インベーダー
INVADERS
LSIゲーム/学研


Written by T鈴木



FLインベーダー襲来!



日本中に「インベーダーハウス」が乱立。
コインシューターが100円玉で溢れかえる。
「名古屋撃ち」を始めとする裏技の全国的普及。
レコード、関連グッズの発売。

日本中を席巻した「インベーダーフィーバー」を体験した人はもういい歳でしょうが、そんなブームの波は、当然電子ゲーム界にも津波のように押し寄せました。
LSIゲーム版「インベーダー」としては、バンダイの「ミサイルインベーダー(ミサイルベーダー)」が始祖とされていますが、「ミサイルインベーダー」がLED(発光ダイオード)なのに対し、当然のことながら、その発展機種であるFL(蛍光表示管)でもインベーダーが発売。

「スペースアタック」(トミー)
「デジコムベーダー」(エポック)

それらと共に、FLを代表するインベーダーゲームであるのが、今回紹介する学研「インベーダー」なのです。

※ちなみに電子ゲーム(玩具)における「インベーダー」の商標を取得しているのは学研のみ(タイトーのライセンスを得ているかどうかは不明)。この為、バンダイの「ミサイルインベーダー」は商品名を変えざるを得なかったと推測される。





HOW TO PLAY


ミサイル発射!
内容はアーケード版「スペースインベーダー」に準じています。
インベーダー2匹が画面上から襲来してくるので、発射台を左右3列に動かし、ミサイルで撃ち落としましょう。
たまに現れるUFOを撃てば高得点。
UFOは画面最上段を右から左、またはその逆に横方向に移動します。

ゲームレベルは3種類から選択可能(それぞれインベーダーのスピードが変わる)。
発射台が3機破壊、またはインベーダーに画面最下段まで進行されたらゲームオーバーだぞ。







スコアの法則。



ちなみに、インベーダーは撃ち落とす場所によって得点が異なってきます。
上部で撃ち落とすほど得点が高いのですが、下2段で撃ち落としても何と0点(笑
逆に言えば、0点の位置で撃ち落とし続ければ、永久にゲームが続けられるわけです。
簡単にカンストできるようになったら、どこまで0点で粘れるか…という遊びを試してみるのもいいかもしれません(む、虚しい…)。
上部ほど高得点





低い?難易度


カンストは楽だ
ミサイルは単発でしか発射できませんが、それはあくまで同ラインにいるときであって、ラインを移動すれば連続発射することができます。
つまり右→中央→左という風に移動しながら連続発射すると、ミサイルの弾幕を張ることができるわけで、これがなかなか爽快なのです!(ちなみに操作レバーは、手を離すとニュートラルに戻るようになっているぞ)

最高得点は199点(カンストした時点でゲーム終了)。
ハッキリ言ってあっと言う間にカンストしてしまいますが、そうなったら「何秒でカンストできるか」「どこまで0点でどこまで粘れるか」というようなオリジナルルールを設けて、自分なりの楽しみを見つけるしかない!(笑
と言うか、説明書にもそう書いてあるので、制作者も何となく物足りない内容に感付いていたのかもしれませんね。





手を合わせて見つめるだけで。



画面最上段を横切るUFO。
右から出現する場合もあれば、左から出現する場合もあります。
1点…2点…とチマチマ取っていたらカンストまでやたら時間がかかるので、1機10点のUFOはかなりおいしい獲物と言えるでしょう。
狙うのもそんなに難しくないので、ぜひ撃ち落としていきましょう(て言うか適当に弾幕を張っていたら勝手に当たる)。
UFOを落とせ





侵略されるな!


侵略されたらEND
インベーダーに最下段まで進行されたら、どんなに自機が残っていようが、即ゲームオーバーです。
カンスト目前でこうなったら目も当てられないので、この状態だけは避けねばなるまい!(このときの曲がまた絶望的なのだ)






学研インベーダーファミリー。



熱心なコレクターの方ならご周知でしょうが、学研社はこの「インベーダー」の続編として、「インベーダー1000」「インベーダー2000」を発売しています。

「インベーダー1000」は「インベーダー」のバージョンアップ版。
色数が増え、キャラクターグラフィックも若干変更。
最高得点も1,000点(正確には999点)になっています。

「インベーダー2000」にいたっては、まったくの別ゲーム。
詳しくは当サイトの過去記事を参照してもらうとして、「インベーダー」というよりは、進化しずぎて、もはや「ギャラクシアン」になっています。

しかし出来としてはどれもいいので、ファンならすべてコレクトしたいところですよね。
学研インベーダーシリーズの系譜





裏技もあるぞ


「インベーダー」のパッケージ
というわけで、もはやシンプルすぎて逆に潔さまで感じられる学研「インベーダー」。
しかしこんな内容でも、当時は家庭で「インベーダー」が遊べるだけでも狂喜乱舞だったのです!
何となく喫茶店やインベーダーハウスの敷居が高かった当時の子供たちにとっては。

最後にちょっとした裏技を。
ミサイル発射ボタンを押したままにしておくと、最下段にインベーダーが来て侵略されてもゲームオーバーになりません。
しかもそのままインベーダーは消えてしまい、その後は残った1匹と対マン勝負をし続けることになります(当然もう1匹も同じように消してしまえば、発射台は誰もいない宇宙空間を永遠と彷徨うことになります笑)。
「だから何だ」と言われればそれまでですが、他にも色々と不思議なことが起こるので暇だったら試してみてね。





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