◆◆◆クマのプー太郎◆◆◆
● 製品データ | |||
タイトル | クマのプー太郎 空はピンクだ!全員集合!! それダメっす | ||
発売日 | 1996年1月13日 | メーカー | 小学館プロダクション |
定価 | 5,800円 | ジャンル | アクションすごろく |
廉価版 | なし | ||
関連商品 | 原作は、週刊スピリッツで長期連載されていた不条理4コマ漫画。 | ||
● 評価 | |
外見衝撃度 | クマプーのメインキャラがTVスタジオを収録現場に大集合! あのマンガの割にはおとなしいジャケ絵です。 |
★ | |
超越世界観 | 6階建てのデパートを昇っていくすごろくゲームなのですが、 フロアごとに様代わりする背景が楽しかったです。 |
★★ | |
声優度 | 実はフルボイスですが女性キャラ皆無なので嬉しくありません。 仕方ないのでしあわせウサギを女性キャラに脳内変換。 |
★★ | |
演出度 | フジの深夜TVでアニメやってたんでしたっけ? OPにすんごく 手間隙かけたアニメが入ってます。本編のゲームよりいい出来。 |
★★★★★ | |
時間報奨 | まぁこの手のゲームじゃ仕方ないんですけど、脱力系エンディングで 充実感とかそういうもの期待するほうが間違ってると言わんばかり。 |
★ | |
牽引力 | 先に進んだところで何かあるわけでもない。マップも、障害はランダム 配置だけどパターンは1つのみ。 |
★ | |
ゲーム性 | アイテムとかミニゲームとかあるから一応★2つ。 しかし戦略性よりアクション性が全てのすごろくは斬新・・・なのか? |
★★ | |
快楽性 | 進行を妨害/支援するサブキャラクターの出演が激しくうっとおしい。 |
★ | |
芸術点 | 原作が不条理マンガだから、バランス悪くてもストレス溜まっても 面白くなくてもいいや。というスタッフの心意気が見え隠れしてます。 |
★ | |
所有価値 | 人に薦められないパーティーゲーム。その点では貴重かもね。 |
★ | |
総合評価 | とにかく、一通りの遊び方しかできない時点でアウト。 |
34点 |
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● コメント | |||
イントロ | |||
プー太郎の家に届けられた1本のビデオ。再生してみたところ、「ドタバタハウス」という視聴者参加型TV版の紹介が始まります。この「どたばたハウス」の優勝賞品は、何でも望みがかなうと言われている「しあわせの秘宝」。これはぜひとも優勝して手に入れるしか!と決意した次の瞬間、速攻で番組会場に連れて行かれるプー太郎。既にそこにはライバルたちが待機しているのでした。果たしてプー太郎は、並みいるライバルを蹴散らして優勝することができるのでしょうか・・・。 というわけで、プレイヤー&CPU合わせて必ず4人でプレイすることになるすごろくゲームです。プレイヤーキャラとして選択できるのは、プー太郎・松村くん・双子の兄弟・ヒーン親父という4組。その他、ウェイター・車掌・まくわうりデカ・カラオケざる・しあわせウサギ・野良猫のミューといたマンガでもおなじみのサブキャラクターたちが、ゲームを盛り上げてくれます! |
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レビュー | |||
デパートのような構造のビルを1階から6階まで上がって行き、6階の奥にあるゴールへ一番先にたどり着いた人が優勝となるすごろくゲームです。このゲームで特徴的なのはスケボーによる移動手段で、パワーの強さ(他のゲームでいうところのサイコロ振る行為)はパワーゲージをタイミングよく止めることで決定します。道中には、落とし穴(はまると1フロア下の同じ位置に落ちる)やすべる床といった障害がありますが、これらはジャンプで飛び越えたり、アイテムを駆使して乗り越えていくことになります。 ゲームの大筋はこんな感じ。あとはライバルと同じマスに止まるか★イベントが発生したらミニゲームでバトル(負けたほうが前いた地点へ戻される)したり、サブキャラが登場してアイテムもらえたり体力減らされたり、そういうのがあったりなかったりします。あ、体力はスケボー使用やイベントでガンガン減っていきますけど、0になったところで死ぬわけでなく、栄養ドリンク飲んで回復すればいいです。多分、途中で0になったらそのフロアの最初に戻されるというゲームデザインを当初考えていたんだが、おじゃまアイテムで妨害合戦になると一向に進まなくなるから撤廃したんだと思われます。それくらい無意味なフィーチャー。 で、こう書くと特に不満もない普通のゲームに見えますが、全然そんなことないです。まず、ゲージ止めるのも順位争奪のミニゲームも全てがアクション、しかも難易度が結構高めなので、ボードゲームとしての戦略性が感じられません。正直、このタイミングゲージシステムで狙ったマスに止まることは不可能です。マップの先を自由に見渡すこともできないから、とにかく進んでみてそのマスにあるイベントを素直に受け入れるだけ、それ故プレイしていて楽しくない。この不条理感こそ「クマのプー太郎」だ、と狙ってやっているのかもしれませんが、それダメっす。 次に、サブキャラの登場がウザイです。最初の1回はともかく、毎度毎度つぶやきシローのような自己紹介を10秒ほどかましてくれるので、イベントのマイナス効果より登場すること自体が嫌になります。もちろん、登場演出はスキップ不可。 他にも、ミニゲームがたった4種類しかないからすぐ飽きるとか、CPUが強すぎとか、マップが一本道とか、差がつくと逆転がミニゲームの勝利しかないので大味とか、いろいろ不満がくすぶるゲームです。やっちゃったキャラゲーをひさびさに見せてもらいました。 総評: ディスク読込み関連でストレス溜まることはないので、技術力はあるほうだと思います。サブキャラの登場シーンとか、結構豪快に画面書き換わるし。でもそれだけ。 あと、このゲームの内容ってキャラクターが別に「クマのプー太郎」じゃなくてもいいんですよ。「ちびまる子ちゃん」でも「コボちゃん」でも「日ペンの美子ちゃん」でもOK。いや、美子ちゃんはキャラが足りないか。とにかく、なんか企画があったからたまたま手元にあった作りかけのスゴロクシステムと悪魔合体させました、みたいなやっつけ感が終始漂うゲームであることは確かです。 |
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攻略ガイド | |||
フロアが上がるとパワーゲージのスピードが上がるのでその点には注意。体力は0になったらドリンク飲めばいいです。休息は原則使いませんが、16t付けられた状態で体力少なかったら休息を先に取っちゃうというやりくり(小技)もあり。ミニゲームは慣れ。 | |||
出演声優 | |||
矢島晶子、佐々木菜摘 | |||
関連ソフト | |||
こちら葛飾区亀有公園前派出所 中川ランド大レース!の巻(SS/バンダイ)、モモコ120%(AC、FC/ジャレコ) |
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