ストックの栽培記録
生育期


        11月4日 定植1ヶ月後

 
 定植してから1ヶ月経つと隣同士の葉が干渉し
 始めます。
 雑草が多い場合はこの時期までに除草します。
 また、土の表面がクラストした場合も透水性と通気性を
 確保するため中耕します。

 ハウス内で肥料不足による生育ムラがある場合は
 不足箇所にアサヒポーラスを全面散布するか、または
 尿素400倍液肥を灌水がわりに与えます。


         11月14日 定植40日後


 定植後1.5ヶ月で葉が地面を隠します。

 この時期から生育スピードが速くなり、節間の伸長
 が始まります。

 必要な草丈を発蕾までに確保する為、1本立ち以上に
 灌水を欠かさない様にします。

 またこの時期までに灌水不足や初期の活着不良が
 原因で、下部節から分枝が発生することがあるので
 早めに芽かきをします。

 全体の生育が揃った所でアサヒポーラスを追肥します。

 分量は2kg/1aが平均で、全面散布した後 1トン/a
 程度の水で充分に洗い流します。
 
 ベッド中央部の生育が先行し、かまぼこ型になるよう
 管理します。


         12月3日 定植2ヶ月後


 発蕾を始めました。
 スプレーストックは芯花をピンチします。

 ピンチの時期はなるべく早い方がよいのですが、
 作業性とピンチ後の生育を考えると写真の状態が
 最適期と考えられます。

 開花期の背丈とフォーメーションを決定するのは
 ピンチ時期とピンチの位置です。
 
 
     ピンチの詳細が別ページにあります。


 この時期までにフラワーネット(13センチ目)を、
 分枝発生の節より下のなるべく高い位置に設置します。

 支柱には割り竹を使います。
 やや外向きに支柱を挿しネットを張ると竹の弾力により
 パイプ支柱より緩み無く支持できます。
 

      
        12月3日   他作型の様子



 2月出し1本立 

 ベッド右から早艶(赤)・雪波(白)・朝波 です。


 3〜4月出しアイアンシリーズ

 チェリー・ピンク・イエローは定植が終わりました。


          12月14日 追肥2回目

 
 スプレーストックはピンチ時期に、分枝の発育を
 促す為の追肥を行います。

 2回目の追肥にはあさひポーラスに同重量の
 硫酸カリを加えてカリ成分を多くします。

 肥料をストックの頭上から全面散布し、1a当たり1トン
 以上の充分な水で洗い流します。

  
         12月21日 内張り開始 


 夜温が10℃を割る頃からサイド被覆を始めます。また、
 夜温5度以下になったらサイド内張りも下ろし始めます。

 ハウスの開放は夜明け後すぐ。 閉めるのは日没
 1〜2時間前(午後2:30〜3:00)にします。

 


         1月13日 定植3.5ヶ月後


 スプレーストックのピンチ後1.5ヶ月目の様子です。

 分枝のつぼみが白く色付いてきたら最後の追肥です。
 硫酸カリ又は硝酸カリ3%液肥を1a当たり1トン頭上
 灌水します。

 一重の株は一足先に開花を始めます。



         1月18日 他作型の様子


 2月出し極早生一本立ち品種は発蕾します。

 この時期に 2回目の追肥を行います。

 2回目の追肥にはあさひポーラスに同重量の
 硫酸カリを加えてカリ成分を多くします。

 肥料をストックの頭上から全面散布し、1a当たり1トン
 以上の充分な水で洗い流します。

 3〜4月出しアイアンシリーズは生育の様子を
 見ながら、必要な追肥を液肥でこまめに行います。


        2月7日 スプレーストック出荷時の姿 

 
 各枝2〜3輪の咲き前で出荷になります。

  早朝と夕方採花し一晩水揚げをした後
  出荷します。

  JA松阪東部集荷場のストック出荷風景です。



                   ストックの花の写真は こちら


 

                 
                      皆様へのお願い。

  現在JA松阪花部会は栽培者の高齢化・後継者不足が深刻化しつつあります。
    新たに栽培を始めたいと思われる方。空きハウスの有効利用を考えておられる
    方を求めています。是非ご紹介ください。

 ○  他産地からご訪問のお客様。どちらかといえばマイナーな作物であるストック
    栽培について技術・情報の交流をしませんか?


 
花部会部会長宛直通メールです。業務連絡・雑談等にもお使い下さい。  

  


  

秋冬の作物に戻る ストックの病虫害へ ストックの経歴管理へ