フィッシングボーイ
FISHING BOY
LCD CARD GAME/学研


Written by T鈴木





釣りゲー



釣りって言うと、男の海のスポーツ!…て感じがするのですが、男の子の定番の遊びでもありますね。
かつては「釣りキチ三平」「釣りバカ大将」なんて漫画が人気を博し、また近年でも「グランダー武蔵」がヒットするなど、定期的に少年たちの間でブームが到来するようです。
当然ゲーム界でも釣りを題材とした作品が多数登場し、「川のぬし釣り」シリーズを始め、「ザ・ブラックバス」「フィッシュアイズ」「糸井重里のバス釣りNo.1」など、いつの時代でも絶え間なく発売され続けています(特にネットフリーゲーム、携帯アプリとかでは定番になっているっぽい)。

当然それ以前にも電子ゲームで釣りゲームは登場していました。
中でも「ウォッチマン フィッシング」(トミー)と並んで、定番中の定番釣りゲーとして認識されているのが、この学研「フィッシングボーイ」ではないでしょうか(後期には本体がリールのような形をした「パワーフィッシング/バンダイ」なんてのもあったけど)。
果たして電子ゲームで、どこまで「釣り」を再現しているのか!?





意外にもディフェンス型ゲーム



魚を次々と釣り上げろ
池に垂らされている3本の釣り竿に、魚が次々と寄ってきます。
まさに入れ食い状態にある中で、主人公フィッシングボーイを左右に操り、竿に食い付いた魚を釣り上げてください(魚がかかった竿の前に行くと自動的に釣り上げる)。

平たく言うと内容はこれだけ
釣りと言うと、魚のいるところを狙ってシカケを放つ、責め責めオフェンス型ゲームを想像しますが、意外や意外、「フィッシングボーイ」はディフェンス型のゲームなのです(内容的には「バーミン」(任天堂)に近いかな?)

ボーイが釣り上げるのを間に合わず、魚にエサを取られるとミス。
またゲームBのみに登場するカニに釣り糸を切られてもミスになるぞ。

3回ミスでゲームオーバー。
最高得点は1999点となります(ちなみにミスはいっさい消えない)。





極悪ゲームB




ゲームAでもかなり難しい!
しかしゲームBはさらに極悪。
カニが釣り糸を切ろうとするばかりでなく、魚がフェイントをかけて水中を旋回するのです!(ええぇ!?

←旋回するのは左右の魚2匹のみ

ちなみにカニが釣り糸を切る前なら、魚同様釣り上げることは可能。
魚を1匹釣り上げると1点。
カニ単体なら2点。
カニと魚を同時に釣り上げると3点獲得だぞ。
たまに現れるカニがいやらしい





気軽に楽しめる佳作…か!?



「フィッシングボーイ」のパッケージ
学研の同シリーズには「サーチライト」「ぴょん吉」等がありますが、この「フィッシングボーイ」はどちらかと言うと、前者2作品と比べて、評価的には若干劣るようです。
理由はとにかく難しい!
ラッシュ時には魚が来るタイミングが計り辛いので、慣れないうちは100点行くのも必死かも。
(おまけにカニ…。魚のフェイント…。頭が変になりそう!笑)

とは言っても、ゲーム的には非常にテンポが良く、また比較的手に入りやすいので、気軽に楽しむ分には申し分ない作品だと思います。
今年の夏は「フィッシングボーイ」片手に、大海原にフィッシングに繰り出そう!(あほ





◆帰電くんアドバイス

ミスをしても、その間にもフィッシングボーイは動かせる。
魚のいることろに素早く移動させておこう。





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