第三回 2005/12/13 RICK SPRINGFIELD in 日本青年館

ああ、気がつけばもう二年もライブに行ってなかったのだなあ。
ひさびさの、しかも20年ぶりに見る生リックですよ。私の青春時代のアイドルですわ。アイドール。
何度彼のギター弾くカッコを真似たことか。詳しくは「80年代コーナー」見てチョ。
それでは、まだ興奮冷めやりませんが、できるだけ客観的に事実を赤裸々にレポートしやす。

18:10
JR千駄ヶ谷駅到着。こんな駅降りるの大学時代にラグビー部の応援に国立競技場行って以来だ。
この日は気合を入れるために、20年前武道館で買った「TAO」Tシャツを着ていったのだが、
あまりの寒さに上着をはだけて見せびらかす予定は中止。だって風邪引くのイヤン!
恥ずかしいので千駄ヶ谷駅のトイレでこそっと記念撮影。
20年前のTシャツが着れたよ。多少腹が出てるようないないような・・・
18:30
青年館ってどこだっけ?確か国立の隣だと思ったけど・・・いきなり迷子。
このへんは東京体育館だのなんとかホールだの似たような建物が多くて困る。
あたりはすっかり真っ暗なので余計見分けがつかん!
仕方ないので同世代のちょっとロックっぽい雰囲気のオジサンの後をつける。
どうやらライブに行くと思われる人の流れが増えてきた。
どうにかこうにか青年館到着。オジサンありがとう!
しかし、青年館って初めてだけど、なんと味気ないホールだ。。
入り口にデカデカと看板ぐらい飾って欲しいものである。
18:45
青年館の中。狭え!これじゃ新宿ミラノ座の方がよっぽど立派だぞよ。
しかもグッズ売り場も狭いのなんのって。せこへ長蛇の列。
さらに在庫が少ないらしく、DVDとかロングTとかズバズバ売切れていく。
かろうじて来日記念Tシャツと最新アルバムだけはゲトしたです。

客層は予想通りというか、予想以上に高い。
若い人もいるにはいるけど、その親に連れられてきたような感じ。
やはり女性客が多かったが、オジサン一人というのも多かった。
私も含めてなー

19:00 どうにか開演前におみやげ確保し、席に着く。
小屋自体が小さいので、本当ライブハウス的雰囲気。
私の席はQ列8番。要するにアレよ、前から18番目の左端。
先行予約の番号が15番なのに、なんでこんな後ろの席に当たるのか?
もうe-プラスだけは絶対に利用しまいと固く心に誓うのであった。
19:10 会場暗くなり、アルバム「S/D/A/A」からのリミックスというか、
曲の合い間合い間に入ってる効果音とかを繋ぎ合せたシンセの音が流れ、
そしてメンバー登場、さらにあの細い人・・あれはリックだ!本物のリックだ!
I'll Make You Happy
Will I?

