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『自閉症裁判』反響集

*リンクしてあるブログ以外の、個人から寄せられた「感想」はすべて許諾をいただいたのちに掲載しており、無断掲載はしておりません。


(07・3・5 追加分)
 *久々の更新です。刊行から二年。まだ読んでくださっている方が少なくないことのありがたさを感じます。
 ○隠れ家 (リンク
 ○研究室の窓から (リンク
 ○アスペルガー・ADHDのサラリーマン日記 (リンク
 ○鈴木クニエのてくてく (リンク

(11.12追加分)
 
○青い空の下で (リンク
 ○ブログ司法 (リンク
 ○自閉の崖っぷちから (リンク
 ○仕事ばんざい (リンク
 ○ハナミズキ〜「見えない杖」を求めて (リンク
 ○泳ぐ駝鳥のウルトラプール (リンク
 ○birdsview (リンク

(10.7追加分)
 
○きらきらひかる (リンク
 
○衣錦尚ケイ(リンク
 ○四十物和雄氏による書評 (リンク
 ○今日あったこと、今日考えたこと (リンク
 ○午下がりの読書 (リンク
 ○泳ぐ駝鳥のウルトラプール (リンク
 ○BOOKLOG (リンク
 ○シンさんの偽哲学の小部屋 (リンク

(9・3追加分)
 ○三浦しをんさん「眠れないほど面白い本」(ダカーポ9・6号)
 「知り合いの編集者に薦められて読んだ『自閉症裁判』は作者の取材スタンスと筆力に脱帽したという。『この手のノンフィクションは犯人に肩入れするあまりに遺族への配慮が欠けたり、取材時に遠慮が生まれて真実を聞き出せなかったりする者。でも作者は、被害者と加害者への距離感の取り方が絶妙。感情に流されることなく取材、執筆しているのが文章から伝わってきます』」
(*三浦さん、祝、直木賞受賞)

 ○読売新聞06年2月5日(日)本よみうり堂の連載コラム・伊藤たかみさんの「愛書日記」に。
「佐藤幹夫氏の『自閉症裁判』(洋泉社)を読む。ショッキングなタイトルとは異なり、犯罪被害者の心情にまで十分に配慮された真摯な内容だった。自閉症というものがいかに社会に理解されにくいか。読んでいてひしひしと伝わる。はたして罪はどこにあったのかと、深い問いを投げかけられた。」
(*伊藤さん、祝、芥川賞受賞)

 ○裕’s Object Relational Word (リンク
 ○楽しくなければつまらない!! (リンク
 
○旭亭だより リンク
 
○ぼやき福祉人 (リンク 
 
○メジロー日記 (リンク
 
○きらきらひかる@Blog (リンク

(6・5追加分)
 
○読書日記(リンク
 ○MADE IN JAPAN (リンク
 ○厳選図書館 (リンク
 ○横田英史の読書コーナー (リンク
 ○リポートfrom坊ちゃん (リンク
 ○3c3−0c0 (リンク

(4・2追加分)

 ○S:今日の一言(リンク
 ○silkway −Only is not lonely− (リンク
 ○賢愚和楽Dialy 「責任の重さ」 (リンク
 ○横校労ニュース (リンク
 ○トンボの空・私の本棚から (リンク
 ○障ちゃんニュース(本の紹介) (リンク

(2・7追加分)
 ○自閉症・発達障害支援「そらまめ」(リンク
 ○「ひとつぶ」(リンク
 ○立岩真也「今年書評した本」(リンク

 

(10・31追加分)
 ○「精神看護」書評by立岩真也(リンク
 ○いちヘルパーの小規模な日常(リンク
 ○少年バットのブログ(リンク
 ○おすすめ本(リンク
 ○読書日記(リンク

(10・1追加分)
 インターネット
 ○信田さよ子BLOG(リンク
 ○立岩真也ホームページ(リンク
 ○私のお薦め本byトチタロ(リンク

(7・24追加分)
 雑誌
 ○『精神医療』(批評社)39号滝川一廣氏執筆。
 インターネット
 ○行政書士 守屋保彦の視点(リンク
 ○教育専門書(リンク
 ○春生姜日記(リンク
 ○こんな本(リンク

(7.6追加分)
 ○別府発達センター「ほっとつうしん」(リンク
 ○全日本育成会速報(リンク

○新聞、雑誌書評、紹介記事

(新聞書評)
○6月12日北海道新聞(河合香織氏執筆)
○6月5日・信濃毎日新聞(出口康夫氏執筆)。
○5月28日・日刊ゲンダイ
○5月22日・産経新聞(小浜逸郎氏執筆)書評掲載(リンク)。
○5月12日・毎日新聞鹿児島版(記者、内田久光氏執筆)(リンク
○5月9日・朝日新聞(最相葉月氏執筆)書評掲載(リンク)。
○5月9日・公明新聞(ルポライター早坂隆氏執筆)
○4月10日・読売新聞(ノンフィクション作家中野不二男氏執筆〉掲載(リンク)。
○4月10日・西日本新聞(林幸司氏執筆)
○4月3日・東京新聞(林幸司氏執筆)掲載

