隠し部屋へようこそ vol.13


けんちゃま取材を受ける。

関東のアクアショップ、ビーストの紹介でFM誌の取材を受けることになってしまった。
なにやら古代魚以外の大型魚の特集でということらしいのだが、
うちでいいのだろうか。
うちはシクラソマばっかりで大型魚と呼べる魚はいないかもしれませんよと言ったのだが。

そもそも古代魚以外の大型魚って?
大型ナマズやアイスポットシクリッドを想像しておられるのではないだろうか。
何センチ以上は大型と呼べるのだろう。
小型魚は10cm以下、10cm〜15cmは微妙だ(笑。
15cm〜30cmが中型、それ以上は大型なのかなと個人的に思ったりもする。

個人的にはこういうことはものすごく苦手である。
取材と言われて、過去数度あったことはあったのだがまともに話せた記憶は皆無である(苦笑。
メーデーの時にテレビ撮影されたテープは使えませんと連絡があり本番では流れなかった(爆。
しかしシクラソマ仲間の交流やサイト運営のことを考えると何かの役に立てるのではないかと
承諾した次第である。



ということで4月11日、午後六時にFM誌のSさんがやってきた。
大きなかばんを二つ抱えている。
ひとつ持たせていただいたがかなり重い。
こんなものを持って電車で移動されているというのは、本当にカメラマンも大変な職業である。

部屋へ案内させていただくと、『これは撮影がしやすい、助かります』とまず褒めていただいた??

ではまず『インタビューの方から……』
来た!
駄目ですな……
自分の頭の中にある言葉がうまくつながって出てきません。
すいません、私、きちんと話さないとというプレッシャーが強すぎるんです。
アクア歴などを簡単に話していると、フグりんとまおちゃんがやってきた。
少し時間は早いが、本音を言えば助かった(笑。
フグりんにシクラソマの魅力について語りなさいと命令(笑。
適当にお茶を濁して、ホームページの存在を説明して、だいたいこんな人間ですと適当に書いてくださいと
お願いした。


いよいよ撮影の開始である。
『メイン水槽はどれにしましょう?』と質問され少し悩む。
私のメイン水槽と言えばアルゲン&レガニィの120cm水槽なのだが、スタンド式のフラッシュ
ビファやボコの成長著しく、立場は逆転しているようである。
結局、ビファ&ボコの90cm&60cmワイドの水槽をメインでお願いすることにした。

そうこうしているうちに三四郎君も応援登場。
相変わらずさわやかである(笑。
フグりんがカメラマンさんとキャラがかぶっていると突っ込む(笑。

水槽のガラス蓋と照明の間に小型のフラッシュみたいなものを何個も挟みこむ。
ガチャガチャと音がして、見慣れぬものを載せられたシクラソマたちは硬直している。
ビファは隅っこから出てきません。ボコは斜めで身体が反っています(笑。
しかし撮影って凄い光量で撮るんですね。
カメラのフラッシュ&水槽の上に置く小型のフラッシュ、そして床に立てて使うフラッシュ。
私たちのただのデジカメで撮ったら真っ白けになってしまうんではないでしょうか。
シャッターチャンスをひたすらに待つカメラマンさん。
当然だろうがカメラを構えている間はしゃべったりしない。
凄い集中力である。
その集中力を殺ぐかのように、こっち側では御バカな会話が全開である(笑。

大型魚という特集にも関わらず、すべての魚を撮影してくださっている。
とてつもない長い時間が流れているように感じた。


ギャラリィたちはすでに飽きてきたのか、腹が減っているのか、私のデジカメで撮影するとこんな風になってしまった。
大人しくなっている(笑。
ビビル魚たちに好物の餌を少しずつ与えることで撮影に協力。
本当は邪魔していたのかもしれない(笑。

結局終わるまでに三時間ほどかかりました。
主役はクラウンテトラになっているかもしれない。
120の規格水槽でこの大きさになってくれたクラウンであるが
現在は飼育者のエゴにより、60ワイド水槽に閉じ込められている。
こんな写真を載せたら、お叱りの声が聞こえてくるのではないかと
心配だ。

Sさんを交えて、飯でも食いましょうと近所の焼き肉屋さんへ。
最近はFM誌の方も毎月買わせて頂いているので、
撮影の裏話や、最近のアクア事情などを聞かせてもらう。
ディスカスなどは撮影が非常に難しいらしいです。

シクラソマは徐々に人気が上がっているらしいが、
やはりまだまだマニアックな世界であることに変わりないようだ。
FMでも盛り上げてくださいとお願いした。
今夜のうちに京都へ移動されると言うことなので10時半ぐらいにお開きとなった。
もっともっと仲良くなりたかったのであるが、名残惜しい。
フグりんの金をかけたというチューンドレガシーにて大阪駅まで送ってもらうことに。
帰り道では写真の撮り方について講義があったらしい。
私も聞きたかった……

さて、どういうものが出来上がってくるのか?
シクラソママニアではない人が見ても、きっと面白くないんだろうなとか
いろいろ心配はありますが、
ひとりでも多くの人にシクラソマを知ってもらい、その中でひとりでもシクラソマを飼ってみよう
と思う人が出てくれますように。