◆東方珍遊記 はーふりんぐ・はーつ!!◆

 

 ● 製品データ
タイトル  東方珍遊記 はーふりんぐ・はーつ!!
発売日  1996年11月22日 メーカー  ナグザット
定価  6,800円 ジャンル  アドベンチャー
廉価版  なし
関連商品  主題歌CDあり、その他不明
   
 ● 評価
外見衝撃度  表紙は濃いアニメ絵、裏は声優さん顔写真大集合、これなーんだ?
 ★★★★
超越世界観  キャラは西遊記で世界は電脳未来。両方のおいしい設定だけ
 つまみ食いして、最後はロボット大戦です。つまり、「なんでもあり」。
 ★★★
声優度  マニュアルのキャラ紹介のページでは、声優さんの顔写真・誕生日・
 主な出演作品まで記されてます。さらに色紙プレゼントのお知らせも。
 ★★★★★
演出度  戦闘シーンはいちいちアニメがカットインします。ヤッタネ!
 ★★
時間報奨  「金斗雲でGO!!」というスペハリもどきのミニゲームがムズくて
 ちょっと泣きが入りました。
 ★★
牽引力  マップ移動部分はお使いだし、アニメ始まっても話つまらないし・・・。
 ★★
ゲーム性  シナリオ分岐が結構あるのですが、ストーリーが正直面白いものでは
 ないし、既読高速スキップもないので、一度やれば十分かなと。
 ★
快楽性  頭使わなくていいから、その点は楽ですね。
 ★
芸術点  牛魔王の爆乳がよくソニーチェック通ったなぁと感心。
 ★★
所有価値  声優さん出演作品コレクターから見れば、★4つ上げても
 いいんですが・・・。
 ★
総合評価  期待は裏切らないです。

46点

   
 ● コメント
イントロ
舞台は未来の中華風都市。漢字でかかれた原色ネオンがきらめく、例のアレ。
ある日突然、世界を管理している巨大コンピュータがアクセス拒否を始めたので、ポリス分室のリーダーである主人公はメンバーとともに調査することになります。アクションゲームのバックストーリー並みに激しくどうでもいいストーリーです。アドベンチャーゲームなのに。

メンバー構成は、主人公が孫悟空、仲間が猪八戒と沙悟浄と三蔵法師のパチモンです。三蔵法師以外は女性。他の登場人物も、菩薩様や牛魔王(女性)など。まぁここらへんは西遊記なのですが、西洋妖怪としてベルゼバブやケルベロスがモデルのキャラが出てきます。世界観無茶苦茶です。
レビュー
西遊記を題材にしたストーリーって、どうしてこうハチャメチャなんでしょう。原作からして荒唐無稽だから仕方ないのかな。

システムのほうは、チビキャラがマップ上をチョコチョコ移動して、イベントのあるところへ来ると何かしら会話が発生するという・・・初期のランスシリーズと言えばわかる人はわかるでしょう。ところどころにミニゲームが隠れてたりします。

肝心のストーリーですが、突然機能停止したマザーコンピュータを再起動させるため、設計者のボサツ博士を探す一行。彼女の居場所の手がかりを探るうちに、地獄界の大物がこの事件に絡んでることがわかってきて・・・とまぁこんな感じ。でもなんか盛り上がらない。マニュアルに紹介されているキャラが順番に顔見せしてるだけのような。ラストも強敵が洗脳されて襲ってくるのですが、実は彼いいやつだし、操っていた黒幕も単なるひがみ&売名目的のイタズラ?ってことでお咎め無し。そしてラストは全キャラ揃ってロボット大戦の見学・・・なんじゃこりゃ?

宇宙の意思でも何でもいいから、絶対的な悪が出てきてそれを退治し、カタルシスを得る展開が欲しかった。これじゃ振り上げた拳の持って行き場所がない。なんつーか、煮え切らない終わり方なんですね。

あとこのゲーム、声優の布陣がかなりわかってらっしゃるので、後のアニメ化とか視野に入れてた節も見受けられます。だがキャラデザが濃い。萌えを敢えて否定するようなこの絵柄は何だ?と思って原画家さんのHPを覗きに行ったら、ものすごいことになってました。リアルなカプ●ンキャラが陵辱されてましたよ。どうやらこの原画家さん、これでも頑張って萌えを描いたみたいです。

総評:
ADVといいつつも、ストーリーはキャラクター紹介に過ぎません。センチでいうところのファーストウィンドゥでしょうか、これは。
攻略ガイド
コマンド選択式のADV(ミニゲームがたまに発生する)なので、これといって詰まるところもありません。行けるところは全て行く、コマンド総当りでOK。
出演声優
国府田マリ子、久川綾、鈴木真仁、折笠愛、小桜エツ子、永島由子、沢海陽子、笠原留美(OPソングのみ)
関連ソフト
勝手に桃天使!(DC、PS/コナミ)、ぱにっくちゃん(SS/イマジニア)

 

   

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