Affair of the Heart
I've Done Everything for you
Rock of Life
一曲、二曲目は昨年発売のオリジナルアルバム「S/D/A/A」からノリのいいナンバー。
おお、本物だ!結構近い、20年前の武道館より近いかも!動いている!
もうダメだ。イッちゃってるのでここからのレポートはかなり支離滅裂です。
客席も年齢の割には、いや相当かなりきている!盛り上がってるぞー!
そして三曲目♪ズズズズズズ〜♪来た!この重厚なシンセのイントロ、
Affair Of The Heart! 歌える、頭から歌える、いや自然に歌っていたのさオイラ。
そしてお馴染み「あーいぶだーんえーぶりしんふぉーゆー!」コブシだ。
拳を無意識に振り上げていたのだオイラ。そして衝撃!なんと56歳のこのオジサン、
三曲目が終わったばかりだというのに、ギターを床に叩き付けぶっ壊した!
スゲエ、なんだこの二十年の間に何があったのだリック?
さらにたたみ掛けるRock Of Life!これは生で聞くのは初めてじゃぞー!ウヒョォー!
Red House
Don't Talk To Strangers
Life In The Northern Town
Speak To The Sky(日本語版)
ちょっと落ち着きましょう。
ここで一休みでリックのMC。なんかオーストラリアなまりなのか、リックの英語って
どーも聞き取りにくかったんだけど、どうやらエキサイトしたあまり右手の指を切った模様。
スタッフがバンデージを持って来たが、「こんなものイラン!」とポイ。
そして客席のオバサマからバンソウコーを受け取り指に貼るお茶目な56歳!
続いて新しいギターを受け取ると「これは日本のフェルナンデスのギターだよ」と
テレキャスで渋めのブルース調のフレーズを弾き出した。今回唯一知らなかった曲。
どうやらジミヘンの「Red House」という曲らしい。意外なカバーでした。
そして、またもお馴染みのイントロ。♪どんとーくすとれいんじゃーす!
会場大合唱。さらにリックは客席にマイクを向けてみんなに歌わせる。
調子に乗ったリックはさらに警備員を捕まえサビを歌えと脅迫!戸惑う警備員。
シュウ?だかシュンだかいうこの警備員、Don't TalkをDon't Stand Upと歌った!最高!
ラスベガスのショーで鍛えたテクなのか、リックの客いじりはまだ続く。
ルリコとかいう日本のファンクラブの重鎮らしきオバサマをステージに上げ、
Don't Talkを日本語で歌ってみてと。正直コレはやりすぎだろうという気もしたが。
続いて最新アルバム、リック初のカバー曲集から渋い選曲!ミュージック・アカデミーの
あの大ヒット曲「Life In The Northern Town」ですよダンナ!へーいまんまんま♪
今度はアコギを手に、「オイラ30年前にこの日本で、東京音楽祭ってのに出て
賞をとったんだぜ!知っとるかえ?その曲をやるぞよー」かなり意訳ですが。
そして何と、あの「Speak to the Sky」を日本語の歌詞で歌ったのだ。一番だけね。
すみません、今度こそ落ち着きます。
さて更なる盛り上がりを見せるライブですが、客席から何度も薔薇の花束が渡され、
リックがギターの弦でその花びらを撒き散らすというパフォーマンスが見られました。
これはRose Explosionというリックがライブで必ずやる必殺技なのです。
←ライブアルバムのジャケットにあるやつね。
Rose Explosion(薔薇爆発!)聖闘士星矢の魚座のアフロディーテの必殺技ではない。
メドレー
Bop Till You Drop
〜Cerebrate Youth
〜Calling All Girls
〜Don't Walk Away
〜State Of The Heart
〜What Kind Fool Am I
〜I Get Excited
〜BopTill You Drop
リックのライブではお馴染み、ヒット曲メドレー。
全てビルボードトップ40入りした曲です。多分。
ん〜、しかしメドレーで聞くには勿体無いー!
特にCerebrate YouthとかWhat Kind〜のあの最初のバラード調の所。
じっくり聞きたかったのジャー!
しかし、私も高校時代ギターをやっていたので判りますが、
あんな低い位置にギター構えてよく音が出せるものだ!
Love Somebody
Jesus Saves
You Really Got Me
Human Touch
Jessie's Girl
ここで赤いギターに持ち替え、インカムをつけたリック。
「オイラが出た映画の主題歌だよー!」ズギャーン!らぶさんばでー!
盛り上がる客席にリックが乱入してきたよパパ!このためのインカムだったのかー
そして何考えてんだこの56歳?客席の背もたれの上を綱渡りのように歩きながら
ギターを弾き歌う!そして観客と握手!日本青年館でキミと握手!
で、ラブサンが終わってもステージ戻らないんだこの人。
曲はニューアルバムから「Jesus Saves」。もはや祭りのお御輿ですよ。
神輿がドンドン近付いてくる。そこへ聞きなれたイントロ。あの「You Really Got Me」だ!
それもヴァン・ヘイレンのバリバリハードロックヴァージョン。
エディ張りのライトハンド奏法を神輿状態で弾きまくる56歳。私は神を見た。
それでもまだステージに戻らないこのオッサン。
そして「みんなケータイ出して!『けいたいでんわー!』」日本語で言ったよ。
どうやら携帯の灯りをペンライトみたいにして使えということらしい。
みんな戸惑いながら携帯出す。照明が暗くなり幻想的な雰囲気に。
私も一応携帯を出したけど、いいのか?周りはカメラでリック撮りまくってる。
どうなんだろう、リックはあくまで照明に使うつもりなのに撮っていいのか?
迷っている所にあの曲が・・・「Human Touch」!
ここで私は携帯を折りたたみ、ケツポケットに突っ込んだ。
だってヒューマンタッチだもん!携帯なんか持ってたら手拍子もコブシもできないじゃーん!
そんなわけで、この大騒動の画像は私は撮っていません。
映像はオフィシャルやファンサイトで見てくだされ。
そしてようやくステージに戻っていくリック・・残念、あと5列前なら触れたのに・・
最後はお馴染みジェシーズガールでひとまず幕。
アンコール
Living In OZ
Love Is Alright Tonite
オロローン!やってくれたよリビギンオズー!
そして最後はラビズオールナーイ♪
もうほとんどの曲歌わせて頂きました。のどガラガラです。
わずか1時間半ほどでしたが、こんなスゲエライブは初めてでした。
生きてて良かった。ああ、これが「いのちのロック」なのだね、リック?
来年も待ってるぞー!また来てねー!
あとがき 当日、リックはひどい風邪で喉の状態もよろしくなかったようです。
それなのにあの弾けよう!本物のエンターテイナーを観ました。
詳しくは
オフィシャルファンサイトウドーさんのHPにて。
オフィシャルのトップページにその時の写真が載ってます。
私の位置は多分「S」の字の下あたり。

しかしアレだね、いつどこで誰のライブに行っても
イングヴェイ・マルムスティーンの
来日公演ポスターは必ず貼ってある!

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