竹本泉の描く、インタラクティブムービー。
主人公の弓美はプレーヤーの選択肢によって行動を変化させるから、「ゆみみ」に「みっくす」された
行動をとるゲームということで、こういうタイトルなんだそーです。しかも実はストーリーの伏線も張
っているという、無駄なところで凝るこのゲーム本質そのものを語っているタイトルです。
実に美しい、なめらかなアニメで語られる、竹本泉独特の世界観を表現した・・・・ってのは他でも
さんざん言われてるんで、この作品の主人公、弓美を演じる声優さん「平松さん」を褒めたいと思います。
正直この人のプロフィールなんて知ったこっちゃないんですが、この声優さんは「巧い」よ。ほんと。
トーンの上げ方、息の抜き具合。本当のとこは分からないけど、実に楽しそう。聞いてる人を意識した
コケティッシュな魅力は、クるものがあるね。
だいたい1話終えるのに90分。絶え間なくしゃべるこのゲームにおいて、主人公の声ってのは非常に大事
だと思うのよ。
何となくあか抜けない、素っ頓狂な彼女の声は、すごくほほえましい。聞いている人が、思わず笑みをこぼ
れさせるのは、シナリオのセリフ回しよりも彼女の力量が物をいっていると思うよ。声優さんの名前覚えるっ
てのは洋画系の方からちょっとやっていたけど、平松さん出てると気にしちゃうなぁ。なんだか流行の「美少
女系」って所から百億光年離れている演技がすき。
まあでも「ゆみみ」はホント面白いけど、ある程度「あっち」側にいないと受け付けない作品だろうなぁ。
正直ね。
夢見館の物語
月の明るい夜には、暗くて深い森の中に、月の明かりに照らし出されて、一軒の館が姿を現す。
そこに迷い込んだ者は、美しい蝶に姿を変えられてしまう。
むむー文章下手だな。いや、文章全体にはそんなに自信がないわけではないんですが、叙情的な文章を
紡ぐのは訓練してないっす。
言い訳おしまい、停電になったとき、蝋燭で部屋を見る驚き。友達の家に呼ばれたときの違和感と物珍しさ。
暖かい闇っていうのとはちょっと違うなあ。冷たいんだ。どこかが決定的に硬質な冷たさを持っている。
それはプレイヤーである僕は、たまたま館を訪れて、そして出ていく異邦人だからかもしれない。
このしっとりとした、そしてどこかが決定的に怖い館の雰囲気は、メガCDの表現力ならではだよ。
自由度が高いとは決して言えないけど、俺いまだにあの館なら目をつぶっても歩けるよ。部屋の位置も全部
覚えてる。まあ、このゲームの良さを知ってる人にとっては、当たり前のことだけどね。うひひ。
美しくて怖くて、優しい世界。絶望して諦めた人の心って、ホントにこうなのかもしれないね。
さて、1行明けたし愚痴書くことにします。結局このチーム、サターンで3本ゲーム出すんですが、2本がと
んでもなくクソでした。シナリオや世界観は超一級です。センスはものすごくいいのです。ところが、もー駄目
駄目なのです。まあ、スタッフの管理とか言う言葉はいっぱいありますが、やっぱ納期ですよ、納期。
セガ下手だよー何でこのチームに無理な納期要求するんですか、どう考えたってこのチーム、ゲームを量産する
人達に見えないでしょうが。んであんなもん世に出すんじゃねーよ。あえて大人の事情に知らんぷりをしますが、
このチームに時間をあげていたら、どんなに素晴らしいゲームが味わえていたかと、残念でなりませんよ、ホント。
「乱歩」はそれを差し引いても素晴らしいゲームだったけどねぇ。
たはは、「や」二つしかありませんでした。それなのにこんなに時間かかっちゃうし。
正直「夢見」は全然書き足らないんですが、だらだら書くのもなんなんで削ってみました。
次が問題なんです。「ら」行。いくら時間がかかるか分からないっす。「ルナ」があるのが最大の問題ですな。
時間かけて、じっくり取り込みます。
最後のあまりに大きな山場。ヒマラヤ見上げてるみたいだよ。ぐはは。