差出人: OsI [osamu-ichiyoshi@muf.biglobe.ne.jp]
送信日時: 20171021土曜日 17:17
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RE: 衆議院総選挙の争点について; 外交、防衛, 幼児教育

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外交、防衛

選挙前から私が予想していたように安倍氏や日本のこころの中野氏は北朝鮮の脅威を煽り、米国

とのつながりを強調し、しかもそれが選挙運動として効果を上げているようです。

 

宇宙技術を駆使すれば北朝鮮の脅威は取るに足らないものであるのは明らかですが、それを知

ってか、知らずか1960年代の感覚での訴えが効を奏しているようなのは国民の水準もまた

そこにあるという事でしょう。安倍氏が「北朝鮮のミサイルは始めから終わりまで把握していた

」という意味が不明瞭です。それが「いつでも落せる」というのならそもそも北朝鮮の脅威は無

い事になります。

 

衛星通信技術者の端くれとして私が行った技術検討の結果は先に報告したように21世紀の今日

前世期の遺物たる核戦力の脅威は最早無いか、無いようにできるとという事です。

http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/Do%20not%20be%20deceived%20by%20polititical%20anachronism.html

 

問題は米国からバカ高い金を出して導入している日本のミサイル防衛システムがどういうもの

なのか、という事です。この点私は情報が無いので御存知の方があれば教えて下さい。

 

また米国の技術水準にも私は少々疑問を抱いています。例えばカリフォルニアの山火事の大惨事

です。おそらく四国全部が燃え尽きたくらいの惨事だと感じていますが、数多くの衛星を有して

いる米国でその早期発見が為されなかったのには驚きと怒りを感じます。軍事的にはメートル単

位の精度の地上監視網を持ちながら自国の山火事の早期発見すらできないとは何たる失態でしょ

うか。

オーストラリアでも毎年大規模な山火事が発生し、今年はスペインでもありましたが今日の高度

な宇宙技術が活用されていないのは歯がゆい限りです。

 

安倍氏は世界最強国の米国と軍事同盟を強化すれば安全だと考え、そのために日本国憲法の9条

を変えようという訴えだと思いますがそれは時代錯誤の極みだと思います。

ベトナム戦争に自衛隊を送らずに済んだのは憲法9条のおかげです。隣の韓国は米国に従って

ベトナムに派兵しましたが、当のベトナム人からは忌み嫌われていました。そういう状況を示す

サイゴンのバーでの一場面を雑誌で読んだ記憶があります。

 

日本は宇宙技術の開発を進めて、全地球的観測網と専守防衛技術を整備して行けば米国に頼らず

とも自主防衛は可能だと思います。宇宙からの常時監視で周辺諸国の動きを把握し、受けた

ミサイルは発射元にお返しできるシステムを確立すれば何を怖れる事があるでしょうか。むしろ

愛国心を売り物にしている安倍氏や自民党が日本の国土を只で米国に提供して恥とも思わないの

は彼らの愛国心や如何。

 

大国に頼って国を守るというのは帝国主義時代の考えです。いつでも自分の国は自分で守る他

ありません。安倍氏お得意の「地球儀を俯瞰する積極的平和主義」を私は安倍氏とは異なり、

「世界の民と直接連携して」世界平和を守り、貧困を撲滅し、繁栄をもたらす政策として訴え

ます。

 

幼児教育

自民党と公明党の公約の一つの目玉は「幼児教育の無償化」です。これは某米国の経済学者の説

「教育投資は何倍もの成果を生む」というのに基づいているのかも知れませんが、その考えには

私は納得できません。私は山国育ちで7歳で小学校に上がるまでは集合教育というものは全く知

りませんでした。幼時は父母が農作業をする傍らで妹達と遊び、少し大きくなってからは近隣の

同年輩と山や川を駆け回りました。

私が後年学校で習った数学、物理、化学、生物、音楽、文学、社会そして専門に選んだ工学その

他ありとあらゆる学問はこの幼児の原体験に基づいています。

三千人の父と言われる我が郷土の石井十次の方針「十歳までは茶臼原の大自然で十分遊ばせる」

に私は全く同感です。

 

安倍氏と自民党、公明等の主張する「幼児教育の無償化」は幼児から子共を集合教育の桎梏に投

げ込み、自然と隔絶した人工的な人間を生み出すだけだと思います。私は日本の親達が子共を学

校のほかに学習塾に通わせるのはわざわざ金を使って子供を「勉強嫌い」にしていると感じて

いますが、自民党、公明党の公約はそれを更に甚だしくするものだと思います。教育学の原本

「エミール」を著したJ.J.ルソーに習って「自然に帰れ」と訴えます。

 

日本の欠陥は社会の縦割り構造にあると思います。世代間の断絶もその一つの現れです。そこで

老人ホームと託児所を一つにして老人と子供が共に過ごす場を拡張すれば、既存の施設を利用し

て安価に、早期に大きな成果を上げる事ができると思います。自分も老人となった今、子供達に

伝えたい事は数多あります。

子共は老人から過去の遺産を受け継ぎ、老人は子供に未来の希望を託す事ができます。

私の経験から思うのですが親しい老人の死ほど子共に人生の真相を教えるものは無いのではない

でしょうか。死を知れば生の有難みが分かり、ぐれる子供、道を誤る青年はいなくなるだろうと

思います。

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* 市吉 修   Osamu Ichiyoshi                    

* 二十一世紀を楽しく生きよう会                   

* Human Network for Better 21 Century      

* http://www5e.biglobe.ne.jp/~kaorin57/     

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