとワイワイやるのもありかもしれません。でもそんなの入れるくらいなら一人プレイをもっと遊べるようにして欲しかった。だって人数集まればカードゲームのほうやりますよ。
攻略ガイド
戦い方知らないと、後半で間違いなくハマリます。まず、戦闘に勝つとその場でキャラが成長するので、当たり前ですが戦いをたくさんやるほど強くなります。これは敵にも言えるので、敵同士で戦わせないようにします。具体的には、敵同士が隣り合わない配置になるように進軍していきます。このとき、弱いユニットしかない勢力はつぶさないように。プレイヤーユニットのかませ犬になってもらいます。同じ理由で、勢力をつぶすときは本拠地を最後に。なるべく戦闘の機会を増やします。
「探索」コマンドは、勢力図が安定する後半まで使いません。ハズレターンがもったいないからです。
「募集」は最後まで不要。初期メンバーでラストまで行けます。

実力差があって勝てそうもない敵勢力に遭遇したら、敵勢力のエネルギーに注目しましょう。どこかに進軍して防御に回せるだけのエネルギーが不足しているタイミングで進軍すると、敵は弱いユニットしか出せないので勝つことができます。ただ敵も少しは考えてるので、うまくいけばラッキーくらいで。

終盤はイレイザー本体かWIZ-DOMとの一騎打ちになると思います。この頃になったらいろいろな場所を探索していい装備を探しましょう。江東区か中央区の湾岸あたりにSTR+11、DEF+11、あと剣のアイコンが付くパーマネントカードが出てきます。何度も掘って全員に装備させるといいです。

一度エンディングを迎えると、2周目からは他の勢力(イレイザー本体、イレイザー別働隊、ダークロア、WIZ-DOM、ケイシチョウ)も選べるようになります。他勢力にもストーリーがあるようです。
出演声優
増田ゆき、大谷育江、阪口あや、真田アサミ、沢城みゆき、氷川恭子、沢海陽子(以上、スタッフロールを目視で確認。漏れあり)
関連ソフト
信長の野望 全国版(PC/コーエー)、わがままカラミティ(PC18禁/Rune)

 

   

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