ナイトメア・・・悪夢








神の都





















悪夢にうなされる・・・
夜毎毎夜
夢を見る

自分と同じ顔の姉を犯す夢だ

赤い髪がシーツに波打つ
白い裸体が妖しく動く

姉の甘い吐息
柔らかな胸

唇をむさぼり、己のもので姉の身体を貫いた。

嬌声をあげ、腰を振ってくる姉の顔は
いつのまにか見知らぬ女のそれに変わる・・・・・・



女の首を・・・絞めた。



オズの周囲に散らばる無数の女の裸体は
髪だけが赤い・・・・・・








己を律せよ・・・
禁欲は美徳なり・・・・・・

聖者は説く








月明かりの中、鏡に映ったのは
劣情を持った男の醜い顔だった。












神都から遠くはなれて辺境の地で・・・
ガナン光帥団の3個連隊を率い祖国を守る任についた。

3年、姉には会っていない。
時々手紙のやり取りはする。

元気でいるか?
こちらはみな元気だ。
早く帰還できることを祈っている。

西を見る。

幾重にも連なる険しい山々のずっと向こうに
天を目指す塔が林立する都がある・・・・・・



神都ガリウス















そして、
オズ・モー・グラシャスに暗黒騎士団配属の命令が下された。














 


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