第153局・
一歩前へ!
  御器曽七段が思った通りに、私もすぐに激しい戦いが始まるものと思っていました。

でもそうはなりませんでしたね・・・

勝ちにいったということなんでしょうか・・・

『ヒカルの碁』では、勝ち続ける主要人物の対極に位置するように負けていく人の心情を随分としっかり描いている様で。だからヒカルやアキラが引き立つのでしょうが、なんというか、

負けた方の後味が悪そうな感じってマンガなのにリアルすぎ。

以前出た女流棋士は、「私ってもしかして才能ないんじゃないかしら」
とプロを 辞めた方がいいのかもと真剣に考えてしまいそうなほどガックリきちゃってたし(マジで考えちゃうかもよ)、ガックリきたといえば
アキラに負けて「一生勝てない」と、戦う意欲さえ無くしてしまったような石原プロがいたり。

対局後が爽やか(?)だったのは萩原九段ぐらいでしょうか。でもあの後一杯呑んでグチでもこぼしたんでしょうか?


御器曽七段も例にもれず、そんな感じでした。でも、この人が改心して悔しさをバネに・・・なんて考えられない!

この人だけは、今後も如何無く小悪党ぶりを発揮してもらいたいものです

そしてヒカルが誰でも知っている人気棋士になったあかつきには、ヒカルの名 を使って金儲けをたくらむのさ〜!(それはどうかと思うが)

 「またあんたか」
 「またキサマか」(チッ)
 「懲りないみたいだな」
 「フンッ」

憔悴しきったような顔のまま終わるなんて 御器曽七段らしくない。
「フンッ 」(このナマイキなガキが!)←心の声(想像)『ガシャン』で立ち去るしかないですよね。アキラに負けた棋士も悔しそうでしたが。


あー、ところで、関西棋院。
物語のなかで、日本には日本人棋士しかいないように描かれているのと同様に棋院も、物語の中では基本的には日本棋院として統一されているという設定になっているのかと思っていました。

ここを現実と同じにするなんて、

意外。(そうでもないのかなあ・・・)