○4月3日・信濃毎日新聞
○3月27日・河北新聞。
○3月27日・熊本日日新聞。
○3月26日・下野新聞。

(月刊雑誌書評)
○「ダヴィンチ」7月号(一志治夫氏執筆)
○『本の雑誌』五月号に米光一成氏執筆。
○『こころの科学』121号(浜田寿美男氏執筆・リンク)(クリック
○『実践障害児研究』(編集部)6月号。

(週刊誌書評)
○6月18日号「週刊朝日」
○6月18日号「週刊現代」(ノンフィクション作家渡瀬夏彦氏)執筆

*取材・インタビュー
○「図書新聞」〈4月15日発行〉
○「ダカーポ」(4月6日発売号)
○「教育と医学」メルマガ版(3月28日発行)
○「エコノミスト」6月13日発売号にインタビュー掲載
○医療機関誌『ばんぶう』7月号にインタビュー掲載。


<6・11追加分>
 ・Apes! Not Monkeys! >本・コミック (リンク

<5・24追加分>
 
・トンボの空(リンク)
 ・毎日新聞ユニバーサルサロン(リンク

<5・8追加分>
 ・お厚いのがお好き?(リンク
 ・TRC仕入部&データ部 今週のオススメ書籍(リンク

<4・25追加分>
 ・retreatist(リンク
 ・MADE IN JAPAN (リンク
 ・こどものもうそうblog (リンク

<4・10追加分>
 ・ラグランジュポイント(リンク
 ・掟破り・キモノ日記(リンク
 ・山線の読書日記(リンク


 ・review japan 千年の愉楽・さいとうゆう(リンク
 ・Amazon(リンク
 ・A Fledgling Child Psychiatrist −駆け出し精神科医のBlog−(リンク
 ・excite Books(リンク
 ・楽天日記「サッカーやるの?」(リンク
 ・はてなダイアリー(リンク
 
*上記の皆さま、ありがとうございました(と言っても届かないかもしれないが)。またここには紹介できませんが、メールや葉書にてもたくさんの「感想」をいただいております。心よりお礼、申し上げます。

件名 : Re: 読みました
日時 : 2004年10月9日 10:15

山内です。

『刑法三九条は削除せよ! 是か非か』お送り頂きありがとうございます。読み終わりました。

あいかわらずの(洋泉社新書の)タイトルですが、なんだかまた悩みが深くなりそうです。「樹が陣営」での諸論考を読んで、刑法三九条については私なりに考えてきたつもりですが、難しい問題ですね。しかし、今回の本を読んでの感想を言えば、意見の相違はあっても、問題の核心は、「刑法とは何か」「裁判とは何か」ということの新たな共通了解が必要なのだ、ということのようです。その上で、「精神鑑定」の役割について、単なる「責任能力の判断」だけでなく、「処遇の判断」も問われるべきだということではないでしょうか。

浜田さんの語る野田事件からは、仮に不起訴になっていたらどうだったのだろうか? つまり、責任能力・訴訟能力という観点から考えて、不起訴になったとして、それが冤罪だったら、「真実」は何処に行ってしまうのだろうか? ということを考えさせられました。容疑だけは残り続けるわけです。

一方、副島さんの語る所沢事件の場合、本来裁判そのものが成立しないわけですから、「いやまてよ、裁判の意味を変えればいいのか?」などと考えたりします。どちらにせよ、現場で関わっている人の意見は、様々な意味で説得力があります。

佐藤さんの今回のお仕事は、とりあえずの問題提起ということになるのだと思いますが、これが(世間が)新たな一歩を踏み出すきっかけになればと祈ります。

「創」11月号、今届きました。これから読みます。
とりあえず御礼まで。

●件名 : Re: 「創」読みました
日時 : 2004年10月14日 11:44

山内です。

「創」の読者層はどういう人達なのでしょうか。そう思うのも、佐藤さんの文体が気になったからです。特に前半。私は週刊誌を読まないので、比較は出来ないのですが、ひょっとしたらこんな感じなのかなとも思いました。「こんな」というのは、興味や情動を刺激して、読者を引き込むということです。まあ、それは特に「週刊誌」の文体というわけではないかも知れませんが……。(私の授業だって、同じなのですから。)

いつもの佐藤さんの文体よりもちょっとだけそちらへの傾きが多く感じられたということかも知れません。なんでわざわざそういうことから書き出したかというと、被害者の父親のところ(千の風)で、思わず涙が出てきてしまったからです。狡いよ、反則だよ、不意打ちだよ、と。

ただ、報道の問題性(ある種の問題をダブー扱いすることで、かえって問題の解決をより困難にすること・警察発表を鵜呑みにすることで情報操作されていること=タブー視を前提とした警察発表など)、知的障害を持つものへの司法の対応の問題性(機械的な懲罰の繰り返し)などは確実に伝わってきます。

しかし最後の部分は、もう少し詳しく書いてくれなくては、ぞれまでの部分とどうつ ながるのか理解するのが難しくはありませんか。つまり、「地域解放方針」と「心神喪失者等医療観察法」や刑法改正という背景と、警察や検察の「方針」との関係の説明が不充分ではないかということです。

