バーミン
VERMIN
ゲーム&ウォッチ/任天堂


Written by T鈴木


シルバー

ゲーム&ウォッチ、シルバーシリーズ第3弾として発売された「バーミン」です。
「シルバーシリーズ」と言っても、発売当時はそのようなシリーズ名はなく、他シリーズとの差別化を図るために後日名付けられたものです。
任天堂も、ここまでG&Wが多種のシリーズを重ねるとは、夢にも思わなかったでしょう。
その最古シリーズの雄である「バーミン」。果たしてその出来はいかがなのものでしょうか?
1980年、7月10日発売。


モグラを叩きまくれ〜!

もぐらたたき

ぶっちゃけた話、もぐらたたきです。
地面4箇所からモコモコと現われるモグラを、自機を左右に動かして次々と撲殺しましょう。
「ボタン2つしかないのに、どうやってモグラを叩くの?」
ここでふと疑問に思った方もいるでしょう。
何と、プレイヤーはモグラの位置まで行くと、自動的にハンマーを振り下ろすのです。
筆者は、このバーミンを手に入れてからようやくその謎を解決し、目からウロコが落ちる思いでした(何の事はない)。
オフェンス型のゲームかと思いきや、以外にもディフェンス型のゲームだったんですね〜。

2刀ハンマーの使い手!

自機は両手にハンマーを持つ2刀流の使い手ですので、左右どちらにモグラが来ても対応することが出来ます。
想像すると、何か凄い光景ですね(笑)。
ゲーム後半になってくると、他のG&Wの例に漏れず、超スピードでモグラが迫ってきます。
左右どちらのハンマーで叩くのか。すばやい判断が求められるのです!
これがまた極限のパニック状態を生み出すのですが、それがこの「バーミン」が名作と謳われている所以なのでしょう。

余談ですが、この自機、よく見ると頭にパーマを当てています(笑)。
ほとんどのG&Wのキャラがツルツル頭なのに対して、ちょっと珍しいですね。


バーミンの操作方法


バーミン幻想

筆者にとって、この「バーミン」は幻のゲームでした。
まだ電子ゲームに関する情報が希薄だった数年前、「ゲームセンターあらし」などに登場した「マンホール」「ライオン」「ヘルメット」といったゲーム&ウォッチ以外は、そのゲーム内容さえ不明点が多かったのです。
もちろんこれを所持している友人もいなかった為、筆者にとって「バーミン」に対する幻想は年々膨らんでいき、他コレクターの「バーミンは面白い!」という声を聞くたびに爪を噛んで悔しがったものです。
近年、幸運にも1万円程度で入手することが出来ましたが、筆者の肥大化した幻想に見合う、いやそれ以上の面白さを誇るゲームであった為、大変嬉しく思いました。
「期待が膨らみすぎて、実際に遊んでみたら何のことはなかった」
電子ゲームに限らず、こういったことが殆どだと思いますが、たまに予想を覆されると殊のほか嬉しいですよね!?



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