差出人: Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp> 送信日時: 2019年6月2日日曜日 22:48 宛先: 件名: RE: 老後なる未来計画 森さん、 AIは従来の技術革新と本質的には変わりないと思います。T.A.Edisonの本でLinotypeという印刷技術の事が書い てありました。これは活字拾いを不要とする技術でその導入に植字工の団体は当然反対しましたが、導入が進んだ 後は仮令金をもらっても誰も活字拾いなどやりたがらなかったと書いていました。同様な事は日本で明治の始めに 当時岡蒸気と呼ばれた汽車の導入に駕籠かきの団体は反対したけれども一旦走り始めると忽ち駕籠かき業は消滅 しました。金を貰っても誰も乗りたくもないし、担ぎたくもないですね。沖縄が祖国復帰した時、海運会社は大幅な 需要を期待しましたが既に時代が航空旅客になっていたため実現しませんでした。 AIも全く同様にそのために消える職業は誰もやりたがらない機械的な仕事だと思います。現に私達はe-mailも公 式文書もHP作成もすべてPCでやっていますが、それ以前即ち私の会社勤務時代には客先に出す文書は字の うまい人に清書してもらいました。清書とか写図などは活字拾いと同様に消えてしまったものですが今大金を貰って も誰もやりたくないだろうと思います。 売文業者の書くものは注意して見た方が良いと思います。目立ちたい気持ちがあるのでついつい大げさな書き方を してしまいます。 AIはあくまでも手段です。それに対して人はあくまでも目的です。人に認められ、褒められるのは嬉しいけれども 機械に褒められてもうれしいとは感じません。経済学から言えば機械は物の生産と流通の手段としては有効ですが 消費と需要創造の源は人間です。生活保護や最低収入の保障は人道上当然ですが経済的には需要創造のため に必要不可欠です。森さんが示された文書のように、能力の違いで社会を分断するような格差社会になったとしま しょう。貧乏人が大半の国の購買力は当然低いので、AIの生産物を一体誰が買うのでしょうか。交換経済では国民 総生産=国民総支出=国民総所得なので需要が最大となるのは国民所得が完全に均等な時です。社会的格差は 即ち需要の減少でありGNPの縮小に他なりません。 引きこもりの中高年が60万人もいるという現実はそれだけで日本経済の縮小です。それ以上に社会的損失、人的 不幸です。人間の知性の特質上一人の不幸は万人の不幸です。その現実をしっかり解明し、解決する事が国民の 将来を開く事になると思います。 市吉 修 From: etsuromori@jasmine.ocn.ne.jp [mailto:etsuromori@jasmine.ocn.ne.jp] Sent: Sunday, June 02, 2019 1:21 AM To: 'Osamu Ichiyoshi'; '市吉修' Cc: Subject: RE: 老後なる未来計画 市吉さん 日経新聞の記事です。AI社会が将来に与える変化を予測した小論文です。 森 悦郎 From: Osamu Ichiyoshi <osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp> Sent: Saturday, June 1, 2019 11:29 PM To: etsuromori@jasmine.ocn.ne.jp; '市吉修' <ofsuarmu@gmail.com> Cc: Subject: 老後なる未来計画 転送歓迎 配信無用の方はお手数ですが返信願います。本MLは会員の紹介により加入する会員の自主研究会です。返信 または全員へ返信により意見交換をお願いします。二十一世紀世界研究会とは「人が全国どこでも働き、生涯豊か に生きられる世界」を提案し研究する会です。研究しながら理想の二十一世紀世界を実現しましょう。 老後とは未来なり よく老人には未来が無いという人がいますが、両親を最後まで見届けた経験から私は思います、老後とは未来なり 。両親の死の直前まで私は両親はまだまだ生きると思い込んでいました。金さん、銀さんの姉妹は百歳のお祝いに 市から金一封が贈られた時、使い道を問われて老後のために貯金しますと答えていました。老人は未来が無いと思 えば気持ちが過去ばかり向いてそれこそ本当に未来が無くなります。老後は未来なりという考えに立てば老人は 未来への最先端にいる事になります。 私は両親と暮らしている時にこの感覚を次の短歌に表現しました。 生きている間は人生の半ばなり いかに齢を重ねつるとも 老人が重ねて来た人生経験は未来への指針になります。老人こそ未来を目指すべきではないでしょうか。 豊かな老後なる未来社会 年金や医療費などの社会保障費の増大が社会的課題である事は確かです。それに必要な費用の見積もりは現状 に基づいた試算によるのでしょう。現状では平均的に人生の最後の10年間を介護や看護を受けながら病床で過ご しています。これを単純に未来に延長すると社会保障費の増大が大きな社会問題になります。なにより当人にとっ て不幸な人生です。 私達にできるのは現状を変える事ではないでしょうか。仮に健康寿命がうんと延びるとしたら超高齢化社会の問題 の多くは消滅し、万人が明るい未来を享受できる社会が実現します。 健康寿命は伸ばせる 現代日本人の健康問題の主たる原因は栄養過剰と運動不足ではないかと思います。私は以前米国に行く度に 太っちょが多いなと思いましたが、今は日本も似たりよったりになりましたね。現代日本の健康問題の根は豊かさ そのものだと思います。その問題解決法として私なりに心がけている事を以下に述べます。 (1) 食事は箸を置いて噛む 手に箸を持っているとつい早食いしてしまいます。箸を置いて噛む事に専念すればその間に脳の中枢が働いて満 腹してしまいます。 (2) 食べ物は完食する。 果物や野菜の皮はむきません。たわしでこすれば十分です。人々がじゃがいも、ニンジン、ゴボウ、大根などの皮を むくのを見ると勿体ないと感じます。バナナの皮も電子レンジで加熱したら食べられます。まさに食物繊維そのもの です。魚は頭からしっぽまで骨ごと食べます。