初心者からの囲碁日記

GBA編(?)・7
囲碁のお買い物
 

夫の自転車熱に付け込んで(?)盤と石を買ってもらうことになった。
一番安いやつ、と言っていたのだが、「ヒカルが買ってもらったやつ位の値段までなら出してもいい」と言われたので、ちょっと喜ぶ。

でも、石はともかく碁盤は、Macでマスを作って、プリントしたやつをただの板に貼りつけるだけでいいとさえ思っていたので、なんでもいいつもりでいたのだが、

「足付きがいいな、足付き足付き。」

という夫の言葉を受けて、「足付きの中で一番安いやつ」に格上げする。

足付き碁盤の値段っていくら位?

こういうときは、ネットで検索ができるというのは便利だ。いくつかの碁盤屋さんのサイトを見たが、いろいろなようで。厚み・材質だけじゃなくて、碁盤屋さんによっても扱っているものの感じが違うみたい。似たような碁盤でも、お店によって表示価格に開きがあったり(何かがちがうんだろうなあ)、安いのは折りたたみ入門セットだけであとは高いのしかなかったりするところもあった。
うーん。どういうのがいいのかさっぱりわからない。

おお、そういえばネットオークションで買ったという人もいたな。
オークション覗いてみて! と頼み、見てみる。こちらもピンキリ。1000円からウン十万まで。
中古は? と見ると、確かに安いのだが、「これはいくらなんでも、汚なすぎだろう」というものがちらほら。『何かが宿ってそう』というより、『状態が悪すぎます』って感じ。(byなんでも鑑定団)
こういうのってアレかなあ、おじいさんかなんかが使っていたのをテキトーにほっぽらかしといて『場所とるから、売っ払ってしまおう』ってんで出したかんじかなあ。どこぞに下取りに出すよりオークションならちょっとは高く売れるとふんだのだろうか・・・てな邪推をしてしまう。

見ながら夫が「やっぱ新品にしよう、新品。」と言う。

ここで、「新品足付きの中で一番安いやつ」にさらに格上げ。

「箱は? 碁笥は?」

さすがに箱はいらん、と答える。碁笥は・・・実はアテがあるのだった。四角い碁笥と同じ位 の大きさの、黒い重箱が二つ。
葬式のときに出された『おこわ』(黒飯という)を入れていた重箱なのだ。(赤飯の小豆のかわりに黒豆で色付けしているのです。あんまり黒い色は出ませんが)

縁起悪〜

しかしこういうものは、使い道があんまりないので、こういう所で使いたいのです。捨てるわけにもいかないし。ちょうどいい大きさで、しかもちゃんと重箱なんだから。

それにしても買い物になるとなんだか、夫の方がはりきってないか?(私も嬉しいが)

ネットで検索した中で、色々なタイプが載っていて、安いのもちゃんと写真付きで紹介されている碁盤屋さんが印象が良かった。たとえちゃんとした碁盤屋さんでも、本榧何寸ウン(十)万のだけ写 真付きで、「他にも色々あります」なんて書かれているだけだったら、『他にも色々』の方を探している者にとっては「色々って・・・」と途方に暮れるだけだと思うのだが。

ネットで注文というのが、手っ取り早いのかもしれないが、私としては
「見てみた〜い!」
という気持ちがあったので、都内にある碁盤屋さんに行くことにした。
夫は、「そういえば、四ッ谷三丁目で見たなあ」と言い、私は、銀座に打ち合わせに行ったときに見かけていたお店があったのだが、なんとなくネットにホームページを公開していた青山碁盤店(でも新宿)に行ってみることに決めた。

そういえば、質屋というのも選択肢に一瞬上がったが、なぜか却下。質屋を利用したことがないので、却ってどこにあるのか分からないのです。



新宿で目指す店はすぐに見つかる。入り口は大きくないが、怪しい店ではなさそうな感じ。雨がぱらぱらと降ってきたので「ぱっと買ってぱっとかえろう」と夫に促されて店の中へ入る。
こういう所は、おじさんとかおじいさんとかがやっているものだとなんとなく思っていたので、意外と若い人が出てきたので(こっそり)驚く。

「えーと、ホームページに出ていた、安いやつを・・・あ、これだ」棚の中で目の前にあった碁盤を指差す。

碁盤・新かや2寸・1万9千円。

「これは最近よく出るんですよ。ホームページに書いてあったかな? 足が取り外せるようになっていて、卓上でも使えるようになっているんです。」裏返して見せてもらうと、滑り止めが裏側の四隅に付いている。でもいいや、このまま使うし。

「あと、石なんですけど。厚さってどんな感じなんでしょう。・・・初心者なんでどんな感じがいいのかわからないんですけど。」
「厚さはほとんど好みの問題だから・・・。じゃあ、ガラスの『竹』なんかがいいんじゃないのかなあ。」
石を出して見せてもらう。うん。多分これでちょうどいい感じじゃないかなあ。持った感じは好みかも。

ガラス石・竹・5000円。

「碁笥はどうします?」と聞かれて、「大きさが丁度いい重箱があるんですよ。」と答える。ちょうど2つあるので、使おうかなあって・・・って説明しているそばから、夫が碁笥を指差して「奥さん、これは?」と言っている。

えーっと。・・・買うの?

・・・・・・

・・・・・・ 「これもください。」

碁笥・特大・5800円。

『ヒカ碁』の影響で、やはり囲碁の道具も買っていく人が多いらしいです。「アニメ」と言っていたので、やはりアニメのほうが影響力が大きいのかしらと思ったり。
「最近碁会所に通い始めたんです。」と言って、「随分本格的に始めたんですね」
とにこやかに言われてちょっと照れたり・・・。

乾いた布で手入れしてください、とか水はだめ、とか聞き、 「石を打つと、柔らかい木なのでへこむこともありますが、気にしなくて大丈夫です」 と言われましたが、大丈夫です。へこむほどまだ強くなんて打てません。
それから世間話もちょっとして、帰ってきました。

やっぱ部屋に碁盤があるのっていいよなあ
なんてヒカルの真似をしてみたり。でもちょっと大きいよね。
置く場所も考えなくちゃ。部屋のスペースがなくなる。(ヒカルの部屋って結構大きいんだな。)
珍しく写真です。買い物の成果。
総額2万9800円。
サービスでいただきました、ゴザ。(いや、畳?) と使う筈だった重箱


 
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