波浮は想ったとおりの良港だ

折りしも東京カップで賑わう波浮港だが、港自体は往時の面影はないという。
風待ち、潮待ちの港として古くから栄え、「伊豆の踊り子」のみなと屋もある。
油の補給、買出しを済ませてデッキでイッパイ!かと思いきや、Naoさん達の流儀は
山屋方式。上陸してトロ箱の山済みされた脇に宴会場を設営する。
楽しい宴の始まりだ!

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潮風で乾いた喉にビールが旨い!
今回の大島行きのために仕入れたBBQセットに起こした炭を入れ、
出港前に慌しく調達した肉や野菜を乗せて食べる。
ご当地で買い足した名物クサヤも焙る。
クサヤと言えば、長年ここの味を楽しんできたNaoさんやS沢さんに言わせると
最近漬け込みが薄くなってきているという。
そう言われてみると最初だけ香るが後は普通の干物のようである。
あの強烈な匂いが我々のようなのん兵衛の心を鷲づかみにしても
一般受けしないからなのであろうか。
しかし匂いの素が深みのある味わいにも繋がっているのであって、
邪魔者だけ消し去って良さだけ残すことは難しいはずだ。

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そんなたわいのない話を楽しみながら早くもほろ酔い気分。今日は酒の足も速い。
トロ箱を並べて身体を横たえると、みんなの声が段々遠くなり
頭の中でこの一週間や今日の出来事がグルグル回り始める。
この大島行きが決まったのがちょうど一週間前。海外出張から帰ってすぐのことだ。
YBMの仲間と海の日に絡む連休にこちらに来るという計画が
出張でだめになりがっかりしているところに来た朗報だった。
それからは子供の遠足よろしく緊張と興奮の毎日で、
昨夜出港してからもあまり眠っていなかった。
ワインをあけクサヤが頃合となった頃には強烈な睡魔に屈し
せっかく夢にまで見た波浮港に来たというのに早々デッキで寝入ってしまった。

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