エビも跡形も残さず完食します。 (3) 体操 毎朝ラジオ体操に始まり、四股50回に終わる一連の体操を工夫してやっています。体操の利点は何時でも何処で もやれる事です。 (4) 足車と自転車の活用 歩くのは健康に良いけれども遅すぎます。私は足車か自転車で何処にでも行きます。歩くに比べると自転車を使え ば遥かに行動範囲が広がります。 未来計画 10年前会社を定年退職した時に色々計画しました。どれも進展していませんが今後とも追求したいと考えています。 [1]エネルギー自給 日本は地下資源こそ乏しいが地上資源は豊かです。国土は全体として大森林の中にあります。基本的にはエネ ルギーの自給が可能なはずの国です。 http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/Study%20of%20the%20way%20for%20self%20supply%20of%20natural%20energy%20for%20Japan.htm セルロースを臨界状態に置いて糖化する技術があるそうです。それが実用化できれば日本は石油を輸入する必要 も無くなり、林業と農業により永続的なエネルギーの自給が可能になります。 [2]食糧自給 明治の開国まで日本は完全自給でした。その頃の何倍も産業力が増大した今日日本は食糧自給は十分可能だと 思います。 今日本には中高年のひきこもり人口が約60万人にも上るそうです。当人達の感じている疎外、不安、絶望感が先 日川崎市で起きた痛ましい大量殺傷事件の原因だと思います。当人の人生はもとより社会的な生産力の損失も測 り知れません。 いびつな形で外国人労働者を入れる前に国内で遊んでいる労働力の活用が必要ではないでしょうか。 [3]自主防衛 日本は米国からF35戦闘機を2兆円買おうとしているとの記事をインターネットで読みました。それだけの金があれ ば国内の多くの社会問題は解決できるのにと溜息が出てしまいます。 前世紀には中国や米国の力を過少評価して戦争に突入し、今世紀には反対に過大評価して膨大な無駄使いをし ていると思います。中国大陸や広大な太平洋で戦争をやるのにくらべれば、日本の領土の専守防衛は遥かに容易 です。防衛技術の研究をしっかりやり、それを実施すれば日本だけでなく世界の安全保障にも大いに役立ちます。 核ミサイルを発射元に返す技術については http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/A%20Space%20System%20for%20Peace%20and%20Security%20of%20the%20World%20for%20SNESAT%202019%20at%20Sagamihara.pdf 上の研究は来たる6/12に相模原のJAXAで行われる研究会で発表予定です。 [4]福祉技術 (1)電子眼 画像をペンでなぞり、ペン先の光センサーで感じる光度を音に変換する。盲人が実質的に音で見る事ができる。 (2)階段を上り下りできる車いす (3)衝突防止付き自動車 (4)超小型自動車 これらは高齢化、過疎化社会に役立つ事を目指します。 [5]学問立国 本来学問研究に資格はありません。大学は学問の府といわれますが、それなら入学試験は止めたらどうでしょうか。 学問は結果が勝負であり、能力は問題ではありません。大学間の教育過程を共通化し単位互換性を確立し教育と 評価をしっかり実施すれば、能力とやる気の無い学生は自然に淘汰され、また条件に応じて大学間を移動する事も できるようにできるのではないでしょうか。 同様に仕事の上で必要な各種の資格を取得するに至る多様な道を整備する事を提案します。教育とは教える事、 学問とは学ぶ事であり似て非なるものです。教育は人を学問に導く手段ですが、明治の学制以降の日本は手段た る教育が目的と化して学問が疎かになっていると思います。 [6]地域社会の復興 明治以前の日本は各地の村、町、惣、結、講、親族等何重もの地域社会がありましたが明治維新の中央集権化で あらかた崩壊しました。それに代わるものが会社、家族でしたがその共同性も今はあらかた崩壊し現代人は自由で ある代わりに孤独です。それは老後には特に甚だしくなります。 日本各地の子供食堂や託幼老所は地域社会の機能を果たしています。日本の自治会、学校のPTAなども活性化 すれば地域社会の復興です。その他各種の学会、研究会、NPOなども有力な地域社会ではないでしょうか。 学校の先生の超多忙が問題になっていますが学校は定時に閉門し生徒のクラブ活動等は地域で行うのがよいの ではないでしょうか。 現在人口減少が進んだ地域では選挙の立候補者がいなくて定員割れしている場合が少なからずあります。間接民 主制も成り立たないなら地域社会存立の危機ですね。 他方都会には引きこもり中高年だけでも60万人がいると言われます。それらの人々が土を耕す事により自己を復活 し自立の道を得る可能性があるのではないでしょうか。 [7]直接国際交流 北朝鮮の核兵器の脅威には対抗せざるを得ませんが、その国民とは交流したいと考えます。最近の米国のイラン 対策を見ると人為的に緊張を高めている気がします。国際交流の障壁は正に各国の政府ですね。政府の妨害に 関わらず各国の国民が直接交流する場が欲しいですね。オリンピックの表彰式では国歌吹奏は止めて、優勝選手 の好みの音楽を奏すればよいのではないでしょうか。スポーツで競うのは自己研鑽と相互交流及び親睦の場として 行うのが本来の姿であり、国家の威信云々はスポーツ道の邪道だと思います。 以上欲張って色々書きました。現実を見れば我ながらほら吹きだと思いますが、関心のある方はご連絡下さい。 共同で研究しましょう。 ********************************* * 市吉 修 Osamu Ichiyoshi * 二十一世紀を楽しく生きよう会 * Human Network for Better 21 Century * http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/ *************************************