あ〜、富浦は本当にいいとこだぁ〜

入港に当たって、漁協から係留の委託を受けているかわな釣具に連絡を入れる。
ヨットと伝えると新港にとの指示だった。新港を覗くと入り口右側にヨットが槍付けで並んでいる。
これは!と勘違し、慌ててスタンアンカーの準備をしてしまった!(汗)
入港後、再度かわな釣具に連絡すると、とりあえず空いてるところに着けて、
漁協の係員がすぐ行きますからとのこと。軽い気持ちで空いてるところに着けようとすると、
オカからダメだよ!と声がかかる。一向に係員なる人も見当たらず、港内を回り続ける。
O田船長が、漁船に頼み「川の字」になって横抱きさせてもらう。
親切な漁船、紋次郎丸の船長さんは折から強まる風を案じて、
増し舫の指示までしてくれた。助かりました。ありがとうございます。
見知らぬ漁港での漁師さんの親切ほど心強いものはない。

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河口からみる大房崎。のんびりとした美しい海岸線。

船固めを終えて早速冷えたBeerモドキで乾杯!
辺りを見回すと美しい漁港だ。海も綺麗でここが東京湾かと思う。
出てくる時横浜は赤潮で満ちていた。
しばし寛いでから散歩がてらに夕食を求めて上陸する。
海辺の遊歩道を辿ると美しい海岸に2、3張りのテントを見つける。
海辺のキャンプにはもってこいのロケーションだ。
整備されたトイレの数からして夏休みには相当賑わうのだろうと思いながら国道に出る。

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親切な紋次郎丸さんのお陰で横抱きさせてもらった。

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船固めも済んでまったりするO田(左)、S飼両船長

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美しい富浦湾。偶然だが、犬を連れているのが
お世話になった紋次郎丸の船長さんだ。

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唯一開店していた?「とみや」海の眺めも良かったが、
7時閉店には参りました。

人通りもまばらな町でやっと見つけたおばちゃんに店を尋ねるが、
駅周辺も含め刺身だ酒だという店はないという。
何かで読んだ駅近くの「じゅげむ」なる居酒屋に行くが、よりによって本日臨時休業!
そのご主人と思われる方から蕎麦屋「とみや」を教えられ向かった。ジョッキのビールが旨い!
ようやく人心地したところで7時閉店ですとのこと。メインの定食類まで行き着けない。
帰り道、保田でもお世話になったスーパー・オダヤに立ち寄り、つまみと酒を買い込んだ。
海岸に出る小道脇に竹林。風でカラカラと心地よい乾いた音を立てている。
夕日が沈みかけ静かな富浦の一日が終わろうとしている。
ささやかな船旅だが行き着いた町はいつもこんな風情であって欲しいと思う。
満ち足りた気持ちで船に戻り飲み直しだ。

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@とみや。さすがに刺身、アジフライは旨かった!

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早朝の紋次郎丸さんと横抱きの我らが船団

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朝食もとらずに出港準備

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お世話になった富浦新港を後に。

翌朝5時前に起こされた。早目に出港しようと言うのだ。賛成!
お世話になった紋次郎丸さんにささやかなお礼を残し、
5時に出船。久里浜の煙突めがけて気持ちよく帆走で登る。
ちょうど本船の行き来の多いところで曳き釣りの道具に獲物が来る。
昨日掛けた魚をバラしているので今日は慎重に上げる。S飼船長にも来たらしい!
お互いに釣果を祝しながら三浦側に渡る。O田船長はじっくり千葉側を曳いているらしい。
久里浜目前で排気口から紫煙が出始めた。S飼船長に確認するとオイル不足とのこと。
O田船長に予備オイルの海上給油を受ける。単独航でなくて良かった!
頼れる両先輩船長にはいつもお世話になるが、今回もよい勉強をさせてもらいました。
出港前の点検と予備オイルの補給を怠っていたことを反省する。
時間をロスしたが、その後は何もなく無事お昼には帰港できた。

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初めて行った富浦は本当に良いところだった。
保田の便利さはないが、静かで穏やかな佇まいがいい。伸びやかで美しい海岸線。
季節の良い頃にここでキャンプしてのんびり過ごすのもグゥー!だろう。
夏休み前にもう一度、今度は旧港にでも留めてみたいものである。

(今回掲載の写真は殆どがS飼、O田両船長ご提供のものです。ありがとうございました。)

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