差出人: OsI
[osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
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宛先:件名: 自立エネルギー研究会の提案
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提案、
自立エネルギー研究会を提案します。
趣旨
発生から既に一年半も経つのに福島原発事故のため帰宅の目処が立たない人々が多数おられ、無残な状態の原発を無事に廃炉にできるのか誰も知りません。政府の原発0目標は姿勢が定まらず、国民の不安は深まるばかりです。火力発電のために化石燃料の輸入が増えて国際貿易収支は赤字に転落しましたがこのままでは貿易赤字は永続しそうです。
上の問題を解決するには脱原発、脱化石燃料の筋道を明確に示す必要があると思います。政府は強力な既存の電力ロビーに支配されて有効な政策を取ることができません。ここは私たち市民がやるべき仕事ではないでしょうか。
私が調べた範囲での筋道
[1] 森林資源を活用した地域Cogeneration
(1) 村の発電及び温水供給所
今年の夏に
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木質チップを原料にしてガス化を行いガスタービンエンジンにより発電と摂80度の熱水を得て元気村に供給している。
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発電端電力 ;
115(KW)
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バイオマス量 ; 125Kg/hour, 1.5
ton/day, 450ton/年
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運転時間 ; 12時間/day, 300日/year
詳細は下記URLをご覧下さい。
http://www.city.chichibu.lg.jp/menu1480.html
ここから得られる一つの目安は
<A> 年間500トンの木質燃料で約100世帯の村の電気と熱を自給できる。
(2)日本全国では
日本の森林資源は
森林面積 2,487万ha 内 人工林1,036万ha
年間成長量 10,000万m^3 8,400万m^3
年間木材生産量 1,671万m^3 1,400万m^3
山が健康を維持するには日本は毎年少なくとも5,000万m^3の木材を生産する必要がある。
(参考文献 梶山恵司、日本林業はよみがえる、 日本経済新聞出版)
ここから得られるデータとして2,500万m^3, 約2,000万tonを燃料にすれば
<B> 日本全国で約400万世帯が森林資源で電気と熱を自給できる。
このデータは木材資源についてのものですが燃料としては枝葉、樹皮も利用できるのでその倍程度が利用できる可能性があります。
<B’> 日本の地方都市や町村は森林資源で電気と熱を自給できる。
[2] Biomass燃料
7/21に野尻湖の総合環境研究所(026-255-6640)に地域完結型燃料システム地域循環型Biomass活用システ
ムの見学に行きました。
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ここは稲ワラ、籾殻、高粱、生ゴミ、とうきびの茎、葉、生ゴミなど非食料植物からEthanolすなわちエチルアルコールを作っています。これはガソリンより熱量が約70%ですが同様に自動車を始めとする内燃機関の燃料に使用できます。
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日本のエチルアルコールの賦存量は約653万KL. 日本国内のガソリン使用量は約6,000万KL.
[伊熊 最新バイオ燃料の基本と仕組み 秀和システム] すなわち
<C> 日本のエタノールの賦存量は現在のガソリン総量の約10%である。
[3] 風力
赤道地域の太陽エネルギー密度250W/m^2と高緯度地方の密度の差に起因する風は最も普遍的なエネルギー源であり無尽蔵と言っても良いPotentialがある。詳細は下記URLをご覧下さい。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%A2%A8%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB#.E6.A6.82.E8.A6.81
特に日本は海岸線が長いので浮体を用いた洋上発電が有望である。九州大学を中心に進められている博多湾プロジェクトなどに見られるように既に本格的な実用段階に来ている。
http://www.f-energy.jp/case_wind3.html
以上より得られる見通しは
<D> 日本は洋上浮体風力発電により必要な電力を自給できる。
[4] マイクロ水力
これも日本は全部活用すれば現在の日本の総電力を自給できると言われています。
[5] 蓄電
従来電気は蓄積できないのが欠点でしたが最近の電気自動車(EV)に見られるように電気は蓄積できるもの
になってきました。それでも今の電気自動車は満タンでも走行距離は高々200km, 充電に要する時間は数
時間です。
以上より次の筋道が成り立ちます。
< 日本のエネルギー自立の筋道>
日本の地方は村の木質Bio発電所が電気と熱を供給できる。大都市圏の家庭や産業施設は洋上風力発電所が必要な電気を供給できる。太陽光発電は余剰分があれば昼間に、従来の商用発電は夜間に電気自動車や固定二次電池に蓄電して必要な時に使用することができる。自動車は電気とガソリン・エタノールのハイブリッド車にすれば従来と同様に近距離にも遠距離にも使用可能である。日本は原発0どころか化石燃料が枯渇しても完全にエネルギー自給が可能である。
以上は極めて粗い論理です。これを詳細に、すべて裏付けのあるデータによって実行可能な筋書きにする研究会を提案します。筋道が成り立てば日本ばかりでなく世界にもそして取り分け研究した私たちに新たな道が開けるのではないでしょうか。
ご興味のある方はご連絡願います。
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市吉 修
Osamu Ichiyoshi
二十一世紀を楽しく生きよう会 Human
Network for Better 21 Century
http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/
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