成熟期


      7月20日 コシヒカリの花 

 稲の花は午前中の短時間花を咲かせます。

 花粉の寿命は5分間といわれており、この間に
 開花・受精が行われます。

 また、1本の穂は上から順に3分の1づつ
 3日間かけて開きます。

    
写真をclickして下さい。
 少し見づらいですが花が開き、おしべを出して
 いるのが開花中の花です。

 稲の花は自然のリスクを避けるための巧妙な
 しくみを色々持っており、メカニカルで実用本位・
 機能的で美しい花だと思います。


       7月27日 コシヒカリ穂揃い・傾穂期 

隣の田んぼ 我が家の田んぼ
clickして下さい
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 開花始めから1週間で穂が出揃いましたが、
 なかなか穂が垂れてきません。
 
 下葉枯れと共に紋枯れ病が目立っています。

 背丈の伸びが止まらず110Cmになりました。
 今年は倒伏も心配です。


 開花後すぐに穂が垂れてきます。

 株は太りましたが、無駄な茎葉が無いので
 隙間が多く元気です。

 背丈は100Cmほどで、がっしりした姿を
 キープしています。


      8月5日 コシヒカリ出穂後15日目

 青空の田んぼの写真は初めてでしょうか。

 今年のコシヒカリは日照不足の影響で
 穂首節が伸び、背丈が高くなっています。

 右、我が家の田んぼの背丈は120Cm
 になりました。

 イモチ・紋枯れ・籾の黒変も多発傾向です。
 

隣の田んぼ
我が家の田んぼ


     8月8日 台風10号通過

台風の強風により松阪では早期
コシヒカリの倒伏が多発しました。

我が家のコシヒカリも5月上旬以降
田植えの分が半倒伏しています。

長梅雨の影響で地面が固まっていない
うえ、背丈が伸びているのが原因です。

上の写真のように、田んぼ全体が
北に向かって傾いています。


      8月13日 出穂後3週間目

隣の田んぼ

根元が細く穂も小さいのですが
葉の枯れ上がりが激しくなって
きました。

田んぼの中央部は倒伏しています。

我が家の田んぼ

上の写真と同一場所ですが、台風後
自力で立ち上がりました。

下葉まで元気なうちに穂が色付き
始めたので一安心なのですが。

 台風の影響で8月5日の写真より姿勢が
 悪くなりましたが登熟は進んでいます。

 これ以上天候が悪化すると作柄に影響
 しそうです。

 隣の田んぼは間もなく刈り取り期です。


     8月20日 出穂後1ヶ月目

    
隣の田んぼ

昨日の夕立で倒伏しました。
今年はこんな圃場が目立ちます。

まだ稲刈りには少し早いので
登熟歩合に影響しそうです。
   我が家の田んぼ

ますます穂先が湾曲してきました。
アゼの上まで覆いかぶさってきて
歩けなくなりました。

全体的に、なびいたままですが
倒伏には至っていません。


      8月25日 稲刈り開始 出穂後35日目

 いつもの観測点に足を踏み込めなくなったので
 少し場所を変えました。

 お盆明け後の好天によりなんとか稲が色付いて
 きましたが、熟色が赤っぽいのが気になります。

 近所の収量は平年の7〜8割(10a当たり300〜
 360Kg)のようです。
 平成5年以来の不作になるのでしょうか。

 写真をclickしてください。



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