伊勢平野の真ん中の平坦地で
  ありながらご覧の様な曲がった
  小さな田んぼばかりの土地です。

  7.5haの筆数が100枚を超える
  現状ではこれ以上 の規模
  拡大は無理かも。

 
      
  しかし、年平均気温は15度以上で
  冬の日照も充分あります。


  



 
 そこで、冬の間は切花ストック
  や促成インゲンなどの無加温
  栽培を行っています。


  
  また、都市近郊という地の利を
  生かしてJA松阪グリーンマーケット
  での直売も増やしつつあります。

 経営について     69KB


    屋号・商号   特になし  

    創業      不詳(幕末頃とおもわれる)

    従業員     取締役作業員 約1名(私)
              同 営業担当   1名(奥さん)
                       計2名


   
 2002年現在の経営面積は

    自・小作水稲      5.5ha

    受託作業         2ha

    簡易パイプハウス    5棟1200平方m

    朝市対応 施設・露地野菜   若干


   
 2002年度の生産品目・量は

    米              35トン

    ハウスインゲン      200kg

    スイートコーン       300kg

    ストック         30000本

    その他            色々
                        以上です



   
これからの経営について想うこと
 
 百姓としての過去10年間を振り返って見ると、とにかく
 大きくなることと効率を上げることに偏りすぎた気がします。
 ---現状は充分小さいのですが。

 今以上に外国産農産物の輸入増加、消費の減少が
 進むとすれば、個人農家としてどこまで生産量・面積の
 拡大で対応出来るのか?

 私にとって今後10年の課題は、専従者1人という
 最小単位の専業農家がどこまで小さな経営を成り立たせて
 行けるのか。という事に尽きるような気がします。

 また、我々百姓は生産者でもあり、消費者の一員でもある
 以上安全で安定した食べ物の供給が究極の目標である
 べきだと思います。

 先祖から託され未来の子孫に託すべき田畑をどんな形で
 維持していくのか。そんなことも考え合わせた経営が
 我々の世代の農民の義務なのでしょう。


   そして農業って何?

 田んぼや畑は自然の一部?
 ここ10年我が家周辺は宅地化が進み、自然?を求めて
 あぜ道を散策する人もふえました。
 でも農地と工場はどこが違うの?

 土地に手を加え、そこで何がしかの商品を生産する。
 という行為において農業と工業に違いがあるのでしょうか?

 現代の農業環境と自然環境には、物質の循環が完全に
 途切れている。 という決定的な違いがあります。
 これが解決されてはじめて農業は自然と共存できるのでしょう。

 「食べ物」 は誰がどうやって作っているの?
 工業製品ならどこのメーカー製でどんな性能か気になるのに、
 食べ物に対して無頓着なのはなぜ?

 最近、人の話で引っ掛かっている言葉が二つあります。

 昔の人は言いました。   ---
 三里四方のものを食え。

 古代文明のほとんどは戦争や病気ではなく
                  --- 
農耕の失敗で滅んだ。
                                                             


    我が家の耕作地のマップです。(私はこのどこかにいます。)


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