以上です。

●日時 : 2004年10月13日 5:26

山内さん
ありがとうございました。「最後の部分」の説明不足とのご指摘、大変参考になりました。再考します。自分の書いたものにいただいた感想には「弁解」をしない主義なのですが、少しだけ。

頭のなかには、500〜600枚ほどの内容・構想がすでにあります(総情報量はさらにそれ以上)。それを20〜30枚で三回にまとめなくてはならない。しかも一回目ですのである程度事件の展望、問題のポイントなど理解してもらわなくてはならない。そういう制約の中でああした「かたち」になりました。今回分は、プロローグとエピローグの組み合わせです。

「煽情性」については、あれでもずいぶんと押さえたつもりでした。「涙なくしては読めない」と、Tさんよりも指摘されましたし、文章が媒体を意識しすぎていないかという指摘は、Yさん、Sさんよりもいただきました。私としてはニュージャーナリズム風の書きぶりは当初からの構想で、あの部分は当初から出来上がっていたものです。

次は「裁判」がテーマになります。こちらは、全体を5分の1程度に圧縮しなくてはならないので、あるいはもっと分かりにくなるかもしれませんが、ともあれやってみます。
佐藤


●件名 : Re: 樹が陣営、受け取りました。
日時 : 2004年8月14日 18:17

早速<樹が陣営>のバックナンバーを送付くださり有難うございました。

ところで、小生の稼業は地方公務員ですが、<人事>で3年前より知的障害児通園施設長をやっております。しかし、何分事務職員ゆえ、療育実践を経験していませんので、保育者に適切な助言・指示を与えられない<ど素人>。せめて、現場と本庁の<掛け橋>役を、と思い日々仕事に精進しております。

そんな小生にとって、<吉本隆明>を経由して知った佐藤さんや佐藤さんを経由して知った滝川さんの存在は、自分の考えを整理するうえで、この上もなく有り難い存在です。(業界の本は、どうも日本共産党系や米国系?が巾をきかせていて、馴染めません)

今後とも、障害を持つ人々をテーマにした企画や出版を期待しています。(Iより)

●I様
ありがとうございます。不慣れな職場で、ご苦労の大きさをお察しいたします。「福祉」の現場へ他職種の方が入ることは、とても貴重なことと思います。発想が一面的で、ワンパターンのことが多く、あるいは時には「反発」などもあろうかと思いますが、斬新な発想で新風を吹き込んでくださることを期待します。

ところで、滝川一廣さんの編集になる「そだちの科学」2号が10月ころ発売される予定ですが、「知的障害」が特集されています。滝川さんはもちろん、小生も執筆しています。また、浜田寿美男さん、村瀬学さんなども参加されるようです。得るところの大きなものになるだろう、と私も期待しており、是非ご覧になってください。



Sent: Thursday, June 10, 2004 11:49 PM
Subject: 『樹が陣営』27号届きました!

●佐藤幹夫様

『樹が陣営』27号本日届きました。 「アンチ・トリビア」としての「知」を志向する雑誌としての位置づけが明確に示されているように思います。まだ全部を読んだわけではないのですが、呉さんのインタビューと佐藤さんと外山さんの往復書簡を面白く読ませて頂きました。外山さんがどのような方なのか私は存じ上げないのですが、佐藤さんが時折口にしておられる40代の知識人への共感と異和に対して、非常に誠実な形で答えようとされているその姿勢が信頼できるし、外山さんの『〈民主〉と〈愛国〉』への反応も納得できるところがあります。
先日、A中学の2年生の教室へ行ったときに、生徒が小林よしのりの『戦争論2』を読んでおりましたが、中高生にとっての『戦争論』と、大学生にとっての『〈民主〉と〈愛国〉』は、彼らにとって知りえない「昔」の話を、できるかぎり具体的に読者にイメージさせようとするその意図において似ているものを感じます。それが「政治的」にどのような偏りを持っているかというのは、ある程度書物に触れ、それなりの歴史認識を持っている大人でないとままならないところがあるのではないでしょうか。
ともあれ、いくつかの論考を拾い読みするうちに、「読まねばならぬ本リスト」にいくつか追加が出ましたので、経済的な工面をつけながら「修行」を 続けたいと思います(笑)。6・10 [S]

●S・様
早速のご感想、ありがとうございます。力をこめた仕事にいち早く反応していただくのは、とてもうれしいことです。また外山さんの原稿の注目してくださったことも、嬉しさ倍増です。橋爪さんが面白かったとか、小浜さんが面白かった、呉さんが滝川さんが、と言っていただくのももちろんうれしいですが、それはまあなかば当然といいますか、そうでないと困ってしまうわけです(笑)。でも外山さんのような「無名」の人を誉めてもらうと、これは編集者冥利に尽きるところがあります。彼は四十代で、とても優秀な人です。もっと原稿を書いてほしいのですが、なにせ忙しい身でままならないところが残念です。
それから、Sさんの『<民主>と<愛国>』のご指摘に、はっとさせられました。外山さんが言いたいこともそういうことだったのか、と。なるほど。ともあれありがとうございました。(佐藤)




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