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これからの経営について想うこと 百姓としての過去10年間を振り返って見ると、とにかく 大きくなることと効率を上げることに偏りすぎた気がします。 ---現状は充分小さいのですが。 今以上に外国産農産物の輸入増加、消費の減少が 進むとすれば、個人農家としてどこまで生産量・面積の 拡大で対応出来るのか? 私にとって今後10年の課題は、専従者1人という 最小単位の専業農家がどこまで小さな経営を成り立たせて 行けるのか。という事に尽きるような気がします。 また、我々百姓は生産者でもあり、消費者の一員でもある 以上安全で安定した食べ物の供給が究極の目標である べきだと思います。 先祖から託され未来の子孫に託すべき田畑をどんな形で 維持していくのか。そんなことも考え合わせた経営が 我々の世代の農民の義務なのでしょう。 そして農業って何? 田んぼや畑は自然の一部? ここ10年我が家周辺は宅地化が進み、自然?を求めて あぜ道を散策する人もふえました。 でも農地と工場はどこが違うの? 土地に手を加え、そこで何がしかの商品を生産する。 という行為において農業と工業に違いがあるのでしょうか? 現代の農業環境と自然環境には、物質の循環が完全に 途切れている。 という決定的な違いがあります。 これが解決されてはじめて農業は自然と共存できるのでしょう。 「食べ物」 は誰がどうやって作っているの? 工業製品ならどこのメーカー製でどんな性能か気になるのに、 食べ物に対して無頓着なのはなぜ? 最近、人の話で引っ掛かっている言葉が二つあります。 昔の人は言いました。 --- 三里四方のものを食え。 古代文明のほとんどは戦争や病気ではなく --- 農耕の失敗で滅んだ。 |
我が家の耕作地のマップです。(私はこのどこかにいます。)
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