物理論

 これは小学生最後の夏休みの自由研究でもうネタ切れで何の研究しよかなーって迷ってた時に、いろんな物体を使って落ちる速さを測定してみよう!とかなり身近で低コストな実験で終わるかなー下手したら1日づけで終わるかも。手間ひまがかかるため植物とかの観察は極力さけようとしてので次の日、俺はそれを実行に移す事に決めた。

俺はできるだけ身近にあった物を集め、まずはビー球を高さ1mのところから落としてみた。速い、無茶苦茶速い。1秒を切る前にもう地面についているので全然測れない。(身近なもので始めようとしたため、1秒以下の精度をもつ時計は持っていなかった。)そこで俺は単純に2階だ2階からなら1秒はかかるはずと思い、実験。速い、しかも着地した瞬間もまったく捉えられない。この実験は失敗か〜と思い、考えた。いや他に方法はある。坂道に転がして測定し、その距離、時間、傾けた角度からその速さを測定すれば、鉛直下向きというのは角度が90度のときだから後で相関的に計算できるんじゃないか〜?子供ながらに自由な発想を繰り広げた。まずは本を斜めにしてビー球を転がしてみる。本の端から端までは20cm程度、傾きを10度ぐらいまでにした。ビー球は速かった、目で捉えられるスピードなのに。俺はその後、大きな台を傾けてみたり外でいい場所はないか、探したりしていた....純粋で執着性の強いまあちょっと変わった子でした。

くやしいけど、失敗してこのまま終わるのがいやだったので、家にある物理の実験の教本をみようと思った。(いやこれ以上は無理やろう、絶対無理。この本に同じようなこと書いたやつがあるんならマネしよ。)すると、まさに物体の落下運動と題したページにたどりついた。そこで見たのが

x=5t²

小六の時の衝撃でした。うん、僕が調べようとしていたものが全部ここにあんだね。しかもどの物体でも共通だってさ。このときですよね。物理ってすごいねって、正直思った。

発見についてのエピソードで、この法則は中世ヨーロッパの誰か(忘れた!)が俺が一日やって断念したこの方法と全く同じようなやり方で発見されたものであることがわかった。

じゃあ物体が水に浮かぶ速さにも法則があるのか?

確かそれも風呂場でピンポン球を使って実験した覚えがある。全く暇な奴である。そのころは、誰よりも物理現象に興味を持っていたと思う。

 

 いやいや俺のへんこつぶりを紹介するつもりはなかったのだが、ここまで読めば俺が理系の人間であることも推測できるはずだ。みんなも俺の人格を考えながら読んでいた。大げさなことをゆうかもしれないが、これと同じことは犬、猫その他の生物にはできないのです。推測というのは人間が持ちうる能力なんですよ。

 

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