針塚
『針塚』
 『針塚』 建立者のことば
 新天地、北海道で一旗あげようと希望を抱き、札幌で開業した先輩諸先生、針に対する宿題であります針塚に思いを寄せ一世紀になります。

『和裁業者が針を大切にするのは当然のこと、折れたり曲がった針を年に1度(2月8日)業者の針供養の日として毎年盛大に供養は致しておりますが、供養の後の針の始末については皆目わからず神社におまかせの次第でした。戦前戦後、和裁一筋に安定生活をして今日の繁栄の基であるのは実に針一本のお陰であります。常日頃、針塚に対する思いは当然のことです。
 先輩諸先生より受け継いだ技術と願望であります。針塚を我々の手により建立することは誠に有難く、私達にとりましては先輩に対する感謝の念と、支部の今後の基礎と技術を後世に残すものです。支部全員の賛成を得て、創立70周年(昭和62年5月)の前年に建立できましたことは感謝にたえません。』


                建立者代表 札幌支部長 宮崎 昇
              建立年日・昭和61年8月
               所在地 札幌市中央区南7条西3丁目  成田山別院『新栄寺』境内
              台座(1m30cm)頭石(1m20cm) 題字(参議院議員 高木正明氏)
針塚建立に奔走した二人(針塚前にて)
針塚建立に奔走した二人の先生
故・五十嵐正直氏・右(本部理事・札幌会員)と宮崎昇氏・左(10代目札幌支部